夢をかなえるゾウ1 [Kindle]

著者 :
  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • いわゆる自己啓発本の類であるが、ストーリー性もあり読みやすい内容となっている。人にやる気を出させる点では良書ではあるが、一過性にすぎない者が大半であろう。
    ガネーシャにならい、まずは靴磨きから行動に移すことが望ましい。

  • ★今まで自分を変えようと思って失敗してきた人に絶対読んで欲しい一冊です。

    夢をかなえるゾウシリーズは、
    小説形式の自己啓発書です。

    ガネーシャと呼ばれる関西弁で話す謎の神様が
    主人公を「人生の成功」に導く話ですが
    ガネーシャはユーモアたっぷりなので楽しみながら学べるのが大きな特徴です。

    この本に出てくる「課題」をクリアしていくことで
    人生の成功に近づこうというタイプの自己啓発書。

    この本のおすすめの読み方は、
    一回目は普通に読むことです。
    全体像を把握して、出される「課題」の意味を把握します。

    二回目から実践に入ります。
    課題の意味を見いだしながら取り組んでいきます。

    すると、自分の心が緩やかに成長していくことが感じられると思います。

    ・「こんなのやる意味あるの?」と自分がおざなりにしていた行動
    ・そんなこと考えてもみなかったという行動

    試しているうちに心が変わっていくことが実感できます。
    小さなことに挑戦していくとじょじょに大きなことに挑戦したくなるものです。

  • とてもよく考えられていると思いました。ガネーシャは憎めない、かわいい存在かもしれないですね。お金は幸せ・喜びの対価です。嘘をついたり、だましたりして対価を得ることは恥ずべき事ですね(本書とは関係ありません。今週、不動産屋で爆発があったものですから。除菌します、と言ってお金もらっておきながら、やってなくて、実際の作業は部屋の真ん中でスプレー噴射するだけ。それすらやってなくて、証拠隠滅のためスプレー噴射、それに引火させ、隣の居酒屋を壊滅させた。)

  •  タイトルからして「夢をかなえるゾウ」なんてダジャレなのだから、どうせたいしたことないだろうと買わなかったんですが、先日、ブックオフに寄ったら105円だったので、試しに買って読んでみました。すると、なんということでしょう!この本は、素晴らしい本でした!

     本の中で、ガネーシャ本人(この本の主人公「僕」に、成功するための方法を伝授する像のような長い鼻と二本の白い牙を持ったインドの神様)が言っている通り、ガネーシャが伝授する成功するための方法は、過去に書かれた多くの「成功哲学書」多くの著者がみな口をそろえて、同じことを言ってきたことです。

     しかしながら、なぜ、その方法を実行しなければならないか、なぜ実行できないのかに新しい視点があり、私が今まで読んだ成功哲学の本の中で最高だと太鼓判を押せる一冊です!

     あなたは、今、どんな人生を過ごしていますか?
     そして、あなたは、その人生に満足していますか?
     もし、満足していないとしたら、どのような人生にしたいですか?
     「夢をかなえるゾウ」には、私たちが人生を変えるために必要な知恵がギョウサン詰まっています。

     でも、知恵が詰まっているだけではありません。
     成功するための手段は、ギョウサンあるのに、私たちが、なぜ、その手段を実行に移せないのかについて、明確にしています。
     ですから、今まで何冊も成功哲学を読んで来たのに、ダメだと思いこんでいる、あなたに読んで欲しいのです。

     実際に成功した人は「諦めなかったから成功した」と言います。
     でも、成功できない私は「諦めなかったとしても成功できないこともあるのでは?」と疑っていました。実は、この疑念が、成功するための行動を妨げていたのです。

  • *靴を磨くp28
    →自分を支えてくれる道具を大切にできないやつが成功するか。

    *コンビニでお釣りを募金するp40
    →偉大な仕事をする人間は、本気で世の中を良くしたいと思っている。その分、でっかいお金や、愛や幸せが他人から流れてくる。

    *食事を腹8分に抑えるp49
    →自分を自分でコントロールすることが楽しめるようになったら、生活が変わってくる。

    *人が欲しがっているものを先取りするp56
    →『ビジネスの得意なやつは、人の欲を満たすのが得意なやつ』。事業を始めてもうまくいく。上司の欲が満たせれば、それだけ早く出世する。

