脳には妙なクセがある (扶桑社BOOKS) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 題名にとても共感。

  • 面白かった。ためになった。

  • 勉強になりました。

    ・主体的とも思える決断が実は脳の習性により起こっているものだった。
    ・決断=脳の反射である
    ・なので深く考えずに直感にしたがう
    ・運動と脳は大きく関わる、運動があって、その後に脳の判断

    良いと思った点3つ
    ①読みやすい、わかりやすい
    ②人間の行動や思考の本質を知った気がする
    ③運動はやはり大事だなと実感

  • ・使えるものは捨てる。いつか使えるは捨てる。
    ・脳によい(オメガ3:DHAなど、ウコン、フラボノイド:ココア・緑茶・柑橘類・ワイン、飽和脂肪酸:バター・クリーム・チーズ・肉、ビタミンB:豆・豚肉、ビタミンD:魚の肝・きのこ・牛乳、ビタミンE:アスパラガス・アボガド・豆・オリーブ・ほうれん草、その他のび太身、コリン:卵黄・大豆・肉・レタス、カルシウム・亜鉛、銅:カキ・牛・黒糖蜜・黒胡椒、鉄:赤身肉
    メタファーを使う

  • - 感情と行動が矛盾するとき、脳は感情の方を変える。
    - 入力(学習する)より出力(使ってみる)を繰り返す方が脳回路に定着する。
    - 問題解決には議論し合うほうが良い。話し合いは本質的な理解や解釈をもたらす。
    - 身体性
    - 笑顔を作ると、良い気持ちが作られる。
    - 背筋を伸ばすと、自信が出る。
    - 人に対する印象は思いのほか環境要因から影響を受ける。
    - 心地よい香りを嗅ぐと、相手に良い印象を抱く。
    - 赤色は相手を無意識のうちに威嚇する。
    - 健全な精神は健康な胃腸に宿る。
    - 人は年齢を重ねると一般に心は平穏になり幸福を感じるようになる。悪感情が減っていくようになるのは好ましい反面、リスク管理能力が低下するとも言える。
    - 無意識に形成された「わけがわからないけど」や「ただなんとなく」と感じる生理的な好悪癖こそが、人格や性格の圧倒的な部分を占めている。
    - プレッシャーの掛かる場面では自分の不安の気持ちを素直に吐き出すことが重要。
    - 持っている 語彙 が、ヒトの意志や思考や行動に独特のパターンをもたらす。新しい語彙は人の社会観・生活感そのものを変化させる。
    - 意志は脳から生まれるのではなく、周囲の環境と身体の状況で決まる。自由意志は錯覚。
    - 自分が自覚する前に決断している。
    - 意識と無意識は乖離していて真逆なことも良くある。
    - 自動判定装置が 正しい反射をしてくれるか否かは、本人が 過去にどれほどよい経験をしてきているかに依存する。だから「よく生きる」には「よい経験をする」ことで「よい癖」を作るのが重要。人の成長は反射力を鍛えるという一点に尽きる。人は自分のことを知り得ない作りになっているからこそ、良い反射をするように良い経験を積むことに注力するのが良い。
    - 寝ることで熟成し成長する。寝ている間には、記憶の「整理」と「定着」が交互に行われている。
    - 「観念運動」何かを強く思い浮かべると、自然と体が動くこと。イメトレをすることで夢に向かって自然に体や脳が向かうようにする。
    - 大脳新皮質が拡大したことで、脳は身体を省略したがる癖が生じた。だが、脳と身体はつながっている。身体感覚(入力)と身体運動(出力)の二点こそが、脳にとって外部接点のすべて。

  • 科学系の、特に翻訳本を読んでいると、この本手際よくまとめれば10ページくらいで足りるんじゃないか、だったらけっこう面白かったのに、と思うことが頻繁にある。話が回りくどく、周辺情報も多すぎて、その結果一番おもしろいところが薄まって、印象に残らない。もちろん10ページじゃ本にならないので、著者や出版社はわかってやっているのかもしれないけど。

    池谷先生の本はその逆だ。本書も週刊誌等の連載をまとめたものだそうだが、結果として手際よくまとめた10ページ×100トピックという感じ。この分野に興味があるのなら、ほかの本を数十冊読むより、本書を1冊読んだほうがいい。えっ、マジか、そうだったのか、なるほど!の連続だ。欠点があるとすれば、続けて読むとびっくりしすぎて疲れてしまうこと。良い意味で、週刊誌的にちょっとずつ読んだほうがいいかもしれない。

    池谷先生の純粋な脳科学者としての功績はよくわからないが(そういう話はほとんど出てこない)、脳の不思議と脳科学の最前線をぼくのような素人にわかりやすく伝える、という点においては右に出る人はいない。不思議だなあ、という先生の立ち位置が読み手に似てて、だから刺さるのかもしれない。そういう意味では福岡伸一先生に似ている気がする。

  • p.2021/6/22

  • 【学び】
    〇他人の不幸を喜ぶ・自信過剰になる・認知バイアスetcの一見不都合に思われる性質が人間にはある。完全に立証することは難しいが、それらの性質も人間の生存に役立つから残ってきたものである。
    →ここは進化心理学をかじるとすごい納得できる
    〇感情は容易に移り変わる。行動が感情に先立つ。
    (例)
    ・同じくらい気に入った2つの服から、どちらを購入するか決める
    →自分を納得させるため選ばなかったほうの評価を無意識で下げる
    ・やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気を感じる
    〇感覚では差を知覚できないが、脳の活動上では反応が異なることがしばしばある。
    →いわゆる無意識の反応といえる。
    〇思考は自分が蓄えてきた過去情報によって決定される。それを自由意志と呼ぶのかどうか。

    【所感】
    科学で立証されてきたTipsを読むときの前提として「あくまで統計的に有意」というのが大事とこの本でも前置きとして記載がある。それを踏まえててない昔の私は「そういうのに従わないと効率が悪い。そういうのに従えない自分がイケてない」みたいな反応をしてしまう口だった。
    今なら「まあそういう一面もあるよね、じゃあ自分はどうする」っていうきっかけに使えるようになってきた。
    今回なら自分の人間観の補完に使わせてもらう。「知覚」できることと「事実」と「自分の納得」を切り分けて考えればいいのである。

  • 脳科学の様々な知見を分かり易く解説してくれる。「まず形から」で幸福になれる。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなれる?「入力」よりも「出力」を重視する。勉強は教科書を復習するより、問題を解く方が効果的だ。など等々。

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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