トランス・ワールド [DVD]

監督 : ジャック・ヘラー 
出演 : サラ・パクストン  スコット・イーストウッド  キャサリン・ウォーターストーン  ショーン・サイポス  クリストファー・デナム 
  • アメイジングD.C.
3.43
  • (13)
  • (60)
  • (67)
  • (16)
  • (1)
本棚登録 : 289
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580189025514

感想・レビュー・書評

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  • 物凄く感想に困る作品
    3.5を繰り上げで4としましたが…


    前半のホラーからサスペンスに、後半はSFからのヒューマンドラマなエンディングと
    これを90分でやるので中弛みせず、所々の上手く散りばめられた伏線が後半に一気に回収されるので、余計なものが殆んど無い内容の詰まった良作なのですが…

    一つ一つは完成度が高く面白いのに、終わってみるとなぜか釈然としない不思議な作品。

    なまじ細部が良いだけに全体を通すとちぐはぐな感じがしまう。
    特に冒頭とラストの店主の意味深なセリフと綺麗な結末との不自然さが気になってしまい、

    もしかすると元々は救いの無い結末だったんじゃないかと邪推してしまう…

    本筋は、ジョディが犯罪に手を染めて子供も不幸になってしまったのは親の代からの環境のせいで、環境が良くなれば幸せになれたよ。と言う性善説的な結末だが、

    …もし環境が変わっても犯罪を犯してしまうような性悪説的なラストだったなら、
    店主の「お気に召さんよ」も「環境が変われば無条件に幸せになれる訳じゃないよ」と言ってるようにもなるし、原題の「どこにも行けない」も物理的に小屋の周辺からだけでなくて環境が変わっても本人の性質は「どうにも変われない」となって、しっくり来るような気がしてしまう。


    とは言え本作の伏線はとても自然で素晴らしく、
    クラッシックカー、古臭い服と言ったり、有名な映画を観てないなど、実はすれ違っているのに趣味嗜好の違いと思わせ、噛み合ってる様に見える会話は見事だし、結末もとても綺麗に終わるのだが…

    なんというか、「バタフライエフェクト」ではラストが追いかけるパターンも考えたが、あえて追いかけず終わるようにした。と言う話を思い出した。

  • まぁまぁ面白かったし、ハッピーエンドなところがいい。

    突っ込んでもしょうがないとは思うけど、

    店主何者なの?とか金庫の中身はなんだったの?ってのはまぁ想像しろよってことでもいいけど、店主を撃ったのかどうか?(わざと明確に描写していない)とか、撃つと撃たないとで何か変わるのか?とかはファンタジーとしては答えが欲しいところ。そうするともう少し面白さが深まると思う。あと、強盗がトリガーになってる点も、強盗するだけ得になってて良くないでしょ。

    ついでに、邦題は全然良くないね。なんすかトランス・ワールドって。適当過ぎ。

  • 「なんか不思議な映画」っていうのが正直な感想です。観終わった後は邦題の「トランス・ワールド」より、原題の「Enter Nowhere」の方が、しっくりくるタイトルだと感じました。肝心なストーリーなのですが、森に迷い込んだ二人の女性と一人の男性。各自、森に迷い込む前の記憶は全く異なっており、何一つ共通点が無い様に見えるが実は。。。
    90分位の映画ですので、サクっと観ちゃって下さい♪

  • 私はスキな展開で、一応ハッピーエンドだし、面白かったです
    お金かけずに良く頑張った感もある

  • 何の共通点もなさそうな男女が小屋に集まる。
    徐々に共通点がみえだして…

    俺たち血縁者だ!
    最終的に四世代集合してしまう。

    肝はあのコンビニオーナー。
    更生の方法?金庫に魔法があるのか?
    で更生した子には証として黄色い花を渡してる?


    途中「ワンスアポンアタイム」思い出した。
    (これも見てみて。おもろいアメドラです)
    親子が同年代って。

    おもろかった。

    ちょっとは不可解なところがあってもいいじゃない。

  • 面白い。
    思いがけない展開。
    最小限の登場人物、舞台設定。

  • 単純なスリラーではなさそうだなとは思っていたのですが、「このお札は偽造でしょ?」というくだりから「あ、これはSFだな」と感ずくのです。この辺のワクワク感はこの映画の頂点だったと思います。

    ただ、ドイツ人の男が登場してからのストーリー展開がガチャガチャしちゃうんですよね。そこあ難点。

    でも、あのオチは絶対読めないし、失った人生を取り戻そうとするドラマの狙いもうまく、ラストは予定調和ながらも後味よしです。さらに、最後の最後で、冒頭で出てきたある人物の役割ががわかったところで「おおー」となります。最後はうまくまとまりましたね。

  • ブレアウィッチのような寒々しい森の中で繰り広げられるクローズドシチュエーションもの。謎が謎を呼ぶ前半から、この倒錯した世界(トランスワールド)の仕組みが明らかになっていく中盤までは素晴らしい。設定、脚本、演出も低予算の中で練りに練り上げられている。星の王子さまのようなパッケージも納得。だけど結末は物語にふさわしいオチがつけられたとは言えず、理屈としては筋が通っているものの、心情的に納得できるかどうかは微妙。☆4

  • 派手さはないものの、中盤まで何が起きるか分からないドキドキ感がよかった。
    事前情報なしで観るべし。

  • 人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサ(キャサリン・ウォーターストン)は、同じように車のトラブルで立ち往生しているトム(スコット・イーストウッド)に遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに…。

    どうやってもキャビンに戻ってしまうというシチュエーション、奇妙なフラッシュバック、認識のズレなど謎だらけの状態から徐々に明かされる過程が面白く、特に三人の共通点が明らかになるシーンはなかなか衝撃的。色々と突っ込みどころはありますが脚本勝利な作品だと思います。

著者プロフィール

ジャック・ヘラー(Jack Herer)1939年、アメリカ合衆国生まれ、2010年没。「ヘンペラー」(大麻草の皇帝)の異名で知られ、アメリカや世界の大麻合法化運動のカリスマ的先駆者であった。本書『THE EMPEROR WEARS NO CLOTHES』にて環境学的見地や医学的な視点から大麻草の歴史を紐解き、アメリカ政府や多国籍企業による陰謀の数々を暴露した。「ジャック・ヘラー」という名の大麻草の品種も存在するくらい、マリファナの権威として世界的に有名な存在であった。

「2014年 『大麻草と文明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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