内向型を強みにする [Kindle]

  • パンローリング株式会社
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感想・レビュー・書評

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  • かなり刺さる内容だった。自分は内向型だ。自分の行動原理やこれまでに感じていた辛さがうまく説明されている。まさに自分のことが書かれているんじゃないかと感じた。

    この本で救われる人は、結構多いんじゃないかと思う。「知っている」ということだけで、色んなことが楽になったり、面白くなったりする。

    ・著者自身も内向型で、アメリカで心理療法士をしている。自身の経験やクライアントの話が多く出てくるが、それらのエピソードに強く共感する。

    ・世の中の75%は外向型で、世の中的には外向型が普通/望ましいということになってしまっている。数で劣る内向型は、特別な世渡り術を編み出さなければならない。

    ・30項目からなる自己診断テストがある。自分は23項目が当てはまる。内向型の傾向が強いんだろうと思う。

    ・内向型/外向型の最も顕著な特徴は、エネルギーをどこから得ているか。
      - 内向型はアイデア、感情、印象といった、自身の中の世界からエネルギーを得る。
      - 外向型は、様々な活動、人、物といった、外界からエネルギーを得る。

    ・内向型は非社交的という訳ではないし、無口だったり殻にこもっているとは限らない。同様に、外向型も社交的だったり活発とは限らない。両者の違いは、エネルギーをどこから得るか、刺激・情報・経験に対してどのようにアプローチするかといったもの。

    ・『内向型は、エネルギーの満ち干きゆえに、一貫性が無いように見える』という表現に強く共感した。ある時は集中して、あるいは楽しく取り組むことができるのに、別の場面ではそれが全くできなかったりする。自分にはそういったことが時々ある。この本の表現を借りると、「エネルギー枯渇による思考停止に陥っていた」。

    ・内向型/外向型の違いがどこから来るのかという問いに対して、脳の働きによるものとしている。例えばひとつの要素として、ドーパミンに対する感受性が高ければ、僅かな刺激でも満足感が得られる(内向型)。感受性が低ければ、より多くの刺激を外部に求めなければならない(外向型)。こういった違いは遺伝(生まれつき)の要素に行き着く。個人の努力で変えることはできない。ただし、自身の性質を理解して、うまく付き合っていく方法はある。

    ・前に友達とクラブイベントに行ったことがある。音と光がすごくて、周りの人たちはなぜ楽しめるんだろうと疑問に思った。それと似た、著者のエピソードが出てきた。

    ------------------------------
    「内向型人間」という言葉を知ることで、自身の特徴や強み/弱みをうまく理解することができる。理解できたら、強みをより伸ばしたり周りにアピールすることができる。逆に、日々のちょっとした工夫で弱みをカバーすることができる。一見当たり前だけれども、そんなことが腹に落ちた気分。自分のことを知るのは、とても難しい。

    周りの人や、今までに仕事で苦労した人を「内向型」、「外向型」に分類して考えてみると面白い。まさに自分は外向型の同僚に苦労したことがある。コミュニケーションのスタイルが全く違うので、人となりを理解するまではだいぶしんどかった。人の特性という形の無いものを理解するために、内向型/外向型という枠組みは意外と便利なのかもしれない。

  • テストをするとバリバリの内向型。どうりで人と会うことが続くと消耗すると思った
    内向型を外向型に変えるのではなく、外向型との折り合いのつけ方、内向型ならではの強みを活かす方法などが例を挙げて解説されている。
    パートナーとの関係や職場での立ち回り方はあくまで理想例で実際相手の理解を得るのは難しいだろうなと思うのでそこは今ひとつ。日本と欧米の文化の違いも大きいと思う。内向型なのは生まれつきの性質であってうまく付き合うための考え方を知るにはとてもいい本。

  • prime readingで無料でしたので、何となく読んでみました。

    結果、読んで良かったと心から感じています。
    私にとってこの本は、自分を受け入れて自分を活かす生き方を模索するキッカケになってくれました。

    大学生、社会人と年齢を重ねるにつれて様々なコミュニティに身を置くようになったせいか、周囲と同じような空気感で振る舞えない自分を一層感じるようになりました。

    そんな自分は駄目な人間なんだなぁ…という具合にある種の虚無感を感じていた自分ですが、本書を読んで、初めて分かってもらえた、自分という存在が許されたと感じ、少し泣きそうになりました。

    後半に書かれていた具体的な対処方法などは人によって参考になるかどうかは分かれるところと思います。
    ただ、内向型の方が自分の気質を肯定するキッカケをくれる意味で、本書は十分に価値のある本だと思います。

  • バリバリの内向的人間ですが、変わりたい、変われるのではと思っていました。人と同じように社交的なことに楽しみを見出せるようになりたいと。これを読んで、その誤った期待を諦めることにしました。内向的な性格は変わらないから、心から楽しめる人間になれない。生まれ変わることはできない。自分の落ち着く場所と、技術として社交的に振る舞えるスキルを磨くしかないのだなと。刺さる本でした。

