ダークナイト ライジング [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : クリスチャン・ベール  マイケル・ケイン  ゲイリー・オールドマン  アン・ハサウェイ 
制作 : ベンジャミン・メルニカー  マイケル・E・ウスラン  ケビン・デ・ラ・ノイ  トーマス・タル 
  • ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
3.68
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本棚登録 : 622
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135990822

感想・レビュー・書評

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  • THE DARK KNIGHT RISES
    2012年 アメリカ+イギリス 164分
    監督:クリストファー・ノーラン
    出演:クリスチャン・ベール/トム・ハーディ/アン・ハサウェイ/マリオン・コティヤール/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ゲイリー・オールドマン/モーガン・フリーマン/マイケル・ケイン

    ジョーカーとの対決から8年、バットマンは英雄としてハービー・デントを偶像化するため、彼の罪を被り隠遁していた。しかしゴッサム・シティに新たな敵・ベイン(トム・ハーディ)が現れ…。

    ダークナイトトリロジー完結編。3時間近い長尺に重厚なドラマ、さすがの完成度ではありましたが、反面、起こる事件の内容自体はかなり荒唐無稽で、人間ドラマ、哲学的な部分とのアンバランスが少し気になりました。終盤で、ある意外な人物が黒幕だったことが発覚するのだけれど、意外性とはつまり、単に「びっくりしたでしょ?」という仕掛けのためだけに作られた設定ともいえ、正直これは狡いなーと思ってしまった。なぜその人物がそうなるに至ったかの説得力が薄すぎる。

    さて今回の新キャラ、まずは敵役のベイン。前回のジョーカー=ヒース・レジャー同様、トム・ハーディがほぼマスク姿で素顔を晒さず演じきってます(※イケメンの無駄遣いともいえる)。『バットマン&ロビン』ではポイズン・アイビーの手下として、単なるマッチョロボのような雑な扱いに終わりましたが、本作のベインは肉体派のわりに作戦巧者の頭脳派、元傭兵。まあ黒幕が別にいたからというのもありますが、かなりの難敵。ただバットマンとの直接対決自体はほぼ肉弾戦です。実はビギンスで登場したラーズ・アル・グールの影の同盟と深い関係があるという設定ですが、個人的にはビギンズの時点からこの影の同盟が何をしたい人たちなのかよくわからなかったので、そこもイマイチ本作の事件背景に説得力がないと感じた原因かも。

    そしてキャット・ウーマン。アン・ハサウェイなのでセクシーというより可愛い系。ティム・バートン版での不幸な死を遂げ復讐のために蘇る等の超人的設定はなく、シンプルに女泥棒。まあキャッツアイみたいな感じ。

    ヒロインはこのキャット・ウーマンのほかにもう一人映画オリキャラの、ウェイン社の女性役員ミランダ・テイト(マリオン・コティヤール)も。彼女の設定もちょっと微妙だったなあ。マリオン・コティヤール自体は流石の存在感で、適任。

    そしてもう一人、熱血若手警察官ジョン・ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が登場。ある意味、本作の影の主役は彼かもしれない。私が単にジョセフ・ゴードン=レヴィット好きなのもあるかもしれないけど、これまで出てきた登場人物の中でもかなり好感度高い。同じ正義感でもハービーは、トゥーフェイスになる前からちょっと胡散臭いところがあったけど、ブレイクにはそういう部分がなく、あくまでピュア。立ち位置的にロビンみたいだなと思ってたら案の定…でした。まあさすがにこのシリーズでロビン主役の続編とかはないだろうけど。

    人間バットマンのドラマとしては、とても良い作品だったと思う。ただただ坊ちゃまに普通の幸せな人生を送ってほしいアルフレッドの願いが切なすぎた(涙)ラストはある意味、ヒーローものとしてはこの上なくベタな展開ともいえるけれど、正義とは何か、なんのためにそれを守るのか、葛藤し続けた人間バットマンの、ある意味理想の最期だったのかもしれない。

  • この三部作ってどうしてもダークナイトのジョーカーが語られがちだけど、自分はこれも面白かった。

    バットマンも中の人のウェインも己の正義を追及することでどんどん大切なものを失っているのが良い。
    それでも折れないあんたはえらいよ。

    執事さんがかっこいい。
    お巡りさんもかっこいい。
    007シリーズで観たような脳筋な敵もきらいじゃない。

    アンハサウェイのいやらしさだけでも観てよかったと思える。

    ただあの街はどうもならんだろ。

  • 一応フィナーレ作品だからか、あれもこれもと詰め込み過ぎだし、黒幕の正体がハテナすぎて絶句。ゴッサムシティを爆破するのだけが目的なら、ベインとあんな騒ぎを起こさず、ひっそりと起爆させればいいものを・・
    バットマンとベインの普通の殴り合いシーンや警官たちのエピソード話も長いわりに面白くないので、いまいち感動に結びつかない。アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンの活躍がナイスでした。