    *会った人を笑わせるp68
    →笑わせることは『空気を作ること』。良い空気の中にいれば、良いアイデアもやる気も湧いてくる。人に対して優しくなれるし、自分のええ面が引き出される。笑にはそれだけの力がある、空気を変えるだけの。

    *トイレ掃除をするp78
    →人がやりたがらないことをやるからこそ、1番喜ばれる。1番人に頼みたいことだから、そこに価値が生まれる。

    *まっすぐ帰宅するp88
    →会社が終わった後の時間は、自分がこれから成功していくために「自由に使える1番大切な時間』。

    *その日頑張れたことを自分で褒めるp99
    →頑張ったり成長することが『楽しい』ことなんだって、自分に教えてあげる。

    *1日何かをやめてみるp116
    →時間がパンパンに入った器から何かを外に出す。そしたら空いた場所に新しい何かが入ってくる。それは勝手に入ってくる。

    *決めたことを続けるための環境を作るp124
    →本気で変わろうと思ったら、意識ではなく、『具体的な何か』を変えなければならない。

    *毎朝、全身鏡を見て身なりを整えるp133
    →意識や内面を変えることは難しくても、外見は変えられる。

    *自分が1番得意なことを他人に聞くp140
    →自分の仕事が価値を生んでるかを決めるのはお客さん、つまり自分以外の誰か。

    *自分の苦手なことを他人に聞くp145
    →短所と長所も紙一重。

    *夢を楽しく想像するp151
    →誰に言われるでもなく、勝手に想像してワクワクする、考え始めたら楽しくてしょうがなくなるのが夢。

    *運がいいと口に出して言うp161
    →良いことがなくても、勝手に良いことを脳が探し始める。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え始める。そうやって自然の法則を学んでいく。

    *タダでもらうp168
    →それを意識したら自分のコミュニケーションが変わってくる。言い方とか仕草ひとつ取っても気を遣うようになる。

    *明日の準備をするp179
    →綿密な準備があるから、どんな状況でも結果が出せる。

    *身近にいる1番大切な人を喜ばせるp188
    →人は不思議な生き物で、自分にとってどうでも良い人には気を遣うくせに、1番大切な人をぞんざいに扱う。例えば親。

    *誰か1人のいいところを見つけて褒めるp209
    →成功したかったら、絶対誰かの助けが必要。そのためには、人のいいところを見つけて褒めるなんてのは、呼吸レベルでできないといけない。

    *人の長所を盗むp218
    →真似するのはお客様のため。人を喜ばせることに照準があっていたら、人の真似をすることに恥ずかしさなんか感じない。

    *求人情報誌を見るp229
    →自分の『これだ!』って思える仕事を見つけるまで妥協してはいけない。一生を棒に振らないために。

    *お参りに行くp241
    →成功したいって思ってるやつは、何でもやってみる。『ばかばかしい』とか『意味がない』と言ってやらずじまいの人は、結局そこまでして成功したくないってこと。

    *人気店に入り、人気の理由を観察するp248
    →お店は優れたサービスを学ぶ場所。

    *プレゼントをして驚かせるp259
    →お客さんが1番喜ぶのは、『期待以上だった時』。お客さんの予想を超える、いい意味で裏切る。サプライズ。

    *やらずに後悔していることを今日から始めるp292
    →収入。世間体。不安。人を縛ってる鎖なんてみんな同じ。そのせいで本当にやりたいことができていない。

    *サービスを夢として語るp301
    →みんなが聞きたい夢は、世の中が実現することを望んでいること。それを語れば叶えるのは簡単。だってみんな応援してくれるから。

    *人の成功をサポートするp313
    →自分の成功の近道は、他人の成功をサポートすること、それって愛やん?

