「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書) [Kindle]

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著者 : 佐藤健太郎
  • 光文社 (2012年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (189ページ)

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「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~ (光文社新書)の感想・レビュー・書評

  •  著者の佐藤健太郎さんは、ぼくにとってはwebの有機化学美術館の館長であり、有機化合物の美しさやおもしろさを広く発信している、いわばおもしろ化合物仲間みたいな位置づけなのだが、最近はこの手の化学リテラシー啓発活動にも力を入れているようだ。
     同じ物質でも天然のものはよくて人工のものはダメ、化学物質というだけで毛嫌いし、毒性、発ガン性の疑いのあるものは1分子たりとも許されず、一方で自分の志向にかなうものであればマスコミ情報等を無批判に盲信し、放射能という風評だけで遠地へ逃げ出す、そんな人たちにぜひ読んでもらいたい。だけどそんな人たちはまず手に取ることをしないのがこの手の本なのだよな。間違って手にとっても、そうはいってもねぇ~、で終わり。現代日本人の科学リテラシーのお粗末さはもう筋金入りであり、一朝一夕に改善されることはない、ぼくはそう思う。そうでも思わなきゃ、怪しげな健康食品やらダイエット法だのが猖獗を極める現状が説明できない。だまされる方もだまされる方ではあるが、はっきりいって健康食品に多い科学性のカケラもない虚偽広告は悪質な犯罪だ。
     科学的に正しいということはどういうことか、本書にはきわめてまっとうなことが書いてある。だけど、表現はまだまだ生ぬるい。おそらく著者は一般向けの読みやすい新書本を意識して、もっともっと過激に書きたいのにかなり手加減して書いているのだと思う。実態はこんな生やさしいものではないのだから。ぼくは、うんうんそうだそうだと膝を叩きながら読み終えたけど、ぼくが読んで感心しても仕方ないんだよな。まあでも講義のネタに使えそうなデータがいろいろあったので読んだ価値は十分あった。

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