NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]

  • 35人登録
  • 4.13評価
    • (4)
    • (9)
    • (2)
    • (0)
    • (0)
  • 5レビュー
  • 日経ナショナルジオグラフィック社 (2013年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910068470638

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 「満員のエベレスト」、富士山についての問題についていろいろ読んだことがあるけれど、
    「山」が抱える問題について考えさせられた。

    「リスク・テイカー」についてはなるほど~と興味深かった。
    科学的にちゃんとそういう理由があるとは!

    個人的には、深海へ潜ってていくキャメロン氏の手記が…怖かった!
    根っからの閉所恐怖症なので、読んでるだけで怖くてドキドキ~
    私があのような状況になったら間違いなく死にます。

  • 2013年6月号の目次
    リスクの先へ

    人間が多くの危険を冒してまでリスクに挑むのはなぜか。謎を解くカギは、脳の神経伝達物質にあった。

    文=ピーター・グウィン

     なぜコロンブスは大西洋横断の航海に乗り出したのだろう。
     なぜジェンナーは少年に天然痘ワクチンを試したのだろう。
     なぜフォードは自動車が馬に替わる可能性に賭けたのだろう。

     人間がリスクに挑むメカニズムを探ろうと、神経系のある領域に注目が集まっている。焦点となっているのは、脳内の情報伝達を担う神経伝達物質だ。

     リスクへの挑戦に決定的な役割を果たす神経伝達物質の一つにドーパミンがある。ドーパミンは運動能力の制御に関わる一方で、私たちが新たなものを探し、学ぶように仕向けたり、不安や恐怖といった感情を処理したりする手助けをする。パーキンソン病の患者のように、脳内で十分なドーパミンが生成されない人は、しばしば無関心や意欲の欠如といった問題を抱えることになる。

     反対にドーパミンが大量に生成される人たちこそが、リスクへの挑戦に関する謎を解く鍵を握っていると、米ワシントン大学の神経生物学者ラリー・ズワイフェルは語る。

    「山に登る、会社を興す、選挙に立候補する、海軍特殊部隊に入るなど、リスクを冒してまで何かを成し遂げようとする人々は、強い意欲に突き動かされています。そうした意欲をかき立てるのがドーパミン系なんです」
    「限界に挑む人物」のレシピ

     私たちが課題を成し遂げた時、ドーパミンは満足感を引き出す働きをする。課題が危険なものであるほど、ドーパミンの分泌量は増える。誰もが山に登ったり、選挙に出馬したりするわけではないのは、ドーパミンの分泌量が人によって違うからだ。そして、その量を制御するのが、神経細胞の表面にある自己受容体である。

     米バンダービルト大学の研究チームは、実験参加者の脳をスキャンし、報酬や依存、運動などに関わる神経回路の自己受容体を観察した。自己受容体が比較的少ない人、すなわちドーパミンが流れやすい人は、新奇なもの(たとえば探検など)を求める傾向が強かった。

     「ドーパミンはガソリンのようなものだと考えてください」と語るのは、研究チームのリーダーで神経心理学者のデビッド・ザルドだ。「そこに普通よりはブレーキのかかりにくい脳を組み合わせれば、限界に挑む人物のでき上がりです」

     このような議論をしていると、常に出てくるのが「アドレナリン」である。リスクに挑む人々、すなわちリスク・テイカーはしばしば極端なスリル好きやアドレナリン中毒者と混同される。

     アドレナリンはホルモンの一種で、これもまた神経伝達物質の一つである。

     だがドーパミンが目標達成の過程で人を危険に向かわせるのに対し、アドレナリンは危険の回避を助けるよう設計されている。私たちが脅威を感じると、血中にアドレナリンが分泌され、心臓や肺、筋肉などが刺激される。そうすることで、命に危険が迫る状況から逃れたり、戦ったりしやすい態勢が作り出されるのだ。

     つまり、アドレナリンが探求者たちをリスクに挑むよう仕向けているのではない。 「北極探検家が何カ月もかけて氷上を進めるのは、ドーパミンのおかげです」とザルドは言う。

    ※ナショナル ジオグラフィック6月号から一部抜粋したものです。
    編集者から

    「人は誰しもリスク・テイカーの子孫」であるという事実を解き明かします。後半ではいつもより多くのリスク・テイカーたちを紹介していますが、なかでも衝撃的だったのが、スカイダイビングで音速の壁を超えたというオーストラリア人男性の話。高度3万6300メートルの成層圏から飛び降り、最高速度は1350キロを超えたというのだから、正気の沙汰とは思えません…... 続きを読む

  • リスクの先へ
    深海への挑戦
    チャレンジャー海淵 日本の挑戦
    祖先の道をたどるアボリジニ
    満員のエベレスト
    聖なる山の再生
    消えゆくクジラ捕り

  • 特に印象に残っているのが「満員のエベレスト」。

    最近、とかくエベレストの話題が出ているけれど、
    ここまで超満員だとは思わなかった!!
    なんと岩壁で2時間も登頂の順番待ちをする事もあるとか。

    そして経験不足から自分の体力を過信して、
    引き返すタイミングを判断できず命を落とす人もいる。
    さらには山頂にはごみや汚物が山積みされているらしい…

    どうにかならないものなのか?
    ネパール政府にとってエベレストが金のなる木だとすると、
    政府側の入山者規制も望み薄なんだろうなぁ。

  • ジェームズ・キャメロンが水深1万1000メートルの深海に挑戦した記事も良かったけど、今回は「満員のエベレスト」が色々と考えさせられた。

    ヒラリー・ステップに登山者が渋滞してる写真(登頂の順番待ちで2時間!)や夜明け前、登山者たちのヘッドランプがずらっと並んで道を照らしだしているのを見て、とても驚いた。

    規制が緩くなって商業登山がさかんになったこと、気象予報の精度が向上して頂上へのアタックが集中するようになったことなどが紹介されていた。

    ごみや汚物だらけの場所もあるという。遺体も凍りついて亡くなった時のまま。
    死生観にはいろいろあると思うけど、土にも還らない、灰にもならないじゃ死んでも死にきれないんじゃないかなという気がした。

    登山者の半数は必要な経験が不足しているというのもけしからんと思ったし、ごみや汚物、遺体についても「山が汚される」というような怒りに似た感情を持った。自分の中に、自然崇拝や山岳信仰のようなものがあるのだなと思った。山頂に登ってご来光を拝むとかっていうのもいいかもしれないけど、畏敬の念を持って大事にして、麓から拝むくらいの接し方も大事ではないか。といっても西洋人にはわかんないだろうな。

    富士山が世界遺産に登録される見込みだけど、ごみの問題などはよく指摘されている。金儲けに利用するばかりじゃなく、美しく保つように取り組んでもらいたいし、単なるレジャーやスポーツにおとしめてほしくない。

全5件中 1 - 5件を表示

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]を本棚に登録しているひと

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]を本棚に「読みたい」で登録しているひと

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]を本棚に「積読」で登録しているひと

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2013年 06月号 [雑誌]はこんな雑誌です

ツイートする