    *応募するp320
    →世の中に仕事はたくさんある。誰が自分の才能を見抜いてくれるかは分からない。そこでもし才能を認められたら、人生なんてあっという間に変わってしまう。

    *毎日、感謝するp331
    →自分の中にたりないのもを求めるのではなく、自分はもう十分に満たされてると思って、人のために動く。そうして初めて、お金も、名声も、地位も、名誉も手に入る。それらは全て他人からもらうものだからだ。

    ・ガネーシャと話している時からずっと心にひっかかっていたことがあった。それは、今まで、恥ずかしい思いをしたり、嫌な思いをするたびに、今の自分を変えたいと思ってきたけど、結局一晩寝たら、なんとなくどうでもよくなって、何か新しいことをはじめるのが面倒くさくて、まあいっかって、いつもそうやって忘れて今日まで生きてきたんだけど、でも、心のどこかでは、いつか変わらなければ、何かを変えなければ、とりかえしのつかないことになるんじゃないか、そんな予感がずっとしていた。会社の同僚と酒を飲んでいても、友人と遊んでいても、なんだかまだ大事な仕事を残してきているような、やらなければならない仕事があるような感覚があるから、心から楽しめなくて、でも、どうしていいか分からなくて、その感覚に蓋をして何年も生きてきた。「きっかけさえあれば」いつも、そう思っている。まだそのきっかけが僕には来ていないだけなんだ、そう自分に言い聞かせてきた。……でも、本当は「きっかけ」なんてたくさん転がっていて、恥ずかしい思いをしたり嫌な思いをした時がそれだったのかもしれないけど、そのきっかけを、僕は今までずっと素通りしてきたんだ。だからこのままでは「きっかけ」なんて来ない。それが「きっかけ」であることを決めるのは、今この瞬間の僕なんだ。p151

    ・「何ですか?成功しないための一番重要な要素って何なんですか?」「成功しないための一番重要な要素はな、『人の言うことを聞かない』や。そんなもん、当たり前やろ。成功するような自分に変わりたいと思とって、でも今までずっと変われへんかったっちゅうことは、それはつまり、『自分の考え方にしがみついとる』ちゅうことやんか」p286

    ・「でも、なぜ寄付することが成功につながるんでしょうか?正直、分かりません」するとガネーシャは「なんで今の一線級のギャグが分かれへんかな……」と小さな声で不満そうにつぶやいてから説明をはじめた。「ええか?お金いうんはな、人を喜ばせて、幸せにした分だけもらうもんや。せやからお金持ちに『なる』んは、みんなをめっちゃ喜ばせたいて思てるやつやねん。でも、お金持ちに『なりたい』やつは、やれ車が欲しいやの、うまいもんが食いたいやの、自分を喜ばせることばっかり考えとるやつやろ。……まあ、でもそういう欲が悪いいうわけやないで。人間は自分の欲に従うて生きるしかないからな。最初はそういう、自分を喜ばせる欲をエネルギーにして進んでもええ。けどな……」ガネーシャは続けた。「世の中の人を喜ばせたいっちゅう気持ちを素直に大きくしていくことが大事やねん。そやから寄付すんねん。自分はとにかく人を喜ばせたいし、助けたい。そういう人間になることや」p354

    ・「幸ちゃんはなあ……幸ちゃんは、『世の中から貧困を無くす』言うて、誰でも買えるような安い電化製品作ったんや。今日び、『世の中から貧困を無
    くす』て若い子聞いたら笑うで。サブい、言うで。でもな、偉大な仕事する人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。せやからその分、でっかいお金、流れ込んでくんねん。お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいええもんが流れてくんねん」p373

    ・「人はな、わざわざ『○○が欲しい』なんて教えてくれへんのや。人が何を欲しがっているかをこっちが考えて、予想して、提案していかなあかんのや。人の欲満たす、いうんはそれくらい難しいことなんやで。そのことをフォードくんは誰より理解してたんや。人間には、もっと速う快適に移動したいっちゅう欲がある。でも、当時、みんなが考えてたんは『馬がもっと速く走ればいいのに』ちゅうことなんや。でもフォードくんは、人の欲を満たすには、より速く、より遠くまで走るには、馬ではなくて機械に走らせなあかんことが分かってたんや。だからフォードくんは、馬やなく、T型フォードを作ったんやで」p532

