2021年5月9日記述
新ブラックジャックによろしく第5巻。
佐藤秀峰氏による著作。
ビックコミックスピリッツ2007年8号 - 2010年33号の間、連載された。
脳死になった若い男性の臓器移植の話が続く。
あくまで医師は選択肢を示すことが必要であること。
医者としての立場と患者としての立場を区別すること。
焼肉屋で教授陣が揃う場面は圧巻だ。
かつて斉藤英二郎が曲りなりにも関わった人たちだ。
がん医療の際の第4外科の教授の氏名はブラックジャックによろしくの時ははっきりしていなかったが、堀内教授であると。
初登場時に斉藤英二郎の名前を点呼せずに知らんねそんな奴はと発言したイメージは強烈だった。(斎藤はその後土下座をしていた)
印象に残った部分
自覚の無い悪ほどタチの悪いものは無いわ。
それを偽善と呼ぶんじゃないかしら?
所詮、倫理なんて人間の都合で決めたルール
善意は欲
自分の為に誰かが犠牲になったと思えば
罪悪感を感じない人間なんていないからね。
だからさ、皆ああやって悩んだり苦しむ過程が必要なんだよ
そして悩んで苦しんだということで結局は自分を許すんだな
腎臓を取り出せという例は極端だが、
あの手の話をする患者には法則がある。
必ず腎臓を受け取った後で何か言い出すのさ
そのうちあのタイプはこう言い出すよ
提供者(ドナー)の分まで精一杯生きるとか何とかね
STAND BY ME描くえもん第5話
具体的な展開が決まっていく新連載。
以前の漫画家の先生が現れる。
マチ子からのメールの返事が無いと。
その時に仕事の無い漫画家が好きな女がいるわけないだろ!!と
叫ぶ主人公・・・ほんの少し前は立場が逆であっただけに儚い。