ローマ帽子の秘密 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • エラリー・クイーンは、実は子どものときに児童向けの抄訳(たぶん)で『エジプト十字架の秘密』を読んだだけ。考えてみるとあれも国名シリーズの一環だったんだな。

    なので旧訳との比較はできるはずもないが、すぱすぱと切れ味がよくてぐんぐん読めた。謎解きは挑戦されようがされまいが一切おまかせ(笑)。動機にはびっくり。時代の流れを感じた。

    あと、キンドル版にもぜひあとがきを入れてほしいと思ったことでした。

  • 新訳で再読してみた。
    ブロードウェイのローマ劇場の観客席で、劇の進行中に死体が発見されたという事件にクイーン父子が挑む。
    被害者のシルクハットはどこへ消えたのか、という謎から様々な推理がなされていく。
    以前読んだのはかなり昔で、メインの謎は覚えていたが細部はほとんど忘れていた。エラリーが蘊蓄ばかりしゃべって容疑者のあいだを右往左往している地味な印象しかなかったが、今回読んでみると普通に面白い。やはり訳がいいのか。訳に関しては、エラリーが父親にタメ口なのが最初ちょっと違和感だったが、すぐに慣れた。逆に嫌みがなくてこの方がいいかも。
    読みやすかったので、引き続き国名シリーズ新訳で読んでみるか。

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著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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