    ・「そうや。自分から世の中に働きかけるんやのうて、自分の周囲に『反応』しとるだけなんや。親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、みんなが就職するから就職して、上司から『これやっとけ』言われるからそれをやって、とにかく反応して、反応して、反応し続けて一生終えるんや。そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。分かるか」「は、はい。なんとなく」「もっと具体的に言おか。たとえばその日のうちに自分がやらなあかんことがあるとするやん。夢とか目標とか、そういうの中心に毎日の生活組み立ててったら、飲みの誘い断ってたかもしれへんやん。でも自分は『誘われたから』行ったんや。誘われた、という周囲からの働きかけに対して、反応して、流されたんや。そやろ?」p798

    ・「会社終わったら自由やから遊んでええというわけやないねんで 。むしろ逆やで 。会社が終わったあとの自由な時間ちゅうのはな 、自分がこれから成功していくために 『自由に使える一番大切な時間 』なんや 。ええか 、これからは仕事終わったらまっすぐ帰宅せえ 。そんで一番大事なことに使えや 。分かったか ? 」
      「はい 」p815

    ・「何かをやめて時間をつくる ? 」
     「そのとおりや 。 『捨てる 』とも言えるな 。そうやってぱんぱんに入った器から何かを外に出すんや 。そしたら空いた場所に新しい何かが入ってくる 。それは 、勝手に入ってくるもんなんや 。たとえば 、自分の周りで会社辞めたやつも 、意外としぶとう生きてるやろ 。それは 、会社辞めることで空いた器に何か新しい仕事が入ってきとるからやねん 。とにかく 、人生変えていくいうのは 、そういうイメ ージやねん 。分かる ? 」p1010

    ・「ま 、テレビもちゃんと意識してみたら勉強になる部分あるんやろうけど 、受身になりがちやからな 。見るのって結局 『楽 』やしなぁ 。あ 、これ覚えときや 。楽なもんで体にええもんほとんどないで 。筋肉も 、筋肉痛になってはじめて成長するやろ 。脳みそもいっしょやで 。楽なことばっかしてたらどんどんふやけていって使い物にならんようになるで 」p1066

    ・「テレビのコンセント抜いたら 、テレビ見たくなっても 、一度立ち止まるやろ 。そしたら今までよりテレビ見んようになる可能性は 、ほんの少しだけやけど 、高くなるやろ 。もっと言えば 、テレビ捨ててしもたら見られへんようになるわな 。だって無いんやもん 。見ようがないやん 。いや 、ワシはテレビ捨てなあかん言うてるわけやないで 。テレビを見るとか見いひんとか 、そんな細かい話をしとるんやない 。ええか ?ワシが言いたいのはな 、自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには 、そうせざるを得ないような環境を作らなあかんいうことや 。ただ決めるだけか 、具体的な行動に移すか 。それによって生まれる結果はまったく違ってくるんやで 」p1104
    ←決めたことを続けるための環境を作る

    ・僕は自分の周囲の人たちの顔を思い浮かべてみた 。確かに 、仕事上で大事な取引先の誕生日にはプレゼントを買ってまでかけつけるのに 、一番仲のいい友人の誕生日は近所の居酒屋で適当に済ませたりしてしまう 。ガネ ーシャの言うとおり 、遠い人であればあるほど僕は気を遣っているかもしれない 。p1732
    ・「あ 、それはあります 。大事なお客さん後回しにして 、うるさい人をなんとかしようと思ってしまいますね 」 「せやろ 。それ 、人の優先順位がまったく分かってへんねん 。相手の出方でこっちが左右されてしもてんねん 。それって前も話したけど 『反応 』してもうてるやろ 。いや 、お客さんは大事にしなあかんで 。クレ ーム言うてきたり 、大変なお客さんも大事にせなあかん 。でもお前を愛してくれるお客さんに最高のおもてなしをするんは当然やないか 。ええお客さんやからいうて甘えとったらあかんで 」p1738
    ・確かに僕たちは 、一番大事な人をおろそかにして 、そうではない人に時間を注いでしまう傾向があるかもしれない 。たとえば 、できる社員はほったらかしにしておいて 、できない社員ばかりを注意してしまう 。時間どおりに出社する社員はホメないのに 、遅刻してくる社員の指導に時間を使ったりする 。仕事でも 、僕の周りの人間関係でも 、一番大事な人をしっかりと認識し 、その人たちからまず喜ばせたり 、感謝をするようにしよう 。p1757

