ダレカガナカニイル… (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ミステリかと思って読んでたけど、どちらかというとオカルト(SF?)だった。
    展開も途中からなんとなく予想できる感じはあったけど、読みやすいのでサクサク読めて楽しめました。

  • なかなかの分厚さ、多重人格ミステリ。
    人間模様や環境の描写を詳細に表現しているので、前半は少しスピードが出なかったものの、逆にその丁寧さに助けられ後半は没入。ぐいぐいラストへと引っぱられました。面白かった!

  •  警備会社に勤務する西岡悟郎は、小淵沢に建つ地元の猛反対に合い、いざこざが日常茶飯事な新興宗教施設の警備を任される。
     その初日、教祖である吉野桃紅が焼身自殺を図った。その時、西岡の身体に異変が起こり、以来頭の中に謎の声が響き渡る。
     頭の中にダレカガイル・・・声の正体はダレナノカ!?


     去年「メドゥサ、鏡をごらん」でがっかりし、井上夢人先生の評価を大暴落させていたので、正直ビビリながら手にしました。ぶ厚いし・・・・・・
     が、その心配は、杞憂に終わることになります。
     ページをめくる手が止まらず、土曜日の午前中北陸本線の車内で読み始め、買い物途中のラーメン屋でも、帰りの電車でも、アパートに戻り飯も忘れ、風呂もソッコーで入り、布団に潜り込み本を開く、寝る間も惜しみ読み進め、途中睡魔に破れ寝墜ちするも、早朝に目覚め、午前中に読了。
     満足、満腹、堪能させていただきました。
     メドゥサがなんだったのか!?の疑問も吹き飛ぶくらいの充実。
     さすが井上夢人と勝手に拍手喝采!!

     とにかく、スピーディーな展開ながらも先を読ませぬストーリー。サイコ的な始まりから社会問題、恋愛関係、そして裏をかくどんでん返し・・・・・・

     紹介文の「ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作!」に偽りなし!!!

  • 岡嶋二人は結構読んでたけど井上夢人は1冊くらいしか読んでなかったと思う。
    これは井上夢人となってからのデビュー作らしい。
    まあ、岡嶋二人の後期の感じは言われてみればするかもしれないけど、もっと本格ミステリを意識した作りになっている気はする。
    と言うか、その頃わりと流行った感じの、精神世界だったり宗教だったりを講釈したり解釈したりと言う懐かしい感じのアレ。
    とは言え、ミステリよりも設定とか別の方向に力を入れた訳でもない感じではあったかな。
    これがデビュー作なら凄いって思うのかもだけど、岡嶋二人だと考えたらこれくらいは普通なのかもとか思ったり。

  • タイトルどおり「誰かが中にいる」部分が面白かった。次が気になって一気読みさせるところはさすがだとおもう。

  • ミステリーだと思いこんでた自分も悪いがうん、期待はずれ

  • 表紙やタイトルから、不気味な内容を想像していたけど、読んでみるとコミカルなやりとりもあり、さくさく読めた。
    1度読んだ後は「ああそうだったんだ」程度の感想だったんだけど、巻末の解説での、SF云々のくだりを読むと、自分の「ああそうだったんだ」が、浅かったことに気づく。

  • 普通のミステリ。古い。

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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