世界から猫が消えたなら [Kindle]

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著者 : 川村元気
  • マガジンハウス (2012年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (221ページ)

世界から猫が消えたならの感想・レビュー・書評

  • 2016.11.25 ★3.2
    とてもライトな文体で、サクサク読めてしまいます。
    映画化もされていたのですが、内容が軽いかな。
    ただ、猫飼いの身にとっては、レタスが亡くなるシーンで涙腺が崩壊してしまいます。

    ===あらすじ===
    郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作。

  • 猫好きにはちょっとグッときてしまいます。

    小説としての完成度は少し物足りなさを感じますが読みやすい文章でなかなか良かったです。

  • 余命わずかな人間が、1日の命と引き換えに、世界から何かを消す。
    そんな悪魔との取引の中で、限られた時間をどうすごしていくのか。

    チョコレートや、電話や、時計、映画が消されていく。
    その中で、本当に大事なものってなんなのか、主人公は見つけていきます。
    便利とか不便とか、面白い概念だなーと改めて思うし、そういう不思議なテーマと、「限られた余生」みたいなテーマを合わせたことで、自己中心的な世界描写が許されるんだなーと感じました。おもしろい。

    あんまうまくいってる気がしないけど、映画も見てみますかね。

  • 余命わずかとなった主人公が、余命を伸ばす代わりに世界から一つずつあるものを消していく中で、自分にとって本当に大切なものに気づいていく。ストーリは途中から読めてしまうし、ラストも想定できてしまうのだが、文体のせいかするっと読めてしまう。結構好き。

  • まあまあ良かった。

  • 映画の宣伝を何回も見たので、読んだ気になっていた。ハインラインの、夏への扉を思い出す。

  • 不治の脳腫瘍で余命は「一週間も怪しい」と宣告された郵便配達員の僕のところに、自分そっくりの悪魔が現れ「世界から何かひとつを消すたびに寿命を一日延ばしてやる」と告げる。電話、映画、時計。逡巡しながらもそれらを消し生き長らえてきた僕は、いよいよ猫を消すか否かの選択に迫られる。

    悪魔が提示する「次はこれを消しますか、それとも死にますか」の選択を前にして、その消されてしまうものにまつわる思い出や後悔や大事な人なんかを思いながら、自らの人生を総決算していくといった、ゆったりと流れる走馬灯のような一週間を送る主人公。この彼が死を前にしているというのにまあ心の綺麗な男で、寿命を延ばすために消したはずのものから「死ぬ前にやるべきこと」をきちんと拾い集めて、悔いのない一生にしようと奔走する。正直言うとこの綺麗さやひたむきさはちょっと胡散臭い。たかだか30歳程度の青二才がここまで綺麗に悟れるか、と。

    彼の心の綺麗さに文章も呼応しているかのように、とにかく直感的に「これは綺麗だなあ」と感じ取れる言葉が並ぶ。合う人には凄く合いそうだけど、僕にはちょっと難しかった。自分の人生とか夭逝してしまう自分とかに対しては、もっと劣情があってしかるべきだと思ってしまう、そんな自分が捻くれてる様に感じられて、ちょっとやるせない。
    映画化されてるのを知ってるから余計に思うのかもしれないけど、映像にすることを前提にこれ書いたんだろうなあと。言葉で物語を作るならもうちょっと感情をこねくり回してくれると入りやすいんだけど。

    そもそも、僕はタイトルから「猫が消えた場合の世界を考える実験的な小説なのかも」と期待してしまって、ペット界で犬が覇権を握った場合だとか鼠のせいで大航海時代が上手く進展しなかった場合だとかを想像して勝手にわくわくしていたのが悪いのだ。けど、映画化の主演が佐藤健と宮崎あおいの時点でそんな話なわけねーじゃん、と分かっているのに無駄な妄想をしてしまう捻くれた性格が、こういう作品を楽しむことを僕に許さない。素直に生きてこなかったツケだ。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    苦い後味。

  • よく映画で、「死ぬまでにしたいこと10のリスト」とかあるが、この小説もその類かなあと・・・。冒頭で出てくるのでそう思った。だが、内容はちょと違う。その後、悪魔が出てくるのだ、この存在も面白いが、猫の「キャベツ」が、侍言葉をしゃべるのも笑える。
    「何かを得るためには、何かを失わなければならない」。これが、この小説のテーマだと思うが、はっきり言ってこの言葉は非常に残酷だ。わかってはいるが納得できない。ただ、命あるものの宿命なのだから・・・。この小説にはいろいろ、心にしみるフレーズが多々でてくる。それがすべて「死」にまつわることである。「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ」という言葉も感動的ではある。死を見つめるということは、今まで自分がどう生きてきたかを見つめることなのだと思う。ただ、概念的には理解できても、実際にはどうしようもない過去のことだから取り返すことはできない。死は突然的なものだから・・・。この小説のようにあらかじめ死を知らされたとしたら、私もそう考えるでああろうか?リストを作りやろうとするだろうか?そう考えるとやるせない思いになってしまう。

