功名が辻 新装版 文庫 全4巻 完結セット[マーケットプレイス文庫セット] (文春文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 司馬作品には珍しい女性が主人公の作品。山内一豊・千代夫妻の物語。千代の才覚によって小身から成り上がっていく話は面白く、織田・豊臣・徳川の時代背景も面白い。

    改めて司馬作品は一級の娯楽と感じた。

  • 大河ドラマ 司馬遼太郎著書『功名が辻』
    山内一豊の半生の物語
    織田信長・豊臣秀吉そして徳川家康に仕え、妻の千代と一緒にジャパンドリームをつかんだ男。

    家臣(一豊)から見た戦などの様子が客観的に描かれているため、また違った見方ができた。

    終盤に一豊が土佐国24万石の大名になるが、それだけの男の器でなかった描写のしかたが上手かった。

  • 司馬遼太郎好きの主人が読み終わったものを借りました。戦国時代を生き抜き、土佐24万石の大名に成り上がった山内一豊とその妻の物語。
    4巻あり、長い小説を読むのは久しぶりだったのですが、スラスラとあっという間に読了しました。
    戦国時代の武士たちが争って先陣を望んだり、功名にはやる気持ちや状況がよく分かりました。さすがに司馬さんは名手です。また、秀吉の朝鮮出兵がどんな状況で行われ、諸将がどう思って参戦したかとか、関ヶ原にあたって秀吉子飼いの部下たちがどうして徳川方に付いたのかなど、すんなりなるほどと読むことができました。
    今の大河ドラマの軍師官兵衛とも当然かぶる人物やシーンもあるから、余計楽しめました。
    それにしても、この山内一豊という人物、なんとな~くどことな~くちょっとしたところがうちの主人を彷彿とさせるなぁ~と思いながら読んだのですが、読み終わって主人と感想を語り合ったら、実は主人も自分となんだか似てるなぁ、馬鹿だべコイツ、と思いながら読んだとのことで、笑っちゃいました(;^ω^)
    どうせなら私が、夫を引っ張り盛り立てて大名に押し上げた妻に似てれば良かったのに(笑)

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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