東京家族 DVD

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監督 : 山田洋次 
出演 : 橋爪功  吉行和子  西村雅彦  夏川結衣  中嶋朋子 
  • 松竹 (2013年7月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105066601

東京家族 DVDの感想・レビュー・書評

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  • 山田洋次 監督が 監督50周年で 
    つくりたかった映画が 
    小津安二郎の 東京物語のリメイクとはねぇ。

    父親は 元教師 75歳という設定。
    『どっかで間違てしまったんじゃ、この国は。
    もう、やりなおしはきかんのかのう? 
    しかしのぉ。このままじゃいけん。』
    といって、そのあと おかみの風吹ジュンに 
    怒鳴るところは そのままなのかな。
    教員の屈折が 酒を飲むと爆発する。
    小津安二郎の場合は 父親たちには戦争体験があったので、
    少し,人品が 違うんだよね。
    息子の 評価が 『こまい人間』というのが、
    とても、意味のある表現だったが、
    地元に戻ってくれなかったという願望に変わっているのも
    ちょっと,微妙な味の違いがある。

    友人の服部の妻の母親が津波でさらわれた話が
    戦争で亡くなった父親が海底に沈んでいて 
    そこで出会っているだろうと いう。

    母親 吉行和子は スジがはっきりしていて
    かわいいおばあちゃん。
    次男の昌次 妻夫木聡との 紀子 蒼井優とのなれそめ
    を話すシーンが ほのぼのとしている。
    震災の ボランティアで 知り合ったと言う。
    母親が紀子さんに 昌次の金銭感覚がないことを心配して
    お金を渡す時に、秘密だよって 指切りをするのが うまい。

    子どもたちのほうが どちらかかと言えば すがすがしい。 
    杉村春子が中嶋朋子。
    原節子を蒼井優。
    脇で光ったのは 林家三平の息子でしたね。
    のんびりとした オーラが でている。

  • 2013年塚口サンサンでの2本め「東京家族」

    感想として、自分の中で整理するまで3日かかった。
    なんとなく、ストーリーを知った上での鑑賞だったけど、
    その後、とにかく感動してうまく言葉にできなかった。
    こんなに泣いたのは「エンディングノート」以来かも。

    今回の「東京家族」を語る上で、やっぱり観ておかなければならないと思って、
    「東京物語」も観た。
    なるほど。
    「東京家族」はほんとによくできているし、
    それもひとえに「東京物語」が傑作だからであろう。
    1953年公開の作品を、まさかこのタイミングで観ることになるとは思わなかった。
    モノクロ作品を観るのもこれがはじめて。
    記念すべき1本目がこれで、よかったと思う。

    山田洋次監督作品をスクリーンで観るのも、これがはじめて。
    はっきり、年代が違うからか、「男はつらいよ~」なんて国民的代表作なのに、
    それもテレビで1作だけ観た事があるだけ。
    近年「おとうと」や「母べえ」など、話題作たくさんあったけど、それも全て素通りだった。
    唯一はじめから終いまで観たことがあるのは「幸福の黄色いハンカチ」だけ。
    たまたまテレビで観たんだけど、舞台が北海道だったのと、そのラストが印象的。

    さてこの作品。ほんとに今の私たち、とりわけ私たちの世代が観るべき作品だと痛感。
    劇場はシニアが多かったけど、本当はわたしら世代が観るべき作品だと思った。

    自分も「嫁ぐ」と言う形で地方から都会へ出てきてしまっているから、
    自分を取り巻く環境としてはちょっと違うものの、
    たとえば周吉ととみこが品川駅でまちぼうけしている姿をみるだけで、すでに自分の両親を見ているようで胸が熱くなったし、息子や娘の家の2階で、2人座っている姿や、慣れないシティーホテルでふたり寄り添ってる場面とか、ついつい両親の姿に重ね合わせている自分がいた。それだけで泣けてくるのはなぜだろう。

    幸一だって滋子だって、息子娘としてはむしろしっかり独立していて、世間から見たら立派なものだと確かに思うし、
    それが結局両親の相手も満足にできないのは、やはり仕方のないことだと思うし、このあたりの描写も絶妙だと思った。
    「~物語」では戦死している昌次が、「~家族」では現代を象徴する、とっても大切な役回りで、加えて「~物語」では戦死した昌次の嫁として登場している紀子が、「~家族」ではその彼女という設定、これがこの作品をあくまで現代の作品で、かつ重要な役回りだった。妻夫木くんと蒼井優ちゃんだからこそ、よかったと思う。

    とにかく、どの役も「~物語」を彷彿とさせながらも、それぞれはやっぱり「~家族」に生きていて、
    その演技などはいまさら語るに及ばず。
    しいて言うなら、妻夫木くんと吉行和子、蒼井優ちゃんとの出会い~ラストまでの流れが秀作。
    もっとも「~物語」でも、原節子の紀子がいかに重要かは理解しているつもりだが。