    ・「また逆を言うたら 、人の自尊心が満たせて 、人から応援されて 、押し上げられるようなやつが成功してくんや 。だってそうやろ ?周囲から嫌われて足引っ張られまくっとるやつが成功するわけないやん 。たまたま何かの拍子でうまいこといっても最終的には足引っ張られて蹴落とされるやん 。人間のそういうネガティブな感情はほんま怖いんやで 」 「確かに一瞬成功をつかんでもダメになってしまう人は多いですね 」 「せやろ 。それはな 、応援されてないからや 。その人を守ろう 、いう人が周囲にたくさんおったらそういうことにはならへんのや 。そのこと分かってたら 、 『人の自尊心を満たす 』ちゅうことがいかに大事か分かるやろ 」p1822
    ・「そうや 。ただカ ーネギ ーくんは鉄鋼のことはよう知らんかったけど 、人の自尊心を満たすことを徹底的に知っとったわ 。だいたいな 、これ当たり前のことやけど 、ホンマに当たり前のことなんやけど 、成功したいんやったら絶対誰かの助けもらわんと無理やねん 。そのこと分かってたら 、人のええところ見つけてホメるなんちゅうのは 、もう 、なんや 、大事とかそういうレベル通りこして 、呼吸や 。呼吸レベルでやれや !二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルにホメ言葉言えや !ええか ?今日の課題は 『人のいいところを見つけてホメる 』や !分かったか ! 」p1841

    ・僕は 、仕事のこと 、お金のこと 、そして自分自身のことを少しずつ理解できるようになっていた 。お金は 、人を喜ばせることでもらうもの 。でも 、誰でもそうだけど 、やりたくないことや嫌なことではなく 、好きなことや楽しいことしかできない 。だとしたら 、人を喜ばせることが何より楽しいと思えるように自分自身を変化させていく 。また 、自分が好きなこと 、楽しいと思えることで人を喜ばせるようにする 。それが成功したり有名になったりお金持ちになるための 、回り道のように見えるけど一番の近道なんだと 、僕はガネ ーシャの課題を通して学びはじめていた 。p2338

    ・「期待は感情の借金やからなあ 」ガネ ーシャはつぶやくように言った 。
    「まだ何も苦労してへんのに 、成功するかもしれへんていう 『高揚感 』を前借りして気持ちようなってもうてんねや 。でもそのうち 、そんな簡単に成功でけへんいう現実にぶちあたる 。そんとき 『先に気分よくなってたんやから 、その分返してもらいましょ 』て返済をせまられて 、ヘコむことになるわな 。これを繰り返すことで 、どんどんやる気がのうなってく 」
    そしてガネ ーシャは言った 。
    「そうやって 、人は夢を失くしていくんやで 」p2385

    ・「期待は感情の借金やからなあ 」ガネ ーシャはつぶやくように言った 。
     「まだ何も苦労してへんのに 、成功するかもしれへんていう 『高揚感 』を前借りして気持ちようなってもうてんねや 。でもそのうち 、そんな簡単に成功でけへんいう現実にぶちあたる 。そんとき 『先に気分よくなってたんやから 、その分返してもらいましょ 』て返済をせまられて 、ヘコむことになるわな 。これを繰り返すことで 、どんどんやる気がのうなってく 」そしてガネ ーシャは言った 。 「そうやって 、人は夢を失くしていくんやで 」p2385

    ・「けどなぁ … …期待してるかぎり 、現実を変える力は持てへんのやで 」p2398

    ・ドラゴンクエスト 、というゲ ームをやった日のことを 、僕は今でも覚えている 。僕は 「勇者 」だった 。僕は勇者である僕に自分の名前をつけて 、ドラゴンクエストの世界で敵を倒し 、姫を救い出し 、そしてみんなの拍手かっさいを受けてエンディングを迎えた 。
     でも今の僕はどうだろう 。僕は 、与えられた仕事をこなし 、僕じゃなくてもできる仕事をこなす 。それって 、何を聞かれても何をたずねられても 、 「ここはアリアハンの町です 」としか答えないドラゴンクエストの町の人じゃないか 。僕は 、変わりたい 。そう思った 。町の人の人生を否定する気はないし 、否定することなんてできない 。成功だけが人生じゃない 。それも分かっている 。でも 、この今を 、僕がいるこの場所を 、本当は不満に思っているのに 、抜け出したいと思っているのに 「これでいいんだ 。これが僕の人生だ 」と無理やり自分に言い聞かせて過ごすような人生は 、絶対にまちがっている 。僕は 、まだ少し残っていたビ ールの缶を握りつぶして立ち上がった 。p2420

