2021年5月4日記述
新ブラックジャックによろしく第3巻。
佐藤秀峰氏による著作。
ビックコミックスピリッツ2007年8号 - 2010年33号の間、連載された。
意を決して赤城カオリの実家に電話連絡を試みる斉藤英二郎。
しかし電話主にあの人とウチは関係無いと言われ電話を切られてしまう。
(後に分かるが、赤城の姉だった)
自分自身の為、医者である為に移植して欲しいと願う斎藤。
しかしそれを断る赤城。
赤の他人同士の臓器移植の難しさがこのシリーズの一貫したテーマだ。
じゃあ、彼女である皆川さんに何かあった時に移植できんじゃんと。
佐藤秀峰作品にはこのような答えの無い、正解の無い問に対し考え抜きそれでも何かを実現するべく葛藤する主人公の姿がかっこいい。
なんやかんやで北海道の赤城の実家に向かう斎藤。
行動力のある馬鹿なのか・・・ドイツの軍人ゼークトの軍人4分類で分けると
銃殺に分類されかねない行動だ。(無能な働き者)
実際医者であることもあり無能では無いからそこまで至っていないが・・
行動力だけあまりに突出し過ぎているのも難しい所だなと。
赤城カオリも斎藤を追いかけ実家に戻る。
一瞬ではあるものの母と再会。
翌日、斎藤の腎臓をもらう事を承諾してくれるのだった。
前巻でも指摘していたように臓器移植は理屈では無く感情であるという発言が身にしみてくる展開だ。
STAND BY ME描くえもん
女に気をつけるが良いと発言するおっさん。
仕事場で自分の連載が決まり、職場の連載(先生)の打ち切り。
同僚のマチ子を連れて帰り結局、この女に引っかかっちまうんだよな
俺という男はと思うおっさん・・・
しかしキスの場面もやたらとリアルだ。
これが佐藤秀峰の画力だ。
印象に残った部分
3ヶ月上入院させないのは日本中どの病院でも常識。
自分の居場所は自分で作る