マーガレット [DVD]

監督 : ケネス・ロナーガン 
出演 : アンナ・パキン  マット・デイモン  ジャン・レノ  マーク・ラファロ  キーラン・カルキン 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2.40
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142951427

感想・レビュー・書評

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  • マットデイモンとジャンレノの主役級俳優が脇役。
    しかも、揃って、だらしなくて、ゲスい役なのだが、それがとても面白い。
    実際、こういう無駄にイケメンな人っているよなぁ。
    オファーを受けたのも納得の人間味あるキャラは見所。

    さらに、作品も無駄に長尺。
    風景の長回しをやたら挟んで来る。街、空、雑踏。

    この作品、無駄がとても綺麗。

    表題のマーガレットとは、主人公の名前では無く、
    G.Mホプキンズの「春と秋 ある幼な子に」という詩集に出て来る子の名前。

    マーガレット 君が嘆くは己のため


    終始漂うこの閉塞感の正体は、おそらく、リアリティ。
    この起こりかねそうな生々しさが、嫌なんだけど響く。

    喋り続けてさえいれば悲痛の底に沈まずに済むんじゃないかというアンナパキンの感情的な演技が、肉体的に入ってくる。

    必要以上の罪悪感は「まるでオペラ」。
    卑屈は、暴力にもなる。


    行間の多い長編小説が読みたいけど活字が入ってこない時、その読書欲の穴を埋めてくれるような純文学テイストな映画が観たくなる、ぴったりの作品だった。

  • ★★★☆☆
    かまってちゃん爆発
    【内容】
    何不自由ない生活を送っていた高校生のリサ。ある日、出発したバスを止めようと運転手の気を引いたために、人身事故が起きてしまう。動揺した彼女は、事故の原因は歩行者の信号無視だったと嘘の供述をする。

    【感想】
    10代後半の女性がよく表現できていた。
    「私が私が、私が。」、「悲劇のヒロインなの助けて。」、「こんなに頑張ってるのにどうしてよ」

    面白い表現だったのは、事故死するのが女性である点。あまり映画では殺さないのにあっさり殺しちゃいます。
    その数分後に、
    「イラクでは女子供まで爆撃されたのよ。」
    「そこで女子供だけ別扱いするのは逆に差別じゃないかな」
    という討論である。なるほど確かに。
    僕らは、弱いものを救いたい。だから、女子どもに対して紳士的になる。だが一方で女性たちは多くの差別があると感じている。自分たちが特別扱いされているにもかかわらず差別だという。一方から見ると正義でもう一方から見ると差別。

    力の強いものが押さえつければ、規律で。力の弱いものが反逆するとテロになる。
    強いものから見るとテロだが、弱いものから見れば聖戦になる。
    物事は一方から見てしまってはいけないのだ。
    でもそれは人間である以上難しい。だって、どうしても自分とか自分に関わる人が大切だからだ。

    色々と考えさせられるいい映画なのだが、クソ長い。2時間半なのだがキーキー言っている場面も多く辟易してしまう。ジャン・レノのシーンを全部切っても良かったかな。

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