    ・「 『やらずに後悔していること 』や 」
     「やらずに後悔していること … … 」
     「そや 。あの時 、あれやりたかったとか 。実はあの職業になりたかったとか 。けど 、収入が少ないとか 、時間がないとか 、怖いとか 、色々な理由つけて結局やらずじまいになってもうてることないか ?やらずに後悔してることないか ? 」やらずに後悔していること 。僕は過去の記憶を探ってみた 。何か 、記憶の隅っこの方に 、大事な何かが転がっているような気がした 。でもそのことを思い出すのはすごくいけないことのような気がして 、僕は気分が悪くなった 。
     「後悔していることがあったとしたら 、自分はそれやらずにそのまま死んでいくで 」
     「そ 、そんなことはありません 」
     「じゃあいつやるんや ? 」
     「いつって … …分かりませんが 、とにかく今は難しいんです 」
     「けど 、今までかて難しかったんやろ 。ほんなら 、いつ簡単になるんかいな ?その根拠はどこにあるんかいな ?それってまた未来に期待してへんか 、自分 」
     「 … … 」
     「今日やるんや 」
     「えっ ? 」
     「そのやらずに後悔してること 、今日やるんや 」
     「無理です 」
     「なんでやねん 。ええか ?今日やらんと一生後悔するで 。みんなそうやって死んでくんや 。もし 、 『みんな 』と 『自分 』に境界線引くチャンスがあるとしたら 、それは 『今 』以外ないで 」
     「でも … … 」
     「でももへったくれもあるかい 。今 、自分 、でけへん理由ばっかり考えてるやろ 。でも 、みんなそうやねん 。何やかんや理由つけてやらへんねん 。 『後悔しないように生きろ 』この言葉 、自分も聞いたことあるやろ 。なんでこの言葉 、こんなぎょうさん世の中に溢れてるか考えたことあるか ?それはやな 、みんな自分の人生に後悔したまま死んでいくからや 。せやから 、こういう言葉が繰り返し繰り返し言われるんや 。もしみんなが後悔のない人生送ってるんやったら 、こんな言葉必要あらへんやろ 」ガネ ーシャは続けた 。
     「みんな知ってんねん 。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが幸せになれるてな 。でもやらへんねん 。何でや ?それは 、今の自分と同じこと考えてるからや 。収入 。世間体 。不安 。同じやで 。人を縛ってる鎖なんてみんな同じなんや 」そしてガネ ーシャは言った 。
     「今まで無理やったら 、これからも無理や 。変えるならそれは 『今 』や 。
     『今 』何か一歩踏み出さんと 。
     自分それ 、やらんまま死んでくで 」p2553

    ・「小学生の時ドッジボ ールやったり缶蹴りやっとって 、自分がどない見られてるか 、どないな評価されてるか 、そんなこと考えとったか ? 」
     「いや 、まったく考えてませんでした 」
     「せやろ 。当たり前や 。それは 、ドッジボ ールいう 『作業 』が楽しかったからなんや 。繰り返すで 。仕事は作業や 。せやから 、自分が仕事で幸せになりたかったら 、自分が一番好きな 『作業 』を選ばんとあかん 。どんだけでも続けられる一番好きな 『作業 』を仕事にするんや 。それが仕事の正しい選び方や 」
     ガネ ーシャの言ってることは正しいように思えた 。そして 、僕が今の職場で抱える悩みの多くは 、その根本的な選択の違いが原因であるような気がした 。p2612

