Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2013年 06月号 [雑誌]

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感想・レビュー・書評

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  • 南場さんとクリステンセンの記事が面白い。

  • イノベーションはがんばればできるというようなものではない。戦略を立てるときにまずは詳細なリサーチから入ろうとするような人はイノベーションには向いていない。リサーチはあくまでも内発的なイマジネーションの後に来るべき仕事である。

  • ■次の4つのタイプの顧客が損失をもたらす
    ・過度なサービスを求める顧客・・・対応工数肥大化
    ・売上を「持ち去る」顧客・・・返品や債務不履行
    ・安売り狙いの顧客・・・利益出ない
    ・財布の紐を緩めない顧客・・・一社からの購入は常に少額
    彼らにクロスセリングをすることは、損失を拡大することにほかならない
    →本当に必要な顧客かどうかを見極める

    ■破壊者を見極める3つの作業
    ・ビジネスモデルの強みを見極める
    ・破壊者と比較した自社既存事業の相対的優位点の見極め
    ・破壊者が将来自社既存事業の優位性を模倣する際の容易な条件、障壁を考えておく
    →拡張可能な中核能力=extendable coreを見極める

    破壊者の拡張可能な中核能力を見極めることによって、破壊者が引き寄せることのできる顧客のタイプ、そうでないタイプが明らかになる
    これを正しく捉えるには自社サービスを買うときに顧客は本当は「何をしているか」を考える必要がある
    →つまり、片付けるべき用事、タスク、大学生にとっての掃除ツールケース

    破壊的イノベーションが直面する5つの障壁
    ・慣性の障壁・・・顧客は現状に慣れている
    ・技術適用の障壁・・・既存技術の応用で乗り越えられる可能性がある
    ・ビジネス生態系の障壁・・・業界全体の環境変化が必要
    ・新技術の障壁・・・競争環境を変化させるだけの新技術
    ・ビジネスモデルの障壁・・・既存ビジネスのコスト構造を乗り越える

    コンテナ・・・ビジネス生態系の障壁
    安くて再生可能なジェット機要燃料・・・新技術の障壁

    ■イノベーションとは何か
    イノベーションとは進歩とは違う、「非連続的な変化」かつ「価値次元の転換」である
    iPodのイノベーションは、音楽プレイヤーとして小さく、軽く、薄くなったことではなく、音楽コンテンツの編集権を供給側から需要側に移した点にある

    ■最大の賛辞は「なぜこれがいままでなかったのだろう」
    できるかできないか、ではなく思いつくか思いつかないかという差がイノベーションの本質である

    ■既存の文脈の矛盾を直視することからイノベーションは始まる
    ガリバーが起こしたイノベーションの根源は激安販売と高価買取という矛盾

    ■イノベーションを起こすために「やってはいけないこと」
    ・既存の顧客の声を聞かない
    ・技術進歩を追おうとしない
    ・競合他社をベンチマーキングしない
    ・コンセンサスを求めない

    if an egg is broken by an outside force, life ends.
    if an egg is broken by an inside force, then life begins.
    great things happen from the inside.

  • 買収だけじゃだめで、有機的成長が必要…まさにこれだよなぁ

  • 6月号は破壊的イノベーション
    ①『イノベーションのジレンマ』クリステンセンの同名本に先駆けて95年に発表された論文の再掲。破壊的技術がどのように市場を席巻してしまうのかがよくわかる。うちのシステム(商品)とターゲットが違うとおもっていた商品が何らかの変革をきたした時に破壊される過程がよくわかる。
    また、破壊的技術を見極めるという観点では(1)破壊的技術と既存技術の延長を見分ける。(2)破壊的技術の戦略上の重要性を明らかにする(3)破壊的技術の初期市場を探り当てる(4)担当組織をスピンオフさせて破壊的技術に取り組む(5)破壊的技術を任せる組織の独立性を担保する。
    ②楠木建氏の『クリステンセンが再発見したイノベーションの本質』これは非常に面白くわかりやすく。納得のいく論文。
    ・イノベーションとは何か?イノベーションとは何でないか
    ・できるかできないかではなく思いつくかおもいつかないか
    ・何をかんがえるべきかではなくどうかんがえるべきかという論理を提示
    ・既存の文脈の矛盾を直視することからイノベーションは始まる
    ・イノベーションを起こすためにやってはいけないこと
    ・イノベーションを口にするなら技術進歩に逃げてはいけない
    この論文は、仲間にも紹介し理解しあうことが大事かと思います。
    ③『破壊的イノベーション時代を生き抜く』拡張可能な中核能力が何か
    ④『事業本部のために本社がすべきこと』これもいい論文。有機的成長を如何に実施するかの考え方が今の自分に非常に合っている。
    (1)全体像を意識する(2)景気循環と戦う(3)固定観念に抵抗する(4)成長の共通言語をつくる。悪い状況のときに如何に有機的成長のことを考えれるか。。。
    ⑤『陳腐化した技術を延命させる戦略』破壊的イノベーションに侵略されそうになった時にとりえる戦略としての退却戦略。ニッチ市場への避難。新規市場への移動
    ⑥『相反する2つの変革を同時に進める法』これもいまの自分におかれている状況とよく合っている論文。既存事業の再ポジショニングの変革Aと将来への足がかりの変革Bそれを同時に両方の変革を有効に働かせるためのカギとしての組織的能力の交換(ケイパビリティの交換)として
    (1)リーダーシップを確立する。(2)二つの組織が共有できる、もしくは共有する必要があるリソースを特定する。(3)交換担当チームを編成する(4)境界線を守る(5)新規事業の規模を拡大し売り込む
    ⑦『破壊的イノベーションを超えるビッグバン型破壊』
    ⑧『破壊的イノベーター:キバシステムズ』

    今回は非常に自分の置かれている状況に有用な論文が多々あり。
    しかも自画自賛すぎかもしれませんが、自分の今まで考えている内容
    やってきた内容。やろうとしている内容がおおきくずれていないと思われる自信も得た。後は着実に実行。(これが一番難しい・・・)

  • 破壊的イノベーションの時代を生き抜く
    インターネット大学:サービスを追加すればするほど、伝統的な大学のコスト構造に近づいてしまう。

    クリステンセンが再発見したイノベーションの本質
    イノベーションを起こすためは。
    ①既存顧客の声を聞かないこと
    ②技術進歩(持続的イノベーション)を追おうとしないこと
    ③競合他社とのベンチマーキングしないこと
    ④コンセンサスを求めないこと
     マーケティングや財務のマネジャーは、管理の面でも金銭の面でもインセンティブがないため、破壊的技術を支持することはまずない(イノベーションのジレンマ)

    戦略を立てるときに、詳細なリサーチから入る人はイノベーションに向いていない。自分の直観で面白いことを発想できる人がイノベーター無期。最終的にイノベーションを完遂するtまえには様々なリサーチや外的な要因分析も必要。コトの順番が大切。

    If an egg is broken by an outside force, life ends.
    If an egg is broken by an inside force, then life begins.
    Great things happen from the inside.

    破壊的イノベータ:キバ・システムズ
    1社でトータルサポート。複数業者によるn乗問題※が発生しない。※関係する業者数が増えるごとに、連携の複雑性が飛躍的に増してしまう問題。

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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