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- / ISBN・EAN: 4988113765077
感想・レビュー・書評
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【人として一番大切な事を教えてくれるヒューマンドラマの傑作】
皆さん、週末は大切な方と共に心震える作品を視聴し、今この瞬間
を生きていられる幸運を感じてみませんか?
今回は1998年に公開されたスティーブンスピルバーグ製作総指揮、
ミミレダー監督作品の『Deep Impact』をご紹介します。
内容として・・・
マンハッタンほどもある彗星が地球に衝突するまでの人々の悲恋や
悲しみ、優しさと儚さを描いたヒューマン物語ですが・・・
過去、何度もTVで放送されていますし、本棚でも200件近い件数が
ありましたので例によって詳細は皆さんの素晴らしいレビューを
参考にしてね(笑)
とりあえず予告編を!!
【Youtube ”公式予告編 ”】
http://www.youtube.com/watch?v=f9-86NwM91Q
ところで『アルマゲドン』と本作品って何だか似てますよね?
両作品とも同じ彗星衝突による人類滅亡を描いていますが、惑星
衝突は同じでも根底にあるテーマは全く違う感じがします。
『アルマゲドン』は基本、英雄物語ですが『ディープインパクト』
は人類滅亡に立ち向かう人々の家族愛と悲哀に焦点をあてたヒュー
マンドラマであり、人として一番大切なモノを教えてくれる傑作だ
と思っています。
ちょいと似てますが(笑)、太陽光に目が焼かれた宇宙飛行士が
モニターに手を伸ばすシーンは感動的ですよね!!
【Youtube ”究極の犠牲的精神”】
http://www.youtube.com/watch?v=vQWmd8REdaE
先に海に落下した彗星が無情にも街を飲み込むシーンです。
【Youtube ”絆を取り戻した親子を無情にも飲み込む津波”】
http://www.youtube.com/watch?v=VNtsVP42bOE
さて、ここからはご覧になられた方のみ対象です(笑)
劇中では高さ3000フィート(約914.4m)の津波が襲い、東海岸を
壊滅してしまいますが、検証すると2Km程度の彗星が衝突した場合
津波の被害よりも最も恐れるべきは衝突による岩石蒸気と舞い上
がった粉塵による地球寒冷化です。
実際に小惑星が衝突すると単純にですが少なくとも半径1500Kmの
地域が瞬時に壊滅し、衝突した小惑星は即融解、発生した岩石蒸
気は温度4千度、風速300mの速さで地球全体に広がり、地表のあら
ゆる動植物を焼き尽くします。
その後、世界は塵で覆われ、全ての地域が北極並みの気候になります。
なのでイライジャさんとリーリーさんは両親から託された赤ちゃん
を抱いて逃げた山で九死に一生を得ますが、その前に襲ってくる
衝撃波と岩石蒸気で生き延びる事は難しいのではないでしょうか?
でも・・・地球が滅亡してしまっては映画にはできませんよね??
なので・・・ハッピーエンドで纏めた本作品は素晴らしい完成度
なので感動したい方、大切な人の愛情を感じたい方は是非ご覧に
なってくださいね!!
感動的な曲です!!
【Youtube ”The wedding”】
https://www.youtube.com/watch?v=SQ_dwxWVnjg
さて先日、ロシアに隕石が落下しましたが・・・
この時の隕石はわずか直径17m、質量1万トン程度でした。
もし劇中にあるような小惑星規模だったらと思うとぞっとしちゃい
ますよね??なので興味がある方向けに・・・
【落下隕石規模による影響度の考察】
・直径10m:
0.025メガトン、広島型原爆1発分、大気中で燃え尽きる
・直径60m:
20メガトン、1908年6月30日シベリア・ツングースカ爆発、
約100kmの地帯の森林がなぎ倒される
・直径150m:
340メガトン、 約2kmのクレータ、約100kmの地域が壊滅
・直径500m:
13,000メガトン、核の冬と同じエネルギー、全世界に影響
・直径1km:
10万メガトン、約20kmのクレータ、約1,000kmが瞬時に壊滅、
世界的な寒冷化後、温暖化
・直径10km:
1億メガトン、約200kmのクレータ、数千kmの地域壊滅、
世界的な寒冷化後、温暖化、恐竜絶滅、人類絶滅
(出典:国立天文台、磯部秀三氏HPより)
こんな事態は来て欲しくないと切実に願った・・・むう達でした!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巨大彗星が地球に激突するという人類存続の危機に、どう立ち向かうか、を描いたSFパニック映画、というより、絶望的な状況での、家族・友人・恋人同時の絆を描いたヒューマンドラマといった方が適切かもしれません。
実際にこうした事態が発生したら、自分はどう考え、どう行動するか、といったことを思いながら鑑賞しました。リアリティがあり、感動的で、映像も迫力があって、何度も見たくなる、素晴らしい作品だと思います。 -
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人類絶滅規模の彗星が、このままでは地球へ衝突することが分かる。
発見から衝突までの、様々な人の人間模様。
偶然、最初に彗星を発見した天文部員の高校生。(イライジャウッドだった!)
これまた偶然、ホワイトハウスの不倫スキャンダルを追っていたつもりが、ホワイトハウスが隠していた小惑星衝突のスクープをしてしまったリポーター。
アメリカの大統領。(モーガンフリーマン。黒人の大統領って新鮮。)
彗星を破壊しにいくミッションのクルーたち。
彼ら、彼女たちの「人間模様」が中心に描かれているのが本当に良かった。
最期を目前にした時に、人は何を大切にするのか。
リポーターは父との和解を選んだ。
高校生はシェルターに避難するのではなく、恋人を救い出しに行くこと選んだ。
その父親は、大人として高校生の意思を尊重することを選んだ。恋人の両親は若い2人に赤ん坊を託した。クルーたちは、自分たちを犠牲にして彗星を破壊することを選んだ。
こういうお涙頂戴ものは、かえって冷めてしまうことが多いのに、その選択のひとつひとつにボロボロ泣いた。
小惑星衝突の危険性の発見から、彗星破壊ミッションの遂行とその失敗、シェルターの中で生き残る人の選別、目前に迫る衝突の瞬間、そして衝突。それぞれの状況下、での人々の様子を丁寧に描いたからこそだと思う。
心に残る映画。