ジヴェルニーの食卓[電子特別版] (集英社文芸単行本) [Kindle]

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著者 : 原田マハ
  • 集英社 (2013年3月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (168ページ)

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ジヴェルニーの食卓[電子特別版] (集英社文芸単行本)の感想・レビュー・書評

  • 「楽園のカンヴァス」がとても好きだったのでこちらも読んでみたのだけれど、やっぱりとーーーってもよかった。

    風景はもちろん料理(モネの家の料理が!)まで描写が本当に美しいと思ったんだけど、原田マハさんが美術に造詣が深いからなのかなあ。
    美術に疎いので、どの画家のことも一般的なこと以外その人生やどんな人だったかということはまったく知らないで読んだのだけれど、その画家の姿や表情や、どんな生活をしているのか、時代背景とか、場所の景色とか目に浮かぶようで、一気に身近に感じて親しみがわいた。
    こんなに読みやすくて楽しい、画家について書かれたものがほかにあるだろうか、とか思ったり。伝記っていうのとは違うんだろうけど、子どものころ読んで印象に残っているおもしろい伝記をちょっと思い出したり。
    もちろん、こちらの作品の内容は大人で、愛とか恋とかせつなさとかあこがれとかさまざまな感情が穏やかに静かに編みこまれているのだけれど。

    読んでいるあいだ、なにかとても幸福な感じだった。
    なんというか、いいことも悪いことも悲しいことも楽しいこともいろーーーんなことがあっても、やっぱり人生というのはいいものだろうと思えるような、そんな感じ。

  • モネ展に行く前にどうしても読んでおきたくて各章の中心になる絵画を見ることができる電子特別版をDLした。
    外国の人たちの話なのに、読み進めれば進めるほど「日本人に生まれてよかった」と思った。
    陽だまりの中に柔らかな草の香りがする風が吹き抜けるみたいな文章でときめきながら読んだ。

    わたしはよく言う。「○○を知らないなんて人生半分損してる」。でも、『うつくしい墓』のマリアは、「人生の 「楽しみの箱 」がひとつ 、まだ開けられずに残っているようなものよ 。」
    なんて前向きで美しい言葉だろう。
    各章に必ず一筋の光みたいに前向きな人がいて、その人の言葉にわたしもパワーを貰った。

    また、宝物みたいな作品に出会えた。幸せ。

  • 随分前に購入して、初めの「うつくしい墓」が話し言葉で書かれていたのに馴染めず、しばらく放置していた。読んでみると、この「うつくしい墓」が1番好きかも知れない。
    「うつくしい墓」(マチス)、「エトワール」(ドガ)、「タンギー爺さん」(セザンヌ)、「ジヴェルニーの食卓」(モネ)。それぞれの代表作が生まれた経緯を絡め、画家の人生を描いた小説集。
    作品の向こうに見える、画家たちの息遣い、苦悩、喜びを、鮮やかに描いている。小説を読んでから作品(もちろん写真とかだけれど)を見ると又違って見えてくるから不思議。
    こういう芸術ものは、小説家がどのようにその芸術品を読み解き形にするのか、というところに、推理小説みたいな愉しみがあって、大好き。

  • マティス、ドガ、セザンヌ、モネ・・・印象派及びそれ以降の画家とその絵画にまつわる短編集。画家の身近にいた人々の視点で描かれているため、その時代にタイムスリップしたような気分。著者の原田マハさんは元キュレーターなので、さすがの描写。
    「楽園のキャンバス」と同じく、美術館に行きたくなる本でした!

  • 久々のマハ作品。 文字通りの芸術作品。 どの短編も情熱に溢れ、文章が胸に迫る。唯一記憶にある作品、「タンギー爺さん」。中学生の頃、美術の授業で出会った一枚。鮮やかな色彩と線の力強さは、印象に残っている。そのタンギー爺さんが、新進気鋭の画家たちを支援し、見守りつづけた一介の画材屋だった真実。時代が認めなくとも、しっかりと本物を見ていた賢人。そして、今もその絵が残り、人々に愛されている真実。いつの時代も、先にあるのは一人の情熱。 「いつか必ず、世間に認められる日がくる。世間が彼に追いつく日が」

  • 印象派時代の絵画と、それらを描いた画家達の生活感を身近に感じるエピソード達。

    非日常の景色を描く絵画の、その先にある日常の景色が綴られる。
    賛辞、疎まれ、妬み、生きづらさ。

    画家と、その周囲の人たちの、人生の浮き沈み。 秘めたる思いを明る過ぎず、暗過ぎず、物語は印象派のそれの様に語られる。

    モネ狙いだったが、ドガのエピソードが印象深い。

  • マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。画家たちのごく近くにいた人々の視線で描かれた、彼らの情熱や覚悟や苦しみや喜びの物語。絵画は、ただ鑑賞するだけでももちろん楽しいけど、作品の背景とか画家その人の人生とかそういうのを知ったうえで見るとなお楽しい。展覧会で絵の隣の説明書きとかよむのもいいけど、こんな素敵な小説を通してそれを知るのはなおなお楽しい。
    しかし原田マハさんは読ませるねえ。また美術系小説を書いて欲しいなー。

  • こう言うのを待っていたんですよね!

    集英社のPR
    「電子版限定、物語に登場する巨匠達の名画も収録!
    美の巨匠たちは、何と戦い、何を夢見たのか-。ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。「この世に生を受けたすべてのものが放つ喜びを愛する人間。それが、アンリ・マティスという芸術家なのです」(うつくしい墓)。「これを、次の印象派展に?」ドガは黙ってうなずいた。「闘いなんだよ。私の。――そして、あの子の」(エトワール)。「ポール・セザンヌは誰にも似ていない。ほんとうに特別なんです。いつか必ず、世間が彼に追いつく日がくる」(タンギー爺さん)。「太陽が、この世界を照らし続ける限り。モネという画家は、描き続けるはずだ。呼吸し、命に満ちあふれる風景を」(ジヴェルニーの食卓)。語り手は、彼らの人生と交わった女性たち。助手、ライバル、画材屋の娘、義理の娘――彼女たちが目にした、美と愛を求める闘いとは。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、珠玉のアートストーリー四編。 」

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