薬指の標本 [Kindle]

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著者 : 小川洋子
  • 新潮社 (1998年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (110ページ)

薬指の標本の感想・レビュー・書評

  • 小説は、ミステリーと時代小説しか読まないが、「人質の朗読会」に感激。小川洋子さんの中でも、評価の高い本作を読んでみた。
    収録された作品は、表題作と「六角形の小部屋」の中編2篇。感想を書くのが、難しいが、どちらも心地よく読めた。

    「薬指の標本」は、風変わりな恋愛小説で、少しホラーの味付けもある。「思い出を封じ込めるため」、客の希望にしたがって標本を製作する弟子丸氏と、そこで働く二十歳の女性。
    ネタバレになってしまうので、詳細は書けないが、印象的な記述で鮮明に覚えているシーンが多い。サイダー工場、からっぽの浴場、床にばら撒かれた活字、ピアノの音。。。。
    フランスで映画化されている。予告編を見たが、想像通りの世界だった。

    「六角形の小部屋」は現代の大人のための童話か?どんな展開になるのか気になり、やめられず、睡眠時間を削って、一気に読んでしまった。

    どちらの作品も、結局、何だったんだろう的な後味の不思議な作品。しかし、気持ちの良い後味だ。読後、数日しか経っていないのに、早くも再読したくなった。そして、誰かと語り合いたくなる、そんな作品である。

  • ここ最近、著者の作品に触れることが多かったので、試しに一度買ってみました。

    なんとなあく、あやしいというか、不思議というか、でも気持ち悪い感じじゃない、何とも形容しがたい雰囲気がこの著者の特徴なんでしょうか、

  • ブランスで映画化されている作品です。

    不思議と引き込まれる世界感から冷たい空気さえ伝わってきます。官能とホラーを混ぜ合わせたような、どちらともつかないような?
    女性ならではの繊細な観点からの深層心理の変化に悲しくもあり美しさを感じます。

    そういう考え方・生き方もあるんだろうな、と活字から理解はできるんだけど、それは終わり方として良いのか悪いのかは各読み手次第で変わりそうな気がする。

  • 表題作はなかなか倒錯的。小川洋子全開って感じで、素晴らしいけど読むのに体力が要った。「六角形の小部屋」のほうが自分好み

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