今日、派遣をクビになった 15人の底辺労働者の実態 今日、ホームレスになった [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 数多くの派遣難民、ネットカフェ難民の方々にインタビューをしているだけだが、学ぶものが多く読むのを止めれない。
    一旦リストラになると、立ち直れない20代後半からの派遣の現実がリアルに書かれています。

    私自身も厳しい言葉の面接は受けてきましたが、彼らたちはもっと悔しい言葉を受けてきていました。
    人をモノとしか扱わず、弱いところを利用する派遣会社と派遣先企業。
    正社員、派遣労働者、フリーターなど今の身分制度を感じられずにいられない。
    同じ仕事をしていても、処遇や賃金は明らかに差があるのである。
    そして、それを救うシステムがこの国にはない。
    派遣社員を利用した会社、株主、幹部、その後は「さようなら。」と呆気ないものである。

  • 自分にもありえた現実。
    就職等における情報活用に、
    貢献できる方法を見つけたい。

  • このシリーズの本を読むのは、「今日、ホームレスになった」に続いて

    2作目。

    今、読んでいるもう1つの本 奥野さんの「処方箋的読書術」でいえば

    おそらく、自分の原点を再び思い出させてくれる内容かもしれません。




    自分も転職を2回していて、2つの会社を辞めた時

    ほとんど蓄えもなかったので

    家族や当時彼女だった奥さんに見捨てられていたら

    同じような人生を歩んでいたのかも・・・・ということを思い出します。




    家族ができて、家も建てれて、日々の生活に不安を感じずにいられるのは

    周りの人のお陰でそしてそれは薄紙一枚のような人生の機微で

    あることをあらためて感じます。





    公務員の勉強をしながらアルバイトをしていた頃

    40代でフリーターの人、中学生を卒業して高校に行かず

    アルバイトをしている人、借金から逃げ惑っている人

    リストラされた人、友達の連帯保証人になって財産を失った人

    色々な人のるつぼのようなところにいました。




    若かったので、とっても刺激的で居心地もよかったですが

    やっぱりここから抜け出さなくては、と漠然と考えていました。




    その場所で多少仕事ができて優越感を感じていても仕方がない。

    若いからすごく便利に使われていましたが

    時給900円の生活には、将来はない。

    あのときはおそらく人生で一番勉強したなぁ~と思います。




    今、ありがたいぐらい安定した生活で

    それがどれだけありがたく幸せなことか

    ただそれに埋没することがどれだけ危険なことか




    こういう本が思い出させてくれます。

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著者プロフィール

1961年生まれ。1980年都立中野工業高校卒。
ルポライターとして取材活動を続けながら、現在は不動産管理会社に勤務。
2003年よりホームレス支援者、NPO関係者との交流を持ち、長引く不況の現実や深刻な格差社会の現状を知り、声なき彼らの代弁者たらんと取材活動を行う。
著書に『今日、ホームレスになった』『今日、ホームレスになった 平成大不況編』『今日、派遣をクビになった』『今日から日雇い労働者になった』『今日、会社が倒産した』『本当にヤバイ就職活動』『今日からワーキングプアになった』『貧困のハローワーク』『今日、借金を背負った』『今日、ホームレスになった 大不況転落編』(いずれも彩図社)、『不況!! 東京路上サバイバル─ホームレス、28人の履歴書』(恒友出版)、『仕事がない!―求職中36人の叫び』(平凡社)、『ホープレス労働─働く人のホンネ』(労働開発研究会)がある。

「2023年 『お金がありません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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