本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (324ページ)
感想・レビュー・書評
-
クラークのSFだけあって抒情性があって、読後感が気持ちの良い一冊。
設定自体は壮大だが、SFのガジェット自体は現代の延長線上であり、ストーリーも静かな進行をする。
「幼年期の終わり」的な作品を想像すると、SFネタが少ないというか大人しい印象があるが、その分地に足がついていてしっかりとした人間や情景描写があり、文学的な風格がある作品になっていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラークの作品はしじみじとしていていい。基本的には人類がつくった異星文明のコロニーに滅んだ地球からの最後の船がやってきて、去って行く話。ワープという都合のいいものを廃しているので、とても長い旅で、人工冬眠をつかっている。
船(マゼラン号)と海の惑星の人間どうしが交流し、愛し合ったり、知識を交換したりする。終わり附近にある神に関する解釈、アルファとオメガは示唆的。
また海底に住む知的生命ウミサソリの描写も面白い。
全3件中 1 - 3件を表示