    『ダークナイト ライジング』(原題: The Dark Knight Rises)は、2012年公開のアメリカ合衆国・イギリス共同製作によるスーパーヒーロー映画。
    DCコミックスのアメリカン・コミック『バットマン』を原作とした実写映画作品。『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』に続く「ダークナイト・トリロジー(Dark Knight Trilogy)」の第3作品目にして最終章となる。バットマンの実写映画作品としては累計で第7作品目となる。
    本作の脚本を手がけたジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーランによると、1859年に出版されたチャールズ・ディケンズの長編小説『二都物語』が、脚本の構想元になっている。また、 以下の古典的なバットマンの原作コミックからインスピレーションを得たとのこと。
    バットマン: ナイトフォール
    バットマン: ダークナイト・リターンズ
    バットマン: ノーマンズ・ランド
    あらすじ:
    地方検事ハービー・デントの死から8年。ゴッサム・シティでは「デント法」が制定されて警察の権限が強化され、組織犯罪が一掃されていた。一方でウェイン産業は核融合炉の開発中断により資金繰りが悪化しており、孤児院への援助が途絶えて行き場を無くす少年も出ていた。
    デントの犯した罪を被ったバットマンは姿を隠し、その正体であるウェイン産業会長ブルース・ウェインも再建された屋敷に閉じこもって人目から遠ざかっていた。
    ある晩、ブルースは母の形見である真珠のネックレスをメイドの一人に盗まれる。彼女は「猫」の異名を持つ宝石泥棒セリーナ・カイルで、ウェイン産業役員・ダゲットの依頼によりブルースの指紋を盗むために潜入していた。セリーナはダゲットの手下に指紋を渡すが、裏切られたために警察を呼び寄せ、ダゲットの傭兵と警官隊の銃撃戦が起こる。ゴッサム市警本部長ジム・ゴードンは自ら地下水道に入って逃げた傭兵を追うが、逆に捕らえられ、マスクをした傭兵ベインの前に引き出される。ゴードンは隙を見て水路に飛び込んで逃げたが、銃弾を受けて入院する。
    ゴードンから地下での様子を聞いていた若手警察官ジョン・ブレイクは、ブルースを訪ねてバットマンの協力を要請する。自らも孤児だったブレイクは、ブルースが額面通りの人間ではない事を見抜き、バットマンの正体であると確信していた。ゴードンの様子を確認したブルースは、ウェイン産業社長ルーシャス・フォックスから垂直離着陸機「ザ・バット」を受け取り、傷めた体にギプスを着けてバットマンとして復帰を果たす。
    ウェイン家執事アルフレッド・ペニーワースの調べで、ベインは”奈落”(pit)と呼ばれる地下監獄で生まれ、脱出したと噂されており、その後ブルース同様に影の同盟でデュカードことラーズ・アル・グールから戦いを学んだが、ラーズから破門されていた事が分かった。ベインの戦いを見たアルフレッドは、現在のブルースでは敵わずに命を落とすと考え、ブルースに考え直させるために執事を辞職する。
    セリーナが盗んだ指紋が悪用され、ブルースは破産。ウェイン産業がダゲットに乗っ取られて核融合炉が兵器にされる事を防ぐため、ブルースとフォックスは、クリーンエネルギー開発に熱心な役員ミランダ・テイトに会長職を任せる。
    ベインは用済みになったダゲットを始末し、セリーナを使ってバットマンを地下におびき寄せる。バットマンの正体を知るベインはバットマンを圧倒し、ラーズ・アル・グールに代わってゴッサムを滅ぼす事を宣言。バットマンの武器庫はベインの手に落ち、ブルースは遠く離れた奈落へと連れて行かれる。核融合炉もベインに奪われ、4メガトンの核爆弾と化した炉心が抜き出される。事態の重大さに気付いた警察は警官を総動員して地下道の一斉捜索を行うが、ベインの罠で地下道は封鎖され、3千人の警察官が閉じ込められる。
    フットボール場で市長を爆殺したベインは、1200万人の市民に対し核爆弾の保有と戒厳令を宣告。5ヶ月後に暴走する事は隠した上で、市外からの干渉か逃亡者が出たら起爆させてゴッサム全体を吹き飛ばす事を宣言し、政府も手を出せなくなる。バットマンから奪ったタンブラーで刑務所に乗り付けたベインは、デントの真実を暴露して囚人を開放。不当な法律によって囚われていた1000人は扇動されて「市民軍」となり、支配層への報復と上流階級に対する略奪が始まった。
    テレビでゴッサムの惨状を見せられたブルースは心身を鍛え直し、3度目の挑戦で奈落から決死の脱出を果たした。
    爆破前日にブルースはゴッサムへ帰還し、セリーナへ接触。セリーナは犯罪から抜け出してやり直すために、全てのデータベースから個人情報を消去できるという「クリーン・スレート」を求めてダゲットに協力していたが、ブルースはそれをセリーナへ渡し、協力を求める。フォックスとも合流してバットマンの装備を確保したブルースは、ゴードンやブレイクに協力して警官隊を開放し、ベインとの戦いに備える。
    爆破当日、ベインが占拠していた市庁舎前で警官隊と市民軍が衝突し、バットマンもベインに挑む。バットマンは、痛みを抑えるマスクが損傷したベインを追い詰めるが、ベインの人質にされていたミランダに脇腹を刺される。ミランダの正体は、奈落で生まれ、脱出を果たしたラーズの娘タリアであり、ベインの顔の傷は奈落で他の囚人からタリアを守って付けられたものだった。
    タリアは父の遺志を継いで核爆弾を起爆しようとするが、ゴードンが取り付けた妨害装置により爆破は起こらない。タリアはバットマンをベインに任せ、核爆弾を積んだトラックに合流して11分後に起こる爆発を待つが、バットポッドで駆けつけたセリーナに助けられたバットマンもザ・バットに乗り込んでトラックを追う。バットマンの攻撃でトラックは転落して停止したが、タリアはプログラムの上書きにより起爆の停止は不可能になっている事を告げて絶命する。
    バットマンは自らの命と引き換えにザ・バットで核爆弾を沖まで運ぶ事を決断する。ゴードンは市民に知らせるべきだとして、最後にバットマンの正体を問うが、バットマンは公開を拒否する代わりに、幼少時にゴードンから勇気付けられていた事を伝えて飛び立つ。正体に気付いたゴードンとセリーナに見送られてバットマンは去って行き、ブレイクが見守る中、海の向こうで核爆発が起こる。
    ゴッサムに再び平和が訪れ、バットマンは真のヒーローとして記憶される事になった。バットマンの正体を知る4名によりブルースの葬儀も行われ、ブルースを守れなかったアルフレッドは泣いて詫びる。ウェイン邸はブルースの遺言により、市に寄贈されて孤児院となった。
    後日、フォックスは、ブルースがザ・バットの自動操縦機能を完成させていた事を知る。ゴードンは、自ら壊したはずのバットシグナルが直されている事に気付く。 アルフレッドは行きつけのフィレンツェのカフェで、セリーナを連れたブルースが、かつてアルフレッドが望んでいた様に平穏に過ごしている姿を見る。本名がロビンであるブレイクは、職務に疑問を持って警察を辞したが、ブルースから託された荷物に記された座標へ向かい、残されていたバットケイブに辿り着く。(ウィキペディア)