    特に考えされられたのは、
    この作品の中にしばしちりばめられてある「3.11」の扱い。
    折りしも震災直後観た、「ヒミズ」の中で表現していた「震災」は、
    とても直接的なもので、それはそれで後世に残る作品として大切な場面だと思っている。
    一方でこの作品の中で出てくる「3.11」は、決して直接的ではないけど、
    例えば妻夫木くんと蒼井優ちゃんの出会いが、復興ボランティアという設定が、
    最後の最後で蒼井優ちゃんの人柄や、妻夫木くんの人柄や、それを亡きとみこを通じて周吉が理解し、
    結果紀子の涙につながるあたりなどは、よく練られているなと思ったし、こういう描き方もあるんだなって感心した。

    「~物語」では、紀子の将来を慮ったとみこの気持ちを代弁する周吉に、そんなことはない、自分は本当はずるい人間だと吐露する紀子に、正直だ、とみこの時計を形見として手渡す場面が、「~家族」ではあのようなかたちで周吉が紀子に思いを伝え、紀子が号泣するあたりなど、本当によく構成されてできているなと感じた。
    そういう意味では「~家族」のほうが一筋の希望が、わずかながらだけど感じられるのかな、と思った。
    「~物語」のほうが、とみこがいなくなった後の周吉の寂しさが、映像から伝わってくるものが多かった。
    とはいえ、「~物語」では、実家にまだ娘もいて、そう考えたらこちらのほうがまだ幸いなのかもしれない。
    橋爪功のラスト、爪を切る背中に、どことなく父の姿を重ねてしまい、また涙。

    余談だが豊悦て、笠智衆てなんとなく似ていると思った。
    今は豊悦すこし肥えてしまったから、雰囲気遠ざかってしまったけど、
    若い頃のとよえつをそのまま老いさせたら笠智衆になってたかも。

    どの配役にも共感しすぎて、泣けて泣けて仕方なかった。

    両親に勧めたいけど、母親は、父親は、この齢で観るのはリアルすぎてしんどいのだろうか・・・
    いい作品だけに、それだけが少しだけ心配。

    http://onionmovie.jugem.jp/

  • 山田洋次・・・監督業50年を記念した作品。
    日本映画史上屈指の名作、小津安二郎『東京物語』のオマージュだ。
    やはり、両者の違いを意識すると、山田洋次監督が本作に
    こめた思いがより鮮明になるように感じた…

    プロットは、ほぼ『東京物語』を踏襲する…カメラワーク、演出も
    かなり小津監督を意識している。しかし、それゆえに、
    ひとつひとつの違いに山田監督のこだわりが感じられるのだ。
    もっとも大きな違いは、次男を登場させている点だろう。

    小津監督の『東京物語』では、次男は戦争で亡くなっている。
    そこに山田監督は手を入れた…本作では次男が家族の中で
    重要な役割を果たす…『物語』→『家族』としたゆえんだろう。
    『戦後の家族』→『東日本大震災後の家族』と時代の違いも活写している。

    劇中、父役の橋爪功はこう語る…
    ―どっかで間違てしまったんじゃ、この国は…
     もう、やりなおしはきかんのかのう? このままじゃいけん…
    それは山田監督の今の日本に対するジレンマだ。

    それでも、新しい家族に未来を託す…
    ―この先厳しい時代が待っとるじゃろうが、
     あんたがあの子の嫁となってくれれば、私は安心して死ねます。
    原節子→蒼井優であることが、際立つ場面だ。

    『東京物語』を喚起しつつ本作を観ながら、もうひとつ
    思い起こしている映画があった…山田洋次監督
    畢生の名作と思う『家族』だ。この3本の映画を合わせ観ることで
    よりこの映画の奥行が感じられると思う…さすがの山田監督映画だ。

  • 山田洋次監督、2013年作。橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優出演。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    広島の離島に住む周吉(橋爪)と妻のとみこ(吉行)は、東京に住む息子たち(長男幸一(西村)医師。妻文子(夏川)。長女滋子(中島)美容室経営。夫庫造(林家)。次男昌次(妻夫木)フリーター)に会いに来る。しかし、幸一が立てたお台場〜横浜見物は急患対応で流れ、昌次は東京見物に付き添うもうなぎ屋で周吉に説教される。滋子案のリゾートホテル宿泊プランに周吉らは予定を切り上げて帰宅。滋子はその晩、対応できないと言い出し、周吉は友人宅に、とみこは昌次宅に泊まる。
    周吉はあてにしていた友人沼田(小林稔侍)の息子の嫁が嫌がるとして、沼田宅に宿泊できず飲みつぶれて幸一宅に戻る。とみこは昌次宅でフィアンセの紀子(蒼井)を紹介され、たいそう気に入り意気投合し、上機嫌で幸一宅に戻るも、脳出血で倒れ亡くなる。
    お骨とともに広島で葬式を済ませた周吉は、幸一が引き取って面倒を見る提案を受けるが、ここで1人で暮らす、何とかなると拒否、子らはサッサと帰京。昌次と紀子だけがその後も数日、周吉を世話する。帰京の折、周吉は紀子に、感謝と昌次の将来を託す言葉を示すと紀子は号泣。
    1人で爪を切る周吉、瀬戸内の島嶼で幕。

