竜馬がゆく(四) (文春文庫) [Kindle]

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  • ・神戸海軍塾
    ・物情騒然
    ・東山三十六峰
    ・京の政変
    ・江戸の恋
    ・惨風
    ・片袖
    ・元治元年

    今までのらりくらりしていた竜馬も動き始める。新撰組との邂逅、岡田以蔵や武市半平太の死、竜馬の下に集う門下生、念願の軍艦の入手。

    お田鶴さま、さな子、おりょうとの恋模様はいまいち進展しない。こちらはいまいちはっきりしない性格。

  • 北海道開拓のすすめは、竜馬が発端だったとは。
    さらっと今何両あると資金を聞くあたり、すごい人物だ。

  • 土佐藩と京都での攘夷勢力に大激震!
    時勢ががらっと変わる中、竜馬はわが道をゆく。
    勝海舟と共に、神戸軍艦操練所設立へ奔走する。
    脱藩浪士の戯言でしかなかった“軍艦で幕府を倒す”が、形になり始めた。
    船を手に入れ、長崎へも訪れた竜馬。
    次巻ではますます暴れるに違いない。

  • 早かれ遅かれ徳川の時代は終焉を迎える動乱の時代。しかし討幕を成し遂げるにはいくつもの命を犠牲にしなければいけないことを自覚し行動した先人たち。竜馬もまさにその一人。飄々と生きているが時の流れを見ている。未来を見据え行動する竜馬とだらしない風貌の竜馬のギャップがとてもいい。そして愛される女性たちとのやりとりも微笑ましい。たださな子の想いは切ない…

  • 神戸海軍塾が始まり、土佐勤王党が潰され、
    竜馬はやっと蒸気船を手に入れる。
    幕末の動乱がそろそろ始まる。

  • のらりくらりとした竜馬が動き出した。

    浪人艦隊を作り、海運業を営みその利益で倒幕資金を作り、いざ戦いには荷物を捨て砲弾を積み、天下に発言力を強める。

    その他大勢と全く方向性は違えど本質を捉えた戦略。

    メモ

    文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ。

    明治維新はフランス革命、イタリア革命、ロシア革命とも異なる。徳川三百年の最大文化財の「武士」が担当した革命だということ。

    慎重もええが、慎重は下僚の美徳じゃ。大胆は大将の美徳じゃ。将か士かは人の生まれつきできまるものだが、お前は大将修行をやれ

    2018年2月①

  • さな子の恋心が切ないと思いつつも、ちょっと突っ走りすぎだもんなぁ、と思ったり。

  • 竜馬がゆくは特にこの巻から面白くなってきます。
    竜馬自体も面白いのですがこの時期が激動の時期でイベントが目白押し。

  • 2016.7.31-8.8
    •竜馬の考えでは奇策とは百に一つも用いるべきではない。九十九まで正攻法で押しあとの一つで奇策を用いればみごとに効く。奇策とはそういう種類のものである。清川は才に任せ奇策を用いすぎた。また、人をひきずっていくときに人の心理をつかんでいない。だから事成るという寸前に同志からほっぽりだされつねに失敗してきている。清河のやることなすこと百策功なかった。
    それに、清河は卓抜すぎるほどの批評家で同志の無能を憎み相手の慎重を怯懦とし、しかもそれを攻撃する論理、表現はアイクチのようにするどく相手が参ったといってもやめず、つねにトドメを刺すところまで言及した。のこるは恨みだけである。よほど大事の瀬戸際でない限り、座興の議論などに勝っても仕様がないものだと竜馬は思っている。相手は決して負けたとはおもわず、名誉を奪われたと思う。いつか別のかたちで復讐されるだろう。
    「おれはこの乱世を一手におさめてやる」
    •「北添、人が事を成すには天の力を借りねばならぬ。天とは時勢じゃ。時運ともいうべきか。時勢、時運という馬に乗って事を進める時は、大事は一気呵成に成る。その天を」
    •わしは早まらん。幕府がどうこうといったところで、潰す時勢というものがある。腫物(ねぶもの)もヨクヨク膿まねば針を着けられん』
    •人間、生死などを考えるべきではないな。寿命は天にある。人間はそれを天にあずけっぱなしにして、仕事に熱中してゆくだけでいい。

  • 一介の浪人である竜馬が軍艦を操り、
    徐々に歴史の表舞台に立ってゆく。
    話としては、女性関係に悩む竜馬の振舞が面白かった。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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