今日、派遣をクビになった 15人の底辺労働者の実態 今日、ホームレスになった [Kindle]
- 彩図社 (2009年5月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (213ページ)
感想・レビュー・書評
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数多くの派遣難民、ネットカフェ難民の方々にインタビューをしているだけだが、学ぶものが多く読むのを止めれない。
一旦リストラになると、立ち直れない20代後半からの派遣の現実がリアルに書かれています。
私自身も厳しい言葉の面接は受けてきましたが、彼らたちはもっと悔しい言葉を受けてきていました。
人をモノとしか扱わず、弱いところを利用する派遣会社と派遣先企業。
正社員、派遣労働者、フリーターなど今の身分制度を感じられずにいられない。
同じ仕事をしていても、処遇や賃金は明らかに差があるのである。
そして、それを救うシステムがこの国にはない。
派遣社員を利用した会社、株主、幹部、その後は「さようなら。」と呆気ないものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分にもありえた現実。
就職等における情報活用に、
貢献できる方法を見つけたい。 -
このシリーズの本を読むのは、「今日、ホームレスになった」に続いて
2作目。
今、読んでいるもう1つの本 奥野さんの「処方箋的読書術」でいえば
おそらく、自分の原点を再び思い出させてくれる内容かもしれません。
自分も転職を2回していて、2つの会社を辞めた時
ほとんど蓄えもなかったので
家族や当時彼女だった奥さんに見捨てられていたら
同じような人生を歩んでいたのかも・・・・ということを思い出します。
家族ができて、家も建てれて、日々の生活に不安を感じずにいられるのは
周りの人のお陰でそしてそれは薄紙一枚のような人生の機微で
あることをあらためて感じます。
公務員の勉強をしながらアルバイトをしていた頃
40代でフリーターの人、中学生を卒業して高校に行かず
アルバイトをしている人、借金から逃げ惑っている人
リストラされた人、友達の連帯保証人になって財産を失った人
色々な人のるつぼのようなところにいました。
若かったので、とっても刺激的で居心地もよかったですが
やっぱりここから抜け出さなくては、と漠然と考えていました。
その場所で多少仕事ができて優越感を感じていても仕方がない。
若いからすごく便利に使われていましたが
時給900円の生活には、将来はない。
あのときはおそらく人生で一番勉強したなぁ~と思います。
今、ありがたいぐらい安定した生活で
それがどれだけありがたく幸せなことか
ただそれに埋没することがどれだけ危険なことか
こういう本が思い出させてくれます。