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- / ISBN・EAN: 4580159021164
感想・レビュー・書評
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「いつか大人になったときに 捨ててしまうものを今捨てよう」空は藍色
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過去の作品に比べ、使われる楽器・エフェクターが多彩であること以上に、本作が基調としているのは反復するリズムが使われていること。故に声を張り上げ、歪みや音量が上がっても同じムードを保つ楽曲からは繰り返すことと同時に、諦念や倦怠感を感じさせるものが多くなった。そしてそこで歌われる歌詞には記憶や思い出といったテーマが増えた。『革命』で歌われた、確かな存在や確信に思えた「君」という存在が広大な宇宙を目の前にしたときの様に何もかもが不確かで理解できないものに思えるような揺らぎに取って代わった。今作ではそれでも続いていく生活・日常に希望や確信がゆっくり蝕まれていくようなフィーリングがある。最もロマンティックであり、コードが反復する曲としては「オレンジトレイン」の系譜でもある「優花」は一つの最たる例かもしれない。以前から度々歌われてきた、夕暮れ時・黄昏時が描かれるのも、原風景と刹那を同時に想起させる。
彼らの音楽には常々葛藤があり、現実の冷酷さを直視しながらそれに対峙するかのように大きな望みや理想があった。このアルバムでもそれは変わらないという点でAndymoriはAndymoriだった。そんな彼らの希望が生活に覆われる寸前にみた最後の景色が本作に思えてならない。 -
武道館から帰ってきて、まさか買い忘れてることに気づくなんて・・・_| ̄|○
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「ファンファーレと熱狂」は紛れもなく名盤だし、初めて聴いたときの興奮はいまも忘れられない。
ということで初期の楽曲のファンなのでここ数年は物足りなさを感じていた。
このアルバムも、ラストアルバムということではあったけど、きっと同じアルバムを毎日聴き続けた日々はもうandymoriではやってこないだろうと半ば予想していた。
最初の数回は予想通りだった。さようならandymori。そう思って棚にしまった。
ふと、聴き直してみたときにこのアルバムの重厚さが初めて胸にしみた。
「路上のフォークシンガー」から「夢見るバンドワゴン」まで、すべてがフェイバリットになり、三十後半になってこんな青臭さに胸うたれるとは思わなかったぜ。
早く復活してまたライブやってください。 -
1. トワイライトシティー
2. 宇宙の果てはこの目の前に
3. MONEY MONEY MONEY0
4. ネバーランド
5. ネオンライト
6. 路上のフォークシンガー
7. スパイラル
8. 空は藍色
9. 優花
10. サンシャイン
11. ゴールデンハンマー
12. teen's
13. カウボーイの歌
14. 夢見るバンドワゴン -
andymori解散のニュースをきいたとき、正直ふーんと思った。なんとなく、ぽいな、と思ってたから。
だけどこのアルバムを聴いて、なんだかすごくすごく解散が惜しくなった。こんな素晴らしいバンドなのに。初めてライブで観たandyは野外だった。キラキラしていた。楽しそうにギターをかき鳴らしベースを躍らせドラムを走らせていた。
その時のことを思い出させてくれる素晴らしいアルバム。
宇宙の果てはこの目の前に、路上のフォークシンガー、teen'sが特に好きだ。
今後の彼らに期待している。本当にいいアルバム。何回も聴こうと思う。