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感想・レビュー・書評
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エラリー・クイーンは、実は子どものときに児童向けの抄訳(たぶん)で『エジプト十字架の秘密』を読んだだけ。考えてみるとあれも国名シリーズの一環だったんだな。
なので旧訳との比較はできるはずもないが、すぱすぱと切れ味がよくてぐんぐん読めた。謎解きは挑戦されようがされまいが一切おまかせ(笑)。動機にはびっくり。時代の流れを感じた。
あと、キンドル版にもぜひあとがきを入れてほしいと思ったことでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新訳で再読してみた。
ブロードウェイのローマ劇場の観客席で、劇の進行中に死体が発見されたという事件にクイーン父子が挑む。
被害者のシルクハットはどこへ消えたのか、という謎から様々な推理がなされていく。
以前読んだのはかなり昔で、メインの謎は覚えていたが細部はほとんど忘れていた。エラリーが蘊蓄ばかりしゃべって容疑者のあいだを右往左往している地味な印象しかなかったが、今回読んでみると普通に面白い。やはり訳がいいのか。訳に関しては、エラリーが父親にタメ口なのが最初ちょっと違和感だったが、すぐに慣れた。逆に嫌みがなくてこの方がいいかも。
読みやすかったので、引き続き国名シリーズ新訳で読んでみるか。
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