    ・「けど 、なんでその先輩が語った夢は聞いてて楽しゅうないんかな ? 」 「それは … …なんというか 、自分勝手だから ? 」 「そやな 。まあざっくり言うたら 、その先輩の夢はサ ービスになってなかったんやな 」 「そうです 」 「まさにワシが言うてるのもそこなんや 。確かに自分みたいに 、人に夢を話すのが恥ずかしいいう感覚は大事やで 。そんなこと話しても人を喜ばせられへんいうセンサ ーが働いとるわけやろ 。でもな 、ワシはな 、自分の夢を誰に話しても恥ずかしゅうない夢に育てていって欲しいねん 」 「恥ずかしくない夢 … … 」 「そうや 。たとえばな 、 『お金持ちになりたい 』っちゅう夢だけやったら 、それ自分のためだけの夢に聞こえるやろ 。それ人からしたら 『勝手にどうぞ 』ってなるやん 。でもな 、 『お金持ちになれば 、自分の周りの人 、多くの人にチャンスを作ることができる 。だから自分はお金持ちになりたい 』そういう夢やったら 、他の人が聞いてて楽しくなる夢なんちゃうかな 」p2646
    ・「そんときジョブズがスカリ ーに言った言葉がこれや 。 『お前はこのまま一生砂糖水を売り続けるのか ?それとも世界を変えたいか ? 』 。カッコええやろ 。ジョブズくんは夢を語る天才やったからな 」p2679

    ・「そんときジョブズがスカリ ーに言った言葉がこれや 。 『お前はこのまま一生砂糖水を売り続けるのか ?それとも世界を変えたいか ? 』 。カッコええやろ 。ジョブズくんは夢を語る天才やったからな 」p2679
    →サービスとして夢を語る

    ・でも 、自分が本当に満たされたい 、豊かになりたい 、欲しいものを手に入れたい 、ずっとずっとそうしていきたい思たら 、変わらなあかん 。ええか ?自分の中に足りんと感じてることがあって 、そこを何かで埋めようとするんやのうて 、自分は充分に満たされている 、自分は幸せやから 、他人の中に足りないもんを見つけ 、そこに愛を注いでやる 。この状態になってこそ 、自分が欲しいと思ってた 、お金や名声 、それらのすべてが自然な形で手に入るんや 。だってそやろ ?自分らは 、お金も 、名声も 、地位も 、名誉も 、自分で手に入れる思てるかも分からんけど 、ちゃうで 。むしろ逆やで 。お金は他人がお前にくれるもんやろ 。名声は 、他人がお前を認めたからくれるもんやろ 。全部 、他人がお前に与えてくれるもんなんや 」それは 、ガネ ーシャの言葉なのだろうか 。部屋の中全体から聞こえてくるような声だった 。溢れ出てくる言葉が僕を包みこんだ 。p3000

  • ビジネス書ながら、ストーリー調のためストレスなく読めた。ガネーシャの性格的に同居していたらストレスしか感じないかもしれないが・・・
    彼の挙げる教えは当たり前だろ!という事柄が多いが、日常見落としがちなことや周囲に目を向けて生きることができているのかと突く話が多かった。
    特に、やるという決意をしても、また今までと同じことを繰り返す、というのは真理だ。自分もそれは当てはまってしまうと感じたため、続けることを目標とする。

  • 自己啓発はこの一冊で事足りるかも。
    物語形式で読みやすく、記憶に残りやすい。
    本を読むことで湧き出すやる気はあくまでも一過性のものである事に関しての記載が多く、見透かされている感。
    行動してなんぼであり、まずは靴磨きから、、、

  • 久しぶりにハマった本に出会った。書いてあることは他のにたような本と同じかもしれないけどガネーシャが関西弁を話すからかすごく頭に入ってくるし長く残る。意識を変えるのでなく行動を変える。とりあえず朝起きたらトイレをトイレ用ウエットペーパーでふくこと始めました。(笑)頑張って続けよう。

  • 『誰かに才能を認められる 』ことが自分のスタンスを劇的に変える、というのは本当だと思う。
    初めて、私の才能をその欠点以上に認めてくれ、期待して目を掛けて信じてくれた、かつての上司との出会いには、本当に感謝している。

    それから、一貫して、『人を喜ばせる』ことで、人から大事にされることを説いているのが心に残った。人を喜ばせることが自分の喜びになるような、そんな仕掛けを自分に施していくことを考えたい。

  • 他の自己啓発本で書いてあることばかりですが
    ガネーシャが面白くて、先を読みたくなります。
    自己啓発の入門書として若い人に読んでほしいですね。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる!』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な上司の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。

「2023年 『夢をかなえるゾウ4(文庫版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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