チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 世界から高等研究所に雇われてきた人物がたくさん現れる。高等研究所にやってくる経緯の記述に注力し過ぎていて、ノイマン型コンピュータの実現においてどういう大事な仕事をしたかが分からない。そしてノイマン型コンピュータがどのように進化していったかも分かりづらい。自分が期待していた内容と違っていたので途中で読むのをやめた。

  • タイトルを見てコンピュータがらみと思った人にはお勧めの1冊。コンピュータが開発される歴史の裏側を教えてくれます。

    アラン・チューリング、J・フォン・ノイマンと言えば、コンピュータのテキストには必ず出てくる偉人達です。コンピュータ産業に関わる人なら、チューリング・マシン、ノイマン型コンピュータ(プログラム内蔵型コンピュータ)といった言葉くらいは知ってるでしょう。私もかくいう一人ですが、本書を読んで、それらを全く理解していないことに気づき、ショックを受けてしまいました。

    それにしても、歴史上の天才というのは我々凡人からは図りしれない知性を有しているのだと思い知らされました。コンピュータの出現は、ライプニッツが17世紀に予言しています。そして、ノイマンの天才ぶりが半端じゃない。チューリングの理論からコンピュータを作り出すことができると確信したのみならず、それらを使って、気象予測や、核爆発、ひいては遺伝子工学の計算もできることを看破していたというのだから、その多才・鬼才ぶりは尋常ではありません。

    コンピュータの基本的な仕組みはノイマンが考えた頃から今に至るまで変化していません。ノイマンは何百年に一人の真の天才と言っていいでしょう。

    それにしても、数学者というのは恐ろしい。形はどうであれ、google や facebook といった現在のコンピュータサービスの進化を理論的には1960年代には予言してしまっているのだから。彼らが言う、機会が考えて、人間が考えなくなる社会というのも実現してしまうのだろうか?

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