    <コメント>
    •山田監督のパターン2つ。
    1つは「女性のあるべき像」で、今回は紀子。
    もう1つは、思いを伝えられない息子との諍いから融和への流れ。
    パターンかしているがそこがいい。
    •東京で暮らす息子たちは日々の仕事に追われ、周吉たちに心を失くした対応をとる。トゲのある滋子の行動も忙しさが遠因だろう。うまく育てた子供たちとはリズムが違う。「東京には2度といかない」は、批判的な意味よりは、もう違うリズムで生きれないということ。
    •うまく育てたはずの子らは自分をいたわらない。その原因づけが自分にあることを周吉は知り、受け入れる。対して、ずっと諌めてきたできの悪い昌次が1番、周吉のリズムに合っていた。
    •老いた親にとって子らに欲しいのは、仕事ができたり生活力があることではなく、寄り添ってくれる優しさ。そのことに気付く映画。

  • みんな、いい人。普通に、いい人。

  • 離れて暮らす両親のこと、自分自身の将来のことを考えながら観てしまう作品でした。作品の後半、涙もろいわたしは折りたたんだティッシュを眼鏡の鼻のところに挟んで、涙止めをしながらの鑑賞しました(笑)エンドロールの空の色がとてもいい色でしたね。また観よう。今度は大切な人と観たいです。

  • 006

    山田洋次監督が小津安二郎監督のオマージュとして作った映画として、ネットではかなり賛否両論分かれているイメージだけれども、小津安二郎の全盛期を知らない私のような無知の人間に、小津映画の魅力を伝えるという意味では、非常に優れた映画だと感じる。


    現代映画を見慣れたものとしては、やはり独特の台詞回しは不自然に感じられたが、私には返ってその風情のある話し口が非常に魅力的に聞こえた。また、その中で妻夫木さんの台詞だけ妙に現代風で、本人の高い演技力も相まって、パラレルワールドのような世界観を感じられた。


    ストーリーは単純明快なものだ。しかし、ところどころに老人の視点からみた現代社会の批判が、純粋な祖父母の困惑というかたちで表れ、胸が痛くなる場面も多々ある。


    それに加えて、両親の「息子を想う気持ち」がストレートに表れる場面は観るものの涙を誘い、50年前も今もそういう根本的な価値観は変わらないのだなと考えさせられる。


    一昔前の「家族の理想」「人間の理想」がよく表れている、非常に魅力的な映画であった。

  • カメラワークとかもろに小津映画へのオマージュですが、描かれているのは今の家族。
    台詞回しが古い感じにしてあるので、舞台は現代でももっと昔のことのように一瞬思うけれど、上京しても子供たちは忙しくて居場所がない感じとか、葬式後ふっとドライになるところとか、ほんとリアル。
    俳優さんたちの演技が素晴らしくて、なんてことはない台詞で凄く泣けてきました。
    病院の屋上のシーンとか、東京へは二度と行かないと口にするシーンとか。
    でも、一番好きなのは吉行和子と妻夫木くんがコイバナする場面。
    「東京物語」では戦死した次男がこちらでは今時の優しい若者として登場していて、このアレンジが素晴らしいなと思いました。

    鬱陶しくなることもあるけれど、家族を大切にしたくなる映画でした。

  • 原節子の代役がガスパッチョとは驚きであった。
    最初は森ガールとタッグを組んでお父さんを虐めるのかと思ったらそうでもなかったのは拍子抜け。

    あと、蛍の杉村春子役は???だった。だってどう見ても蛍の方がガスター10より全然年下なのに姉さん役は無理があるぞ…

    因みにこの映画は小津監督へのオマージュのようではあるが、個人的には子供の頃には父権制度を否定しながら、結局自分が父になった時には全く父の威厳を亡くしてしまった世のお父さんへの哀悼の意味があるような気がした次第。

    まぁとは言うものの、棒読み台詞とか、所々のリフは元ネタを踏襲していたりして結構楽しめました。(もう一度観てみようかまでは思いませんが…)

  • やっぱりこういう映画が好きだ。
    どうもこういう雰囲気が落ち着く。
    仲が悪いわけではないのだけど、僕は家族とはあまり話していない。
    なんかこういう感じ懐かしく感じる。
    いつか自分が結婚したとして、自分がおじいちゃんになって、息子がいる自分が、今、まったく想像出来ない。
    家族っていいなって、毎回こういう映画見ると思う。

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