市長の思いつきの町おこしで大分市役所職員の千秋は綱引きチームを集めようとするも、誰も応募しない。折から給食センター存続をかけて、抗議をしていた母たちに綱引きで県大会優勝と存続を取引材料に参加させることに成功する。
しかし、一人足りないことから自分も参加する羽目になり、コーチが千秋に一目惚れしたことからキャプテンに指名されてしまう。
それぞれ事情を抱える女性たちを描きながら、真面目に練習しない、小学生にも負けるチームメイトたちに一旦は愛想を尽かし、やめようとするも、実は彼女たちも影で練習していることを知り、再びチームは動き出す。
しかし、市長は約束を破り、企業誘致を優先させ、給食センターは閉鎖と決まる。
綱引きを辞めると思っていた千秋はチームメイトたちの関係ない、大会に出たい、という思いに動かされ、大分県大会に出て、懸命に頑張るが…
というところで、あっさり終わる。
王道すぎるストーリーではあるものの、話の配分がおかしい。綱引きをもっと見せて欲しいし、人間ドラマにしては中途半端だし、この監督や脚本家はこの話本当に撮りたかったのかなって思っちゃう。
まぁ行政で決まったことを覆すのは難しいとは思うけど、それぞれの家族の関係や絆は深まったと思うけど、コーチとの恋愛も給食センターも、全く何も解決しないし、綱引きにも一勝した?かな?という幕引きに結構びっくり。起承転まで描いて、結がない感じ。
編集ミス?と一瞬思うくらいのあっけなさだった。
みんなそんなには悪くないのに、何故?戦いは続く、にしても終わり方のせいで普通レベルの王道ベタ映画が…さらにひどい残念感。
松坂慶子の大分弁は良かった。玉鉄は訛りがマッサンにしか聞こえなかったけど、キュートだった。