NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 05月号 [雑誌]

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  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2013年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910068470539

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 05月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 2013年5月号の目次
    100歳の遺伝子

    がんや糖尿病にならない人は、何が違うのか。今、遺伝子から長寿の秘密を探る研究が進んでいる。

    文=スティーブン・S・ホール/写真=フリッツ・ホフマン

     沖縄の人、長野の人が長寿なのは、独特な食習慣のおかげ――。
     最近の研究で、こうした従来の説に疑問が投げかけられ、別の新たな要因に注目が集まっている。

     その新しい長寿研究を支えているのが、ゲノムの解析技術と基礎分子生物学。遺伝的に隔絶された小さな共同体から得られる遺伝子データを用いて、老化についての洞察を深める研究だ。

     そんななか、世界の研究者が注目する人々がいる。その一人が、南米エクアドル南部のエル・オロ県に暮らす17歳の青年、ニコラス・アニャスコ。
     彼は、多くの点で普通の青年と同じ。ゲームとサッカーが好きで、部屋が四つある自宅で家族と暮らす。ただし、現在の身長は、114センチ。遺伝子の劣性突然変異が原因で成長が阻害されるラロン症候群を抱えているからだ。
    俺たちは、がんや糖尿病にならない

     ある日の午後、アニャスコたち4人のラロン症候群患者が、インタビューに応じてくれた。椅子に腰かけた彼らは、子ども用の靴を履いた足をぶらぶらさせていた。
     ラロン症候群の最新の研究成果について知っているかと質問されると、頭をのけぞらせて笑った。
    「そんなの常識だ。俺たちは、がんや糖尿病にならないんだろう?」

     さすがにまったくならないとは言えないが、ある病気にかかりにくかったり、人並み以上に長寿だったりするのは事実だ。しかもこうした集団には特徴的な遺伝子があることもわかってきた。

     彼らと長寿の関係を探る研究者の一人が、アニャスコの主治医であるハイメ・ゲバラである。1987年頃から、エクアドル南部にたくさんいる「小さな人」の研究に着手した。米国の南イリノイ大学のアンジェイ・バートケも、同様の研究に取り組んだ。1996年、バートケはマウスの成長にかかわる遺伝子を操作して成長ホルモンの経路を遮断し、体が小さなマウスをつくりだした。驚いたことに、そのマウスは通常のマウスよりおよそ1.4倍も長生きした。

     人間の遺伝子でも、同じことが起こるのだろうか。遺伝子変異は、加齢に伴うさまざまな病気から体を守ってくれるのか。
    成長因子がないから

     ゲバラ医師と、米国の南カリフォルニア大学の細胞生物学者バルター・ロンゴは2006年から共同で研究に取り組んでいる。その研究によると、ラロン症候群のグループに糖尿病患者はゼロだ。悪性腫瘍の患者は一人いるが、命にかかわるものではない。

     一方、同じ地域に暮らす同年代の人々を調べると、5%が糖尿病を発症し、20%ががんで死亡していた。ロンゴ博士の追跡実験によると、エクアドルのラロン症候群患者から採取した血液には、人為的に発生させたがんからヒトの細胞を守る働きがあることがわかった。
     いったい彼らの血液に、どんな秘密の成分が存在するのか?

    「そんなものはありません」とロンゴは言う。

     正確には、ないというより、あるべきものが不在という意味だ。不在なのは、IGF-1(インスリン様成長因子1)というホルモンである。IGF-1は子どもの成長に重要な役割を果たしているが、一方でがん細胞の増殖や代謝の調節に深くかかわっているとされている。

    ※ナショナル ジオグラフィック5月号から一部抜粋したものです。電子版では、元気なお年寄りたちが語る長生きの秘訣を動画でご覧いただけます。
    編集者から

     「人にばかにされたら、絶対許しちゃだめ。自分の誇りのために、とことん戦いなさい」。米カリフォルニア州在住の103歳、マリオン・ステフーラさんの力強い言葉がいちばん印... 続きを読む

  • ウランゲリ島の動物たち、とっても美しい写真でした。

    長寿と遺伝子かぁ…
    長生きは絶対にしたくないんだよなぁ…

    それにしても遺伝子でいろんなことが最初から決まってて、
    仕組まれてて、そういうのを「運命」と呼ぶのかもしれないなぁ。

    なんて入院中のベッドの上でぼんやり考えながら読了。

  • 100歳の遺伝子
    極北の孤島に生きる
    ジンバブエ 沈黙の果てに
    化学肥料と地球の未来
    未知の元素をつかまえろ!
    「すごい素材」を探せ
    鳥たちの未来を守る
    中国の大運河を行く

  • 「極北の孤島に生きる」の写真に目を奪われました!
    ロシアのウランゲリ島という場所に生きる野生動物達の特集です。

    ハクガンの卵をこっそりくすねてくるホッキョクギツネ。
    岩場で獲物を分け合う大量のホッキョクグマ。
    真っ白な雪原でにらみ合う2頭のジャコウウシ。

    野生の動物はたくましいな。
    世界で最も立ち入り制限が厳しく、訪問者の少ない自然保護区の一つ。
    真っ先に気候変動の被害を受けてしまう場所ですね、、、

    「中国 大運河を行く」の記事も面白かったです。

    杭州と北京を結ぶ大運河。
    遥か昔、隋の時代から続いているというから凄い。

    いつも揺れ動く船上で暮らすというのは、どういう生活なんだろう?
    こういう風景も、いずれなくなってしまうのでしょうね。

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