  • シャイで人見知りという自己認識があり、少しでも積極的に慣れればと思って本書を手に取りました。しかし本書を最初に読んで、私のこの考え方が間違っていたことをいきなり知ることになりました。
    まず本書によると、内向型であれば内向型の気質にフィットした人生の闘い方をする必要がある、ということでした。なぜ、内向型の人が無理に外交的に振舞おうとしがちなのか?というと、世の中で期待されている人物像やロールモデルの実に75%が「外向型」であるため。つまり、この世間で期待されている「正しい生き方」が外向型の人向けであるため、これに無理にフィットさせようとしている限り、結果的に内向型の人は自己肯定感を下げてしまう事になるのだという事でした。
    内向型の人が自身の気質を強みにすることで、人生の質を上げていく処方箋が書かれた本書。そのための第一歩は「自分が内向型か外向型かを知る事」だと言います。内向型か外向型かの違いは、一般に思われているような、表面に出るオーラや快活さ、コミュニケーションの頻度といったものではないとのこと。代わりに本書では、内向型の人は「一人の時間を持つことでエネルギーをチャージ」し、逆に外向型の人は「他者とおしゃべりしたり、外の活動に参加することでエネルギーを補充する」といった、「エネルギーのチャージの仕方」という概念でそれぞれの気質の違いを説明しています。この説明を読んで、私が今まで何度か自分の気質を変えてみようと無理をしたものの、表面上は明るく振舞えても別れた後で精神的に疲弊してグッタリしてしまっていたことにとても納得がいきました。
    さらに本書は、これまでどちらかというと外向型の人が目立ちやすかった社会に対し、内向型の人も活躍しやすいインフラが整うようになったと、自宅に一人いながら世界中の人とつながれるインターネットを例に挙げて主張しています。事実、インターネットの出現で内向型の成功者がとても増えているのだそう。
    図らずしも、コロナ禍で在宅勤務やテレワークの働き方が目下進んでおり、私も自宅で作業する時間がとても増えています。もちろん、大事なのは内向型か外向型かという気質そのものではありません。時流や環境を活かして自分自身の気質でもっていかに高いパフォーマンスを発揮できるかを考えることなのだと私は思います。
    「自分は世の中により高い価値を提供できるのだ」と励ましてくれるような読後感を持てた1冊でした。

  • ●読もうと思った理由
    Kindle Unlimitedで無料で読めたのと、内向型についてもっと知って理解することで自分の生活を見直していきたいと思ったから。そして、具体的な行動ややりたいこと、趣味などを見つけることを意識して読みたい。

    ●感想
    内向型についての本はこの本以外にも何冊か読んできたため、知ってる内容もいくつかあったけれどこの本ではより具体的な方法や場面に応じた実践法などを新たに学ぶことができた。著者が外国人であるため、日本にはない文化やパーティーの場面の話などもあったけれど、内向型についての分析・考え方としては国籍問わず普遍的なものだと分かった。

    ●実践してみたいこと
    ⚪︎内向型は、自分に栄養とエネルギーを与えてくれる中身の濃い会話を好む
    ➡️その通りだと感じた。例えば映画を見て自分が感じたことを言語化して残しておくのは好きだし同じ映画を見ていろんな人の感想を聞いたりして自分では気づかなかった考え方を知れたりしたら楽しそうだと思った。自分の趣味に基づく会話ができたらいいなと思った。

    ⚪︎いつか一日を相手のペースで過ごしてみるのも非常に良い訓練となる。その際には、パートナーのペースで過ごすときの自分の気持ちに注目する-落ち着かない、気がせく、退屈だ、ゆったりできる、不満を感じる、など。
    ➡️自分とは全然違うタイプの人と関わってみるのも良いかもと思えた。とにかく若いうちはいろんなことを体験して自分がどう感じるのか知っていきたい。

    ⚪︎内向型の人は興味のあることを話題とした一対一の会話によって元気を得る。彼らはお互いが相手の意見についてじっくり考える。複雑な議論によって充電される。
    ➡️話題としては趣味や好きなことから自分や相手の考え方を知れるような深い会話を自分はしてみたいと思った。

    ⚪︎ほのかに微笑む術を身につけよう。最初は口を閉じたまま微笑む。相手と親しくなってきたら、少し歯を見せてもいい。研究によれば、わたしたちの気分は微笑むことによって実際明るくなるという
    ➡️これは練習して習得しなければと感じた。相手の話を聞いてるとき無表情か微笑みながらだったら、微笑みながら聞いてる方が絶対相手も話しやすいだろうから、そこは最低限身につけていく努力をしたい。

    ⚪︎ペース作りはあなたの生活のあらゆる面で役に立つ
    ➡️周りに合わせようと無理をしすぎず自分の過ごしやすいペースを良い意味でマイペースに意識して過ごしていきたい。

