影武者 [東宝DVDシネマファンクラブ]

  • 12人登録
  • 2.80評価
    • (0)
    • (0)
    • (4)
    • (1)
    • (0)
  • 2レビュー
監督 : 黒澤 明 
出演 : 仲代達矢  山崎 努  萩原健一  倍賞美津子  桃井かおり 
  • 東宝 (2013年発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104078087

影武者 [東宝DVDシネマファンクラブ]の感想・レビュー・書評

  • 黒沢明監督の代表作とも言える1本なのだが、この作品の主演は当初は勝さんだったのだが、勝さんの降板により仲代さんにおはちが回ってきた。

    「影武者」
    http://www.youtube.com/watch?v=Aj_0qL4RveI

    勝さんの雰囲気は漫画などでも描写される武田信玄にぴたりとハマり仲代さんでは少し物足りなさは感じるのですが、作品を見てるうちに勝さんを少しでも知る人間であれば、これは降りるわ~と思うでしょうね。

    仲代さんだからこの作品はこの作品で面白いのかもしれないが、やはりどこか物足りなく感じる。演技というよりも脚本自体にそう感じているんだと思います。やはり黒澤監督作品はどこか難しいんでしょうね!

  • 蝋燭ひとつ揺れる薄暗い部屋。壁には木彫りの武田菱。
    風貌そっくりの3人の武将がこちらを向いて並んで座っている異様なオープニング。
    実は、武田信玄と、弟であり影武者の信廉、そして盗人で新たな影武者の男。
    ここで盗人の男が、信玄にずけずけ言いつつ、すっかり感服する姿が描かれる。
    映画の胆を表現する異様で印象的なシーンでした。舞台みたい。

    紛れもなく黒沢映画なんだけど、舞台っぽい大きい動きの演技や、白塗りメイク、
    大がかりなロケなど、フェデリコ・フェリーニの“サテリコン”を思い出しました。
    フェリーニのサテリコンは、私にとって異文化の古代ローマの退廃的な雰囲気を伝え、
    ショッキングで新鮮な映画でした。
    影武者も、西洋人にとっては、同様に新鮮に受け容れられたのかもしれないと思いました。
    尚且つ、名のある黒沢作品。パルム・ドール受賞背景をそんな風に邪推してしまいます。

    同じ黒沢の時代劇でも“七人の侍”や“羅生門”と比べエンタテイメント性が少なく、
    舞台と絵画と音楽を統合した総合芸術を標榜する芸術映画のようでした。
    三船敏郎や勝新太郎のような、愛嬌と色気のある強い個性の俳優が少ないので、
    黒沢の芸術色が目立ちエンタテイメントとしてイマイチ盛り上がらないようです。
    だけど、大滝秀治や、ショーケンのシーンは色気が活かされていて面白かったです。

    例えば朝倉義景の裏切りに憤怒する信玄を、大滝秀治演じる山縣昌景が
    真っ赤な顔になって諭すシーンが良いです。
    「殿は何歳になられた? ・・・たしか五十三歳。
     五十三歳にもなられて五歳のわっぱのようにおむずかり召されるか!
     今の世に背腹離反は常のことじゃ。また私利私欲で右往左往するのが人の性でござる。
     今更 それに驚き慌て 怒りに我を忘れるとは何事でござる!
     えぇい 悲しや。
     そのような器量で天下を平らげ 京に旗を立てようなどとは
     もってのほかのことでござる。今すぐ兵を退き 国許へお戻りなされ!
     殿は所詮 甲斐の山猿じゃ 甲斐の山で…うぅ…木の実でもお拾いになるがよいわ」
    わかった、もういうな、と照れ笑う信玄。
    この家臣にして、この殿がいる、という関係性をコミカルに深く描いたいいシーンでした。
    (131026鑑賞)

全2件中 1 - 2件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

影武者 [東宝DVDシネマファンクラブ]を本棚に「観たい」で登録しているひと

ツイートする