角砂糖の日

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著者 : 山尾悠子
  • 深夜叢書社 (1982年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (87ページ)

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角砂糖の日の感想・レビュー・書評

  • 珠玉の言葉の伽藍を渡り歩いているうちに視線は上へ上へと引っ張られ、摩天楼の最上階で遠眼鏡を覗いている。
    街の果てで飛び散る紅玉の火片の瓊音と立ちのぼる水脈の轟音に世界の崩壊を予感し、絶え間なく降ってくる(それとも地表から舞い上がってくる)無数の花片(それとも毟られた堕天使の羽)に視界を覆われ昏む眩む。酸にまみれた金剛石の雨が通り過ぎたあとに廃墟と廃船を眺めたなら、次の春が来るまで私はブリキの喇叭を携えて姿を晦ますよ。

    読んでいるそばから最近手にした七戸優の【箱少年】にある一文が頭をよぎった。
    『僕等は無限遠点で交わっている。』
    無限遠点はあらゆる視線と世界が収束する一点。夢も架空も幻想も。おそらく山尾悠子は視線を無限遠点へ光線のように途切れることなく真っ直ぐ走らせている人。

  • 山尾悠子唯一の歌集。
    Amazonにシス書店版のデータが無いようで、やむなく旧版を登録したが、購入したのはシス書店から復刊された新装版。
    詩はよく解らないが、短歌ももっと解らない……が、解らないなりに面白い読書体験だった。三十一文字の中に見えるのは確かに山尾悠子の世界で、それがより濃縮されている。
    また、シス書店版には書き下ろしの掌編も収録されている。造本も凝っているのが嬉しい。

  • 繊細な言葉で綴られた短歌集。
    美しく印象的な言葉を追ううち、ふと浮遊感に襲われる。現実と幻想の狭間で、めくるめくひとときを過ごせる。
    一頁に一首という装幀が嬉しい。書体も本の大きさも好き。表題にもなっている角砂糖の歌が一番好き。

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