卵の緒 坊っちゃん文学賞 [Kindle]

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著者 : 瀬尾まいこ
  • マガジンハウス (2002年11月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (26ページ)

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卵の緒 坊っちゃん文学賞の感想・レビュー・書評

  • 【あらすじ】「僕は捨て子だ」。母さんはいつもはぐらかすけれど、小学4年生の育生はそう思っている。親子である証拠・へその緒を見せてと言うと、母さんが手渡したのは…卵の殻?「育生は卵で産んだの」という母さんと育生の、家族の話。
    ***
    【感想】「一番大切なのはあなた」だと、言葉でも態度でも示し続けるお母さんが、とても格好良い。すごくおおらかで、やさしくて、こんな人になりたい。育生くんが、毎日栄養たっぷりの水を浴びてすくすくと育っているようなイメージが湧いた。そんな愛のシャワーがあるのなら、血がつながっているとかいないとかは、あまり関係ないのかもしれない。「学校は休んじゃいけない」とか、誰かが決めた常識ではなく、自分が本当に大切だと思うものをいつも大切にしていきたい。

  • 清々しい母と子だった。

  • たまに、こういうほのぼのとした家族の話を読むと、心が暖かくなるね~。
    「自分が捨て子だ」と疑ってる主人公の話なのに、育生の回りはみんないい人たちばかりで、ほんと良かったと思う。
    特に育生のお母さんがとてもいい。面白くって大らかでクヨクヨしない。血がつながってなくても、そんなお母さんに育てられた育生の幸せがすごい伝わってくる。
    新しいお父さんになった朝ちゃんもいい人で良かったな~。
    このまますくすくと育ってもらいたい。

    やっぱり、親子の絆っていうのは血で繋がってるよりも、愛情なんだよな~。

  • 第7回坊っちゃん文学大賞受賞の表題作「卵の緒」に、
    書き下ろし中編小説「7’sblood」を加え単行本したもの。

    「卵の緒」
    小学生高学年の男子・育夫が、「僕は捨て子だ」と
    言う衝撃の告白からの出だし。
    しかし、育夫の母からは、悲壮感はまったく感じない。
    それどころか、さっぱりした性格の行動・言動に、
    こんな母親だったらいいなぁ、と思わせる。
    そして、育夫への愛情を感じる。

    まったく血の繋がっていない3人が親子になるという、
    違和感のある設定ながら、こんな関係だといいなぁ、
    と思わせる温かな気持ちになる雰囲気を味わった。
    血の繋がりを超えた関係の良さに、心地よい気持ちになった。

    「7'Blood」
    高校生の女の子・七子のもとに、亡き父の愛人の子が住みこみ始める。
    彼は、小学6年生の男の子・七生。
    とても、利発的な男の子だった。
    誰からも、愛される男の子だった。

    七子は、七生を好きになれない。
    子どもらしくないから。

    けれど、知る。
    「一人じゃ生きていけないから」
    父は死に、母と同棲する男たちからの暴力、
    そして、その母は刑務所。
    生きていく術を学ぶしかなかったことを。

    そして、愛しくなった七生が、ついに家を出て行く。
    七子の心境が、とても切ない。

    人との出会い、ってなんていいんだろう。
    人が人を好きになる。なんて素敵なんだ。
    爽やかで、優しい気持ちに成れる作風だった。
    何度も読み返したくなる。
    あっという間に、著者のファンになってしまった。

  • 瀬尾さんのデビュー作。
    始まりはへその緒。我が家に息子のへその緒がない訳を、無茶苦茶な理由でおさめようとする母と、少し大人びた男の子の家族の話。内容は、デビュー作ということで「そんな、まさか」という有り得ない部分も多かったけど。私の中では、へその緒の設定の時点で心を掴まれました。おもしろい!
    我が家にへその緒がない理由も、最後、すっと府に落ちてきます。
    読んでよかったと思えるお話。

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