Nietzsche

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アーティスト : 印象派 
  • SPACE SHOWER MUSIC (2013年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4544163466496

Nietzscheの感想・レビュー・書評

  • 2010年に結成された関西の女性2人組ユニットによる1stアルバム。

    2人組といえば、30代~40代あたりの音楽好きだった方なら、小山田圭吾(現・cornelius)と小沢健二によるフリッパーズギターを思い出すかもしれないが、後のソロ活動に比べると、当時は高い音楽性への評価は決して売上げにはつながっていなかった為、ポリスターという同レコード会社に所属していた、こちらも奇しくも2人組の大人気アイドル・Winkの出す黒字がフリッパーうの製作費に当てられていた、という面白い逸話がある。真偽の程は定かではないが、ポリスターはこのようにアート音楽も商業音楽も内包している振れ幅の広いユニークなレコード会社だったのである。

    さて、この印象派を聴いて真っ先に思い浮かんだのが、この水と油のようなフリッパーズギターとWinkが混ざり合っている様子だった。それは単純に、一聴して打ち込みにも聞こえる人力テクノサウンドが、80年代後半~90年代前半のシンセサイザーの入った懐かしいロックやポップスの匂いがする、という意味もあるが、ビジュアルや歌詞、オマージュ、立ち位置も含め、"アート"と"商業"という本来分けていた境界線を取っ払ってしまったような、あっさり飛び越えてしまったような痛快さを感じたからだ。"一人(二人)ポリスター状態"である。

    メンバー2人が普段OLをしているという平凡さと、この盤が京都の伝説のバンド・チェインズのラリー藤本によるマザーシップスタジオで録音されているという非凡さなど、本当に掴みどころのない存在感がそのまま音楽に落とし込まれている。「パフュームや相対性理論をはじめて聴いた時のあの衝撃をもう一度!」という方から、メンボーズのような人懐っこい大阪の素朴さに再び触れたい方まで、ジャストフィットする音楽。ロックなのかポップスなのかテクノなのかジャンルも全く判別がつかない。あえて言うならやはり"印象派"なのである。

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