竜馬がゆく(三) (文春文庫) [Kindle]

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  • ・追跡者
    ・寺田屋騒動
    ・流転
    ・生麦事件
    ・勝海舟
    ・伯楽
    ・嵐の前
    ・海へ
    ・京の春

    竜馬が脱藩し、各地を転々とする。とは言え竜馬の人望から邪見にされることはなく、最終的には許される。勝海舟と出会い、その門下となる。攘夷・開国でかつての仲間と主義が分かれるが、竜馬の人柄によって対立はしない。将来の伴侶であるおりょうも登場。

  • 2016.7.24-7.31
    •沢村惣之丞と脱藩している、道中、惣之丞が京都に集まって勤王義軍の旗揚げをするというのに街が静まり返っている、これは嘘かもしれない、竜馬を脱藩に誘って悪かったと言われて、
    「少しは後悔している。もともと、人がやるからわしらもくっついてゆくという根性が悪かった」
    •竜馬は清河が好きではなかった。たったひとつ人間への愛情が足りない。万能があるくせに。そうみている。ついに大事を成さぬ男だ
    •世に他宗排撃の宗旨論ほどむだなものはない
    •「人間の毒性ばかりをせこせこと見るのは小人のすることで、大人はすべからく相手の効能の面を見抜かなければならん」
    •竜馬は議論しない。議論などはよほど重大なときでない限り、してはならぬ。と自分に言い聞かせている。もし議論に勝ったとせよ、相手の名誉を奪うだけのことである。通常、議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、持つのは負けた恨みだけ。
    •人間は事を成すために生きている。事をなすに当たっては、人の真似をしちゃいかん。世の既成概念を破るというのが真の仕事というものである。人の一生というのは、たかが、50年そこそこである。いったん志を抱けばこの志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきた。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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