こころ(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 若い頃に読んだことがあるが、60歳の今、読み返してみた。
    人は皆、それぞれこころにかかえてるものがあるのだということを
    ひしひしと感じさせられた。
    自分のこころが、楽になった気がする。
    これを機に、昔読んだ作品、読みたかった作品を
    これから読んでみようと思った。

  • 夏目漱石、、昔の千円札の人、文豪。

    なんだか夏目漱石を読んでるって言うと、調子こいてると思われそうでなんだか嫌なんですが、しかも五つ星まで付けた上に、これからスゲー面白かったって内容の感想を書こうとしているオレはきっと、分かった気になってんじゃねーよって陰口を叩かれそうで怖いのですが、事実面白かったんだから仕方ないですよね。

    なんでも、“こころ”が発表されたのが今からちょうど100年前の1914年だそうで、なんだかアニバーサリーなニュアンスもあり、凄く良いタイミングで読んだなって気がしないでもないです。

    ただ、どこが面白かったと聞かれると、正直分からないかもしれないです。
    まぁそこが文学の醍醐味だとは思うのですが。

    普通のことを普通に書く、そこが良いところだと思うわけです。

    私のお父さんは、、、とか先生は、、とかいろいろと書きたいことはあるのですが、これがネタバレになるのかどうか謎なところです。
    100年前の話だからネタバレもクソもあるか。とも思いますが、事実オレは内容を知らずに読んで良かった、とも思うので、とりあえず内容には触れないでおきますかね。

    てゆーか、“こころ”って国語の教科書とかに載ってましたよね。
    今も載ってるんですかね。
    嫉妬、後悔、懺悔の念、、、この本から学生達が学び取るもんはいろいろあるのでしょうが、オレの正直な感想としては、“ハチクロ”とかに代表される、甘酸っぱい系のマンガと同ジャンルに分類されるような話に思えたのですが、どうなんでしょう。

    逆に言えば、今現在、今日に至るまでの甘酸っぱい系の物語の原点は“こころ”にあるということなのでしょうか。

    とにかく文がキレイで読みやすい。
    夏目漱石ってやっぱチョースゲーんだな。って素直に思いました。
    久々に、本の中にいて居心地が良くて、もうちょっとこっちに居たい、と思えるような小説でした。

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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