自分を愛する力 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 乙武さんの本を読んだのは、武田双雲さんとの対談本以来だった。
    他の著作は読んだことがないので、推測だけど、
    これまでの彼の著作や人生のことが、時期に分けて書かれている(子どものころ、教師時代など)
    うーん、
    彼はそもそもものすごくポジティブで、(偏見を恐れずにあえて表現すると)障がい者が持つ後ろ向きな感情、どうしても自分に自信が持てない心情とは、それはもう子供のころから無縁で、
    その前向きな姿勢がどうやって形成されたか、
    周囲が彼とどう接したか、彼が周囲とどう接してきたか、
    ということがわかる本で、
    後ろ向きな感情を前向きにするとか、
    前向きにさせるにはどうするかっていうことが書かれているわけではない。

    彼の著作を読んだことがなかった理由は、
    そういう前向きな彼の人柄や姿勢を述べている本だということが読まなくても伝わってくるだから。

    自分の周囲に障がい者がいて、その人に、相応でいいから自分に自信を持ってほしいと思っている自分には、
    そういう意味では、あまり参考にはならない本であり、障がい者である彼。

    ただし、堅苦しく考えずに、
    読んでいて、明るい気持ちでいることの大切さ、
    「ふつう」の大切さ、
    といった、肩の力を抜いて生きていくことを教えてくれる本であるし、
    他の彼の著作(のタイトル)から受ける印象よりも、もっと広くたくさんの人に読んでほしい内容だと思う。

  • ネット上だと賛否両論いろいろなことで話題になることがおおいおとたけさん。小学校のとき担任の先生が泣きながら五体不満足朗読してたの思い出す。自己肯定感があるひと強いって思う。答えのない問題に取り組む力を育むって大切だよなぁと。社会人になっていっそう強く思いまする。。。

  • 「自己肯定感」をテーマにした乙武氏の自伝本。
    何事にも動じないポジティブの塊のような人かと思ってたので、
    子育てに悩むエピソードには少し驚いた。
    巻末の、精神科医・泉谷閑示氏との対談の中に、親が子供に無理やり習い事をさせることに対する批判的な意見が登場する。
    自分としても概ね同意だが、無理やりやらされた習い事が大人になってみると
    「やっててよかった」と思えるようになることもあると思っているので、
    その辺乙武さんはどう考えているのか気になった。

著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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