  • ファンタジーだった

  • 多分、映画の方が面白い。

  • チープな場面構成に、キャッチーなセリフのイミテーションと稚拙な描写。とても文章をベースメントとする作品として評価に値するような代物ではないが、唯一noveltyとinventive stepがあるとすると、落としどころを猫に設定している点だろうか。写真や映像など視覚野を通した刺激の助けがあった初めて成り立つものなのかもしれない。

  • 【世界から猫が消えたなら】

    A.プレゼントは、物”そのもの”に意味があるのではなく、選んでいるとき、相手が喜ぶ顔を想像する”その時間”に意味がある

    B.道を知っていることと、実際にあるくことは違う

    C.人間は、不自由さと引き換えに決まり事があるという安心感を得たのだ

    D.目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする時間は失われていく

    E.何かを得るためには、何かを失わなくてはね。

  • 映画公開となるため、改めて、電子書籍版で買ってしまった。

    やはり、面白い。涙腺にくる。

    電話を消し、映画を消し、時計を消した主人公でも猫は消せなかった。

    世界から何かを消すことで、1日寿命が延びる、しかし、そこまでして生きる必要はないのかもしれない。死ぬ間際で後悔するかもしれないが、それでもいい、というのが主人公の結論。


    キャベツもレタスもかわいい。文章だけで猫のかわいさを表せるってすごい。いや、勝手にかわいい猫を想像したのは、自分なんだけど。

  • 人や物の「存在」について考えさせられた。

  • 巻末の猫の写真がかわいい。

  • "携帯はその登場から、たったの二十年で人間を支配してしまった。なくてもよかったものが、たった二十年で、なくてはならないものかのように人間を支配している。人は、携帯を発明することにより、携帯を持たない不安も同時に発明してしまった。"
    "「世の中には悪魔に魂を売りたがっている人間がたくさんいる。問題は買ってくれる悪魔がなかなかいないということだ」"

  • 物語を読んで、ここまで泣いたのいつぶり?というぐらい、久しぶりに涙があふれちらかしましたw

    突然の余命宣告を受けた主人公の前にいきなり悪魔が現れ、この世界からモノを1つ消す代わりに、余命を1日伸ばそうと提案してきます。
    その提案を受けた主人公は、何を消すのか、残すのか…というお話でしたが、かるーい文体と、読みやすい展開の中に、死生観やモノゴトの捉え方などなどがスバスバと盛りだくさん。心に刺さるわ、考えさせられるわ、たいへんな物語でした。

    さらに、あとで知ったのですが、著者の川村さんってすごい人ですね。

    これは再読必至です。

  • 突然の余命宣告を受けた主人公の前に、悪魔が現れた。ひとつモノを消す度に、1日寿命を伸ばしましょう。電話、時計、映画…欠かせないと思っていたものが、次々と消えていく。人生の最後に、彼は何を消し、何を残すのか。

    もう少し丁寧に書かれていたら、もっとのめり込めたのに。そう悔しく感じた。ストーリーの唐突さや、文体の軽さが嫌だとアマゾンでは酷評されていたけれど、私は根っこの部分は好きだと思った。作者が描こうとしていた、生と死や諸行無常のようなもの。それでも残る「何か」。家族のことを描いたシーンは、頭にくっきりと絵が浮かんだし。だから余計に、もったいないなぁと。軽い、と言われている部分はあえてそうしたのだろうけれど、もっとしっかり書き込んでくれたら、もっと感情移入できた気がする。

  • 読みやすい、ライトノベルって言われるんでしょうね。ストーリーが軽く、テンポも速くどんどんと進んでいきます。このあたりは評価が分かれるところなんでしょう。

    でも、両親とのエピソードが出てきたあたりから、軽い文章の裏側にけっこう質量感のあるの問いかけが隠されていると感じました。ラストも余韻を残して、想像力をかきたてる。

    40代も半ばになると、こういうストーリーはけっこう沁みます。
    この1冊、私は楽しめました。

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