特攻の島1 [Kindle]

著者 :
  • 佐藤漫画製作所
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感想・レビュー・書評

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  • 日清戦争の時代から日本軍は強かったというが、それはお国のために死をも厭わない精神が生んだものだろう。戦争は紛争解決の手段ではなく、殺すか殺されるかという二者択一の踏み絵だ。私が兵士だったら、そんな相手と絶対に闘いたくない。

    この思考の行きつく先に特攻というクレイジーな戦術がある。魚雷を真っ二つにして、その中に操縦席を設ける。片道分の燃料しか積まず、レーダーもない。

    貧しさから兵士に志願した主人公の渡辺は、回天開発者である仁科と訓練を積みながら、そんな”欠陥兵器”に乗る意味を探していく。暗く恐ろしい話だ。読み続けられるだろうか。

  • 2017年50冊目
    全8巻の漫画になります。1巻から8巻までいっき読みしました。
    特攻と言っても本書の舞台は回天に乗務する若者たちです。
    回天とは確実に死ぬを言われた人間魚雷。
    そこに乗る若者が志願し、訓練を受け作戦に加わる間の葛藤を描いた物語。
    特攻に向かう若者だけでなく、その作戦を成功させようとする日本軍の潜水艦の乗務員たち。
    作戦の実施の様子や彼らが回天の乗務員をリスペクトしている姿勢も伝わってきます。
    また、行く人間も辛いが、上の命令に従っていかせる上官も辛い。
    読んでいて心がいたむ物語でした。

  • 死ぬ意味を考えながら生きること。難しい。

  • マンガは登録しないようにしていたけど、これは敢えて登録。
    第二次大戦末期、新兵器登場志願兵として集められた若者たちの話。
    新兵器とは人間魚雷の回天。
    何のために死ぬのか、何のために生きるのか。
    壮絶すぎる極限の状況下で自分自身に問い続ける。

    全9巻、読み切るには覚悟がいるし、心を持って行かれる。画力はもちろんだが、主人公だけでなくその他の登場人物の心理の表現も迫るものがあり、すごくしんどい。
    ストーリーはフィクションだが、回天というものは実在したし、それに搭乗した人たちも実在した。
    それを知っておくことはあの戦争を体験した日本人として必要なことなんだと思う。
    最終巻の「彼は英雄ではないが、確かに存在していたひとりの兵士である」というセリフに全てが凝縮されているのではないか。

  • 現代チックな言葉遣いや態度、表現など有り。出も面白い。

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