自分を「ごきげん」にする方法 [Kindle]

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  • サンマーク出版
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感想・レビュー・書評

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  • スポーツ少年団の会報誌にこの本の著者である辻秀一さんが書いた記事が載っており、こどものスポーツについての考え方に共感を覚えたので、本を読んでみようと思いました。

    自分の心のあり方が人生の質を上げる、という考えに基づき、心のあり方を良い状態に保つ方法がこの本には詳しく書かれていました。

    気づいたこと、参考にしたいことは以下の点です。

    ①自分の心のあり方は、自分で決める。
    よりよく生きるためには、よい心の状態でいることが大切。普段から自分で「ごきげん道」を歩くことを意識し、繰り返すことで自分が磨かれて人間力が高まり、さらにごきげんになっていく。
    これを読んで、改めて、自分のコンディション(心も体も)は自分で整えることが大切なんだと気づきました。これからは、睡眠・運動・朝散歩・食事で体を整えながら、心のあり方を磨くことで、さらに素敵な私になろうと思いました。

    ②ポジティブシンキングは疲れる。
    目の前で起きたネガティブな出来事に対して無理やりポジティブな意味付けをして、意味付けを変えるには相当のエネルギーが必要。ものすごく疲れるし、エネルギーのムダ使いになる。
    これについては、私にはものすごく納得しました。過去に、私は陽転思考に取り組んだことがあるのですが、ネガティブな出来事に対して、「でも、これが良かった」と意味付けをする事がどうしても苦痛で、へとへとになる上に、自分の感情も蔑ろにしているような感覚に陥っていました。ただ私には合わない方法だっただけなのですが、その事実も「自分がダメな人間」になる気がしてうまく受け入れられませんでした。
    だから、辻先生の考え方に私は癒されました。
    無理なポジティブシンキングではなく、ごきげん道を歩こうと思います。

    ③「表情」「態度」「言葉」は自分の意識で自由に変えることができ、それ次第で自分の心の状態も変えることが出来る。
    自分の意識を、「自分がどうありたいか」に向けて、自分の心の底からわき上がるエネルギーを、自分をごきげんにするために使う。
    自分の人生の主役は自分なんだと気づかされました。自分で決めて良いんですよね。
    忘れないようにしようと思います。

    ④日本とアメリカの少年スポーツに対する考え方の違い
    日本「勝つことを楽しむ」⇔アメリカ「力いっぱい、おもいっきりやることの楽しさ」
    スポーツに対する考え方がまるっきり違うんだと思いました。自分の子どもも、とあるスポーツの少年団に入っていますが、そこは「勝つことを楽しむ」集団なのだなと感じていましたが、その理由が分かってなるほどと思いました。
    私は、『スポーツは楽しむもの』だと思っていたので、アメリカの考え方に深く共感しました。辻先生は『スポーツを通して与えられる一番の宝物は、「仲間」「感動」「元気」「成長」。自然と湧き上がってくる楽しさを子どもに体感してほしい。夢中で遊ぶのは楽しい。』と書かれており、この言葉は私の励みになりました。
    スポーツはいろんな人にひらかれた運動の機会であり、その入り口は『楽しい』という言葉に尽きると私も考えていたからです。
    楽しいから、続けられる。強くなりたいと思う。まさに、『今ここ』を楽しむ感覚。
    これからも、その感覚を大切に、子どもたちにスポーツを楽しんでもらいたいと思いました。主役は、子どもたちですね!

    ⑤脳が新しいことを習得する仕組みには5段階ある。
    知る(理解する)→実践する(意識する・考える)→感じる→シェアする(話す)→繰り返す
    ごきげん道を実践するのは超簡単!『自分のきげんをとるために、ただ考える』だけでオッケー!そうした方がごきげんになれるから。そして、心の針がごきげんに傾くのを体感する。気分が良くなった感じ、嬉しい、楽しいを感じる。そうすると脳も喜ぶ。どんどんごきげんになろうとする。
    これは、本当によい方法だなぁと思いました。好きなことを考える、楽しむだけで、ごきげんに生きられる。

    これからも、ごきげんに生きられる方法を実践して、人生の質を高めようと思います!

