桶川ストーカー殺人事件―遺言― [Kindle]

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著者 : 清水潔
  • 新潮社 (2004年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

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桶川ストーカー殺人事件―遺言―の感想・レビュー・書評

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  • 桶川ストーカー殺人事件を扱ったノンフィクション。

    筆者の記者魂、勘、洞察力、人脈など、伝わってくる。
    それが事件の解明につながり(“解明”といえるのだろうか)、また、事件の管轄署となった上尾署の不祥事の追及にもつながっていく。

    事件の経過、操作の過程など、順序立てて書かれていてわかりやすいが、ところどころ、筆者の自慢話のように感じられる文章があり、冗長に感じた。


    事件の本質。

    いまもって、なんらはっきりしない。

    ストーカー被害に対する一部世間の偏見、警察情報を垂れ流すメディアのありさま、それを疑いもせず、鵜呑みする大衆、…。

    何も変わっていないと感じる。

    自戒の念を込めて。

    事件から15年以上も経った今も。

    ただただ被害者の冥福を祈る。

  • 一人称で調べて考えて伝えることの大切さがヒリヒリと伝わるすごい作品。
    文庫版あとがきの最後の一文で泣いた。

  • 事件からしばらくの時間が経ってしまっていたので詳細を忘れていた。筆者が真犯人を見つけたことがよくわかり、また、これだけの仕事をするメディアの人は果たしてどのくらいいるだろうか?警察が筆者の如く責任感のある人ばかりであるならば、日本はもうちょっと事件が減るのかもしれない。

  • 【158冊目】警察よりも先に事件の真相を明らかにしたということで伝説的に語られている清水潔氏による1999年桶川ストーカー殺人事件の取材記録。清水氏の視点から、ストーカーと殺害犯にたどりつくまでの過程、及び埼玉県警による隠蔽不祥事について語られる。
    この事件を契機にストーカー規制法が立法されるが、2016年になっても警察がストーカーを事前に認知しておきながら、そのストーカーによる被害者への暴力を防げていない。警察の運用の問題なのか、法制度の問題なのか。ストーカーによる事件が起こるたび色々と指摘される。
    警察官を目指す人、記者を目指す人、そして娘を持つ人必読だと思う。

  • 北関東連続幼女~も大概だったけど、ホント著者の本を読むと警察不信が。。。稀にだと思いたいけど、時に組織は組織自身の保身に走るというのは間違いないんだろう。それが大きな組織であればあるほど。自分自身大して覚えてないけど、確かにこの本を読むまでは被害者猪野さんのイメージはちゃらい女子大生だった…印象操作恐るべし。

    実質指示を出していた小松弟は遂に本件では殆ど罪を問われずに死亡、警察の描いた絵である程度終了してしまうあたり、事実は小説ほどすっきりしない。先に読んだ北関東~も真犯人は放置されたままだし、色々と考えさせられる2冊だった。しかし清水氏はつくづく凄い記者だ、文章はおちゃらけているけれど取材力というか粘り強さというか執念が人並みはずれているのだろう。

  • 読み始めから、終わるまでアッという間だった。

    さすがに14年前の事件なので、原稿を印刷所に持っていくのに
    フロッピーを使っているあたりに時代を感じた。

    著者である自称「ただのおっさん」が、得体のしれないストーカー集団、
    国家警察に挑んでいくところは、ノンフィクションとわかっていても
    何か映画のストーリーのような気さえする。

    しかし、瀕死の娘が病院にいて苦しんでいるのに、
    両親を署内に引き留めて死に目にも会わせないとは、
    今読んでも酷すぎるよ。

    「遺言」を受け取った著者の気迫を感じた。

  • これはすごいノンフィクションの本です。
    focusの記者が「桶川ストーカー殺人事件」の真相を警察よりも早く突き止め、埼玉県警と上尾署の不祥事を暴き出したその全過程を細かく書いている本です。

    この事件は当時私もテレビで見てて今でも覚えています。
    まさか、この事件の裏にfocusの清水さんたちがこんなにも時間と労力を使って事件を追ってるとは思いませんでした。
    この事件がテレビで放送された時は、まんまと警察の思惑どおり「詩織さんは今どきのブランド好きな女の子」だと思った。
    しかし事実は違った。
    本を読んでて、小松和人・武史そしてその側近たちはホント怖い奴らで許せないと思ったけど、もっと許せないのは嘘に嘘を重ねて事件を消そうと、無かったことにしようとした埼玉県警と上尾署。
    ホントに腸が煮えくり返る。
    警察のすることかと思うね。ほんと「アホ」としか言いようがないね。
    さっき県警のサイトを見たけど、何が「安全で安心してくらせるまちづくり」だよー!
    助けを求めて来た被害者を鼻で笑い、真摯に取り合わなかった警官たち。
    警察官としてより、一人の人間として軽蔑します。

    focusの記者であり、この本の著者である清水氏の多大な取材のおかげで、この事件を境に「ストーカー規制法」が施行されて良かったです。

    この本は是非読んでもらいたい。
    もっともっと言いたいことはあるけど、是非読んでもらって、いろんなことを感じてもらいたいです。

    最後に、亡くなられた猪野詩織さんと、著者の清水氏の愛娘あずささんのご冥福をお祈りします。

  • この本、すごい!最近読んだノンフィクションの中で飛び抜けてます。

    当時大変な騒ぎとなった桶川ストーカー事件。被害者のご家族と犯人一味、また対応に大いに問題があった警察側に追った迫真のルポ。警察の捜査が遅々として進まない中、フォーカスの記者清水さんは何かに導かれるように、このとんでもない事件の闇に迫る。

    一体著者の清水さんがいなかったら、この事件はどうなっていたか。また、幾多の未解決事件は…と考えるとなんとも肌寒い。我々は日本の警察の能力そのものが高いか低いかそこを気にしている。しかし、そもそも彼らが「本気だすか出さないか」という点において、それはひとえに彼らの掌の中にあるという事が驚きだ。また、三人集まれば文殊の知恵というが、この事件では犯罪者側も、警察側も組織であったことは見逃せない事実である。

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