外資系コンサルの仕事を片づける技術 [Kindle]

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  • ダイヤモンド社
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絞り込み
  • 【目的】 「4つのスキル」と「絞り込み」を中心に、多くの仕事を効率良く、質を落とさずにやるための方法論を伝える。

    【収穫】 社会人として持つべきをスキルが体系化されて頭の中に入ってきた。

    【概要】 ■できる人のポイント: 仕事を「小分け」にして「カタ」にはめる。
    ■全ての土台となる3つの鉄則: ①目的を見据える、②中身を知る、③順序を考える。これらの整理には、ロジックツリーとIPOを使う→①ツリーの頂点を決める、②MECEで作業要素を掘り下げる、③各作業について、何を前提として(Input)、5W1Hの視点で作業条件を決め(Process)、何が結果として生まれるか(Output)を定義する。
    ■4つのスキル: ①相手の話を正確に「聴く」、②情報をわかりやすく「伝える」、③効率的に仕事を「段取る」、④働きかけて人を「動かす」
    ■聴くための3つのコツ: 重要なのはアクティブリスニング。①相手の言い分は無条件で受け入れる、②うなずき、繰り返し、言い換えを用いる、③誘導尋問を避ける
    ■問題と課題とリスク: 「問題」→困っていること。「課題」→困っていることを解決するためにやるべきこと。「リスク」→これから起きるかもしれない困ること。
    ■伝えるための3つのコツ: 重要なのはPAC思考。①最終的な目的を共有する、②「前提、仮定、結論」の3つを意識する、③結論は、前提とセットで示す
    ■段取るための4つのコツ: 重要なのはGTD。①すべての仕事は個々の作業に分解、②時間のかからない依頼はすぐ対応する、③作業の取り組み順序を決める、④アナログとデジタルをうまく活用する
    ■作業見積もりのコツ: 頭に思い浮かんだ所要時間×2を相手に伝える。
    ■動かすための3つのコツ: 重要なのはBATNA/ZOPA。BATNAは「交渉決裂時にとられる選択肢」、ZOPAは「譲歩可能な範囲」の意。①反対意見を確認し、事前に対策を立てる、②受け入れ可能な落としどころを探る、③ハイボールを投げて相手の出方を見る
    ■議事録3原則: 原則1:会話順ではなく、議題ごとのくくりで並べる。原則2:大きな議題から小さな議題へ繋げる。原則3:決定事項は発生個所毎にマークする。

    【感想】 仕事が多くなった時期に、どうやれば上手く仕事をさばけるか気になり読了。目新しいことはそれほどないが、「4つのスキル」や「3つの鉄則」といった整理の仕方によって価値を出していると感じた。言い換えれば、この本がまさに外資系コンサル的なフレームワークによって書かれていることが、参考になった。

著者プロフィール

吉澤準特…コンサルティングファーム勤務。専門領域における日本支社の実務責任者を務める。IT部門に対するコンサルティングを手がけ、ロジカルシンキング/図解作成/文章術/仕事術/ファシリテーション/コーチングにも造詣が深い。著書:『超・整理術』(三笠書房)、『図解作成の基本』(すばる舎)、『資料作成の基本』『フレームワーク使いこなしブック』(日本能率協会マネジメントセンター)、『外資系コンサルのビジネス文書作成術』(東洋経済新報社)、『外資系コンサルの仕事を片づける技術』(ダイヤモンド社)など多数。

「2023年 『"はかどる人"の整理思考 仕事がスッキリ片づく4つのルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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