    ⚪︎自分の体のリズムを知るための質問
    ・もっとも集中力が高まるのは午前か午後か真夜中か
    ➡️午前(起きてすぐ)、真夜中
    ・頭がもっとも疲れている、またはもっとも働かないと感じるのはいつか
    ➡️午後。眠くなって集中力がなくなることが多い
    ・運動や体を使う作業をしたくなるのはいつごろか
    ➡️午後。
    ・人と過ごすのが一番楽しいのは一日のうちの何時頃か
    ➡️夜かな。
    すぐに答えが出ない場合は日記をつけて1.2週間自らのエネルギーレベルを観察してみよう

    ⚪︎人生の優先順位を決める8つのステップ
    ①次の各分野における自分の目標を書き留める
    ・健康
    ・余暇
    ・家庭生活
    ・自己の成長
    ・パートナーとの関係
    ・仕事
    ・創造性
    ・人との付き合い
    ・精神面
    ・趣味と遊び
    ・その他
    ②目標の中から優先順位を決定する
    ③優先順位を達成するためのステップを書き留める
    ④今週、クリアできる4つのステップを書き出す
    ⑤うまくいかなかったら何が目標達成の障害になっているのか、自問してみる
    ⑥どうすればその障害を克服できるか考える
    ⑦優先順位を再検討しよう。あなたは今も書き留めたすべてを求めているのだろうか。少し修正を加えるところはないか
    ⑧少しでも前進したらご褒美を
    ➡️とりあえず①では自己の成長・仕事・人との付き合い・趣味と遊びを考えて⑧まで回答したい。

    ⚪︎内向型の人はときに事を始めるのに苦労する。音楽は新たにスターティング・ゲートから飛び出す力を与えてくれる
    ➡️起きたらお気に入りのYouTubeの1時間クラシック音楽を聞くことを習慣にしてみる。

    ⚪︎いつもユーモアを忘れない。ユーモアは客観性を保ち、ストレスを緩和し、体を強くし、日々の暮らしの喜びを増し、人とのつながりを作るための近道となる。
    ➡️ユーモアについて学びたいと思った。もともとRolandの影響もあり、ユーモアについては興味があったから。

    ⚪︎腹の立つことがあるたびにわたしはこう考える。「まあこれも話の種になるじゃないか」
    ➡️良い考え方だと思った。こういう出来事があったらメモしておきノートに残しておきたい。

    ⚪︎内向型人間の生きるよすがとなる言葉
    ・遊び心を持とう
    ・休憩をとろう
    ・自分の内なる世界の素晴らしさを認めよう
    ・誠実であろう
    ・好奇心を持ち続けよう
    ・協調性を保とう
    ・孤独を大いに楽しもう
    ・感謝の心を持とう
    ・あなたでいよう
    ・そして、あなたの光で世界を照らそう

  • これまで読んだ本の中で最も自分を理解するのに適した本であった。自分らしさが見当たりにくくなる20代前半でこの本を手に取ることができて幸運だと感じた。
    何度も読むと思う。

  • 自分が内向型だと再確認できた。内向型の人はもちろんのこと、外向型の人にも読んでほしい。

  • 内向型は副交感神経優位。外向型は交感神経優位。
    内向型は脳に血流がいきがち⇨目まぐるしく脳細胞が動く。
    外向型は感覚器官に血流がいきがち⇨外部からエネルギーえる。

    内向型は、エネルギーをセーブするやり方を学ぶべき。エッセンシャル思考との親和性

  • シャイで人見知りという自己認識があり、少しでも積極的に慣れればと思って本書を手に取りました。しかし本書を最初に読んで、私のこの考え方が間違っていたことをいきなり知ることになりました。

    まず本書によると、内向型であれば内向型の気質にフィットした人生の闘い方をする必要がある、ということでした。なぜ、内向型の人が無理に外交的に振舞おうとしがちなのか?というと、世の中で期待されている人物像やロールモデルの実に75%が「外向型」であるため。つまり、この世間で期待されている「正しい生き方」が外向型の人向けであるため、これに無理にフィットさせようとしている限り、結果的に内向型の人は自己肯定感を下げてしまう事になるのだという事でした。

    内向型の人が自身の気質を強みにすることで、人生の質を上げていく処方箋が書かれた本書。そのための第一歩は「自分が内向型か外向型かを知る事」だと言います。内向型か外向型かの違いは、一般に思われているような、表面に出るオーラや快活さ、コミュニケーションの頻度といったものではないとのこと。代わりに本書では、内向型の人は「一人の時間を持つことでエネルギーをチャージ」し、逆に外向型の人は「他者とおしゃべりしたり、外の活動に参加することでエネルギーを補充する」といった、「エネルギーのチャージの仕方」という概念でそれぞれの気質の違いを説明しています。この説明を読んで、私が今まで何度か自分の気質を変えてみようと無理をしたものの、表面上は明るく振舞えても別れた後で精神的に疲弊してグッタリしてしまっていたことにとても納得がいきました。

    さらに本書は、これまでどちらかというと外向型の人が目立ちやすかった社会に対し、内向型の人も活躍しやすいインフラが整うようになったