新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : トーベ・ヤンソン 
  • 講談社
3.91
  • (4)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 72
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (314ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不在だからこそ、ムーミンたちがいかにすてきな聞き手であるかといったことや、ミイがどんな時も何があってもミイであることのブレなさが浮き彫りになっていたような気がする。何かをしなければならないという強迫観念に縛られていた登場人物たちが、そこから離れたり、自分がしたいこととして引き受け直していく過程がすてきだった。
    数年越しにはなるけれど、本編は最後まで読めてよかった。

  • ムーミンシリーズ全巻読み終わりました。文庫本9冊(キンドルですが)読むのはなかなか大変ですね。でも楽しかったです。ストーリーも面白かったですが、著者自身による挿絵が素晴らしかったです。
    「ムーミン谷の十一月」は、ムーミン一家が登場しない不思議な話でした。それぞれ、別の理由でスナフキンをはじめ6人がムーミン屋敷を訪れます。ところがムーミン一家が不在だったため、ムーミン屋敷で奇妙な共同生活が始まります。最初は仲が悪くぶつかりあってばかりでしたが、だんだんお互いをわかりあい、最後の夜にパーティーを開きます。そして次の日にみんなでムーミン屋敷を大掃除します。
    掃除が終わった後、別れが名残惜しくて、ベランダの前の階段に座っている6人の挿絵がすごく良いですね。とても好きな場面です。この後、メンバーはムーミン屋敷を徐々に去っていきます。そして感動のエンディングを迎えます。。きっとまた読み返すと思います(*^_^*)。

  • やっとムーミンシリーズ読了。
    ムーミン一家が不在のムーミン谷のお話。なんだかモヤモヤ。

  • 『小さなトロールと大きな洪水』をまだ読んでないですが
    ムーミンシリーズはとりあえず読了。はぁー楽しかった!!
    個人的にお気に入りのフィリフヨンカが大活躍してて嬉しい。

    北欧の11月。薄暗い日々がやってくる気配。
    ムーミン一家がいない家にムーミン一家に会いたくって
    やってきて住み着いてしまう人?たち。

    フィリフヨンカ以外にはなれないと泣きたいような
    みじめな気持になるフィリフヨンカ。
    頭のてっぺんからつま先までミムラであることに
    誇りを持つ常に健やかなミムラねえさん。

    物語の最後、成長したホムサ・トフトに感動。
    人になにかをしてあげたいと思う気持ちってとても大事。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

北欧文学者・翻訳家。1922年長野県生まれ。スウェーデン語、デンマーク語に精通し、北欧の名作を数多く日本に紹介した。のち、デンマークのコペンハーゲン大学大学院に留学し、アンデルセン文学の研究を進めた。国際アンデルセン学会会員となり、日本アンデルセン教会事務局長を務めた。著書に『ハンス・クリスチャンセン・アンデルセンーその虚像と実像ー』(日本児童文学学会奨励賞)、訳書に『アンデルセン小説・紀行文学全集』(全10巻)などがある。1990年逝去。

「2020年 『ムーミン全集[新版]8 ムーミン谷の十一月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木徹郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×