  • 内容(「Oricon」データベースより)
    ダークナイトが夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインの出現によって、ブルース・ウェインは自ら課した“潜伏期間”を切り上げざるを得なくなり、再びケープとマスクを身にまとう…。ダークナイト3部作完結。


    3作品を続けて観たのでとてもわかりやすかったし とても面白かったです。
    まさか、ミランダが...
    ラストはブルースが平穏な日常を幸せに過ごしてるんだろうなぁと思えて良かったです。

    途中、プリズンブレイクのブラッド・ベリック刑務長がちょっと出ていて ダークナイトのマホーン同様に懐かしさがこみ上げてきました。
    海外の俳優さんは役名で覚えてしまっていて 名前が覚えられません...

  • ダークナイトシリーズついに完結。

    ジョーカー出てこない分ちょっとした寂しさはありますが、今回もまた楽しませて頂きました。

    「インセプション」とキャストがかぶっているのが何組か。そこもまた楽しめる。

  • ダークナイトトリロジー(所謂ノーラン版のバットマン三部作)の第三作目、今作でいよいよ完結。

    第二作目のダークナイトの評判が良い為に、比較すると今作の評価は概ね低いようですが、個人的には今作が一番好きです。何より脚本が良い。バットマンが街を救うために、文字通り決死の決断をしてからラストまでの伏線回収の仕方が粋で、三部作の最後を飾るに相応しい美しい終わり方だと思います。

    特にゴードンとの最後の別れに際してのやりとり。
    このシーンが本当に大好きで、何度観ても毎回涙が溢れます。
    幼いウェインにとって、両親を失ったあの日、優しく肩に上着をかけてくれたゴードンは彼の恩人でありヒーローだった。"自分にとってのヒーロー"であるゴードンだけにしか分からない伝え方でバットマンの正体を告げる、その描写をこのクライマックスに持ってくるなんて!最高です。

    私はブルース・ウェインは生存していたと考える派なので、ロビンがブルースのバットマンに代わり新たに仮面を被るであろう事も、ラストシーンでブルースがアルフレッドが真に望んでいた夢を叶えたのだという描写も、なんて最高なんだ!と素直に感じました。
    ロビンにとってのヒーローであるバットマン。そしてウェインにとってはゴードンだけでなくアルフレッドもまたヒーローなのでしょう。
    バットマンだけではない、誰もが誰かの"ヒーロー"になれるのだというメッセージ性を感じられるラストが素晴らしい映画です。

  • (人間には善と悪の二面性があるのは大前提で)正義の象徴がないと簡単にこの世は地獄になる

  • なかなか

  • ブルースにとってゴードンもヒーローだったんだね

  • あの監獄はどこにある設定だったんだろうか。ミランダがどう描かれていたのか、最初からもう一度見たいけど、まぁ今はええか。最後の後日譚はほっとしたけど、蛇足のような気もする。

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