キッドナップ・ツアー(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ハルのお祖母さんの年代の私でも、ついつい引き込まれたのだから、子供の頃に読んだらまた違ったのだろうな。評価は今の私のです。

  • 夏には、夏休みが舞台になっている本を1冊は読むようにしている。今年の1冊。お父さんに誘拐される子供の話、20年近く前の本だけど、今でもこういう気持ちの子供はいるのだと思う。ちょっとした夏休みの冒険らしいストーリーの中に、親子の関係、友達との関係などが描かれていて、角田さんポイ感じ。主人公は小学生だけど、反抗期になる中学生にいいんじゃないかと思った。

  • 何で面白いんだろう。登場人物はすべて素性が解らないし、大人の都合と子供の都合は互いに折り合わないし・・・・おかあさんとおとうさんの「取引、成立したぞ」は何だったのだろう。角田光代は子供目線を崩さづ描ききった。だから面白いのか!

  • ドラマを先に見た。少女からの視点による別れた父との一夏の旅行。本来は定期的に会えてしかるべきなのに、別れたら会えなくて当然といった日本の家族観への疑問みたいなものが、娘の独白という形でふわりとソフトに描かれてるような気がした。この手の問題は真正面から描くのではなく、こうしたソフトな話で描く方が読みやすいのだと改めて思った。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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