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感想・レビュー・書評
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若い時に読むといい本がある。太宰治だったり風と共に去りぬだったり、ライ麦畑だったり。反対に年を重ねたほうが読みやすい本もある。本書を中学生の頃読んだ時は何がなんだかさっぱりわからなかった。しかし今読むと逆に他愛ない純愛ストーリーだったんだと驚かせる。
ここに描かれた5編の短編は、いずれも戦前のトレンディードラマだ。国内でさえ汽車で旅行するのが贅沢な時代に館山に海水浴に行ったり、軽井沢に避暑に行ったり、神戸を旅行することは庶民にとっては憧れのことだったに違いない。
時代が時代だけに男尊女卑というか、作者が上から目線で女を捉えているのは面白くはないが、反面そんな時代だからこその純粋な愛情表現が微笑ましい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「風立ちぬ」のみ読破。
愛する人がどんどん弱っていく姿を見ながら、自分は傍にいることしかできない。。
哀しい話でした。