第三の時効 (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに面白い!と心から感じた推理小説。

    推理物の短編集は個人的に好みではないのだけど、これは短編の軽さというか、物足りなさを感じさせない作品でした。

    特に沈黙のアリバイ、ペルソナの微笑、モノクロームの反転が面白く、満足度が得られました。

    著者の作品は初めてでしたが、他の作品も是非読んでみたいと思いました。

  • 横山秀夫さんの警察ものの短編集です。
    どのお話もそれぞれに味があり、楽しく読めました。オススメ!

  • BGM ロングバージョン/稲垣潤一
    警察小説は横山秀夫と決めている。決めざるを得ない。秀逸。

  • 再読。警察小説の名作です。
    一言でいうと、「勿体ない」です。しかし、僕が通常レビューで使う、設定やらキャラクターの無駄遣いという意味ではありません。6篇の短編に、長編にしても充分な結末を惜しげもなく投下してくる恰幅の良さに唖然としてしまっている表現です。これだけの内容で、一冊分の代金しか貰わないなんて、勿体ないでしょ!
    中でも、表題にもなっている「第三の時効」は、初読の時には独りで「うぉ!」とか思わず声を出してしまったのを憶えてますね・・。
    近いうちに再々読してるかも。それくらいの一冊です。

  • きっかけは休みの日の昼間にBSテレ東テレビドラマ再放送の「ペルソナの微笑み」を観て、でした。調べたらこの連作短編の中の一つであることを知り、本屋さんへ走り購入しました。いやーッ、収録作品全部良かったです^_^

  • もおしろかった!

  • 殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!? 刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短編集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との呼び声が高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ――。大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾!

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    横山/秀夫
    1957年東京生まれ。国際商科大学卒。上毛新聞社で12年間記者として勤めた後、フリーライターとなる。1991年『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作に。1998年『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • F県警強行班係の3つの班の班長達の話。朽木、楠見、村瀬の全く違うキャラクターの3人だけれど、どの人の部下にもなりたい。短編集なのに中身が濃い本格警察ミステリは、まさに「硬質のエレガンス」!(帯の表現)

  • 横山さんの代表作、F県警シリーズ。

    その中でもこの短編集は、本当に傑作だと思います。



    前に文庫本で読んでいましたが

    今回Kindle版が出たので、購入。

    一度読んでいてもとっても新鮮な気分で読めました。



    事件とともにF県警の強行班係の3つの班の刑事たちの

    人間模様がまた見どころ。

    横山さんの得意とする心理描写が、自分にも同化して

    一気に話の中にのめり込ませます。

    朽木、楠見、村瀬の3人の班長たちの部下になった気分は

    ハラハラドキドキです。



    こんなに読み返したいサスペンスはなかった。

著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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