  • 自分をごきげんにする方法 / 辻 秀一 / 2013.10.15(33/164)
    ・ライフスキル=よりよく生きるための技術。自分の心の在り方は自分でつくる。
    ・心の状態は脳が作る。心:感情の表れとしての状態、脳:その状態を生み出す機能を持っている器官。
    ・ごきげんは人生の宝物。判断、選択、行動、健康等あらゆる人間としての機能を高めてくれる。
    ・ごきげん=ゆらがず、とらわれず、余裕のあり、集中とリラックスが共存状態。=フロー状態。
    ・ふきげん:きげんを持っていかれて、損をしている。
    ・ごきげん道:自分のきげんは自分でつくる。自分の心は自分で決めると考えよう。そのために、自分が今どんな心の状態にあるのか、自分の感覚でつかんで感じること。
    ・○○した方が気分がいいよね。=子育て。
    ・メリット:①心理学的(モチベーション向上、前向き、自分の能力がのびのび発揮)、②医学的(健康度合いUp、免疫機能Up、体の調子が良い、感染症かかりにくい、ガン、動脈硬化も進みにくい)
    ・自分の心の状態にそのものに少しでも気づき、少しでも切り替えるようにする。心の状態を整えて、適切な行動がとれるようにする。心を大事にする。気分や感情、気持ちを
    言葉にして片っ端からノートに書きだしていく。感情を書きだす。例)10時わくわく、13時いらいら(~したいという願望や、腹減った等の体の状態はNG)
    ・意味づけが心を作る、ということに気づく。気づかないと、心は外側の出来事に持っていかれ、翻弄される。気づくだけで、接着された意味が少しはがれる。例)朝早くて嫌だな=>早くていやな朝、なんてない。自分で勝手に意味づけしているだけ。例2)寝不足にいやだと意味づけ、仕事自体にむかつくという意味はついていない等々。
    ・心も練習が大事。
    ・認知の脳が意味づけをしていると同時に、もうひとつの脳で、例えば好きなものについて考えたりすることでごきげんになれる。心を切り替え、ごきげんになれたら、「よし、きりかえられた」とその感覚を大切に⇔不快対策思考:○○を気にしない、忘れる、逃げる、考えない。外界と接着しているから認知の脳が働き、心が切り替えられない。
    ・結果エントリー、と 心エントリー(まず心を作ってから行動し、結果を得る)。
    ・すべき、という枠がなくなると、ごきげんに向かいやすくなる。
    ・表情、態度、言葉を変えると、行動も変わる。
    ・表情を大事にしないと、常に心が外界に持っていかれる。
    ・ごきげんワードを持つ。
    ・エネルギーの源泉は自分にある。①結果の「たい」(獲得したい、解決したい)、②行動の「たい」(遊びたい)、③あり方の「たい」。①②は外側の状況に左右されやすく、エネルギーが不安定。
    ・仕事の目標管理もランニングと同じような気持ちで楽しんでやることはできないか。同じ仕事でも、それをどんな気持ちでやるかを自分で決めることができる。自分の中に本当に心から湧きあがる楽しい自分でありたい、というあり方を見つける。
    ・自分が主役の人生を生きる=決めるのは自分だ。自分には選択権があると考えると、生きるのがずっと楽になる。
    ・これまでの人生、ずっと脇役。主役になるには練習が必要。そのためのごきげん道。
    ・今あるがまま、一生懸命を楽しむ。
    ・力いっぱい、思いっきりやることの楽しさを体感させる。
    ・現在、過去、未来を選んで生きている。未来を選ぶとこれから起こりうることに不安になったり心配したりする。過去を選べば、すでに起こった出来事を後悔したり、落ち込んだりする。実際に生きられるのは現在だけ。過去は変えられないし、未来はそのときになってみないと分からない。
    ・他者に対して、期待でなく、応援する、と考える。
    ・愛し、進化することが、人生の目的。
    ・外側の世界で苦しい出来事が起こっても、ゆらがず、とらわれず、いつもの自分である。

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著者プロフィール

辻 秀一:1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業、慶應義塾大学で内科研修を積む。その後、「本当に生きるとは」を考え、人が自分らしく心豊かに生きること、すなわちクオリティーオブライフ(QOL)のサポートを志す。スポーツにそのヒントがあると閃き、慶大スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。99年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。スポーツ心理学を日常生活に応用した応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織のパフォーマンスを、最適・最大化する心の状態「Flow」を生みだすための独自理論「辻メソッド」でメンタルトレーニングを展開。37万部突破の『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』をはじめ、『リーダー1年目からの教科書(ぱる出版)』『自分を「ごきげん」にする方法(サンマーク出版)』『禅脳思考(フォレスト出版)』 『さよなら、ストレス(文春新書)』など著書他多数。最新刊は『Play Life, Play Sports~ スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方~(内外出版)』

「2018年 『メンタルトレーナー直伝 先生の“ごきげん思考”で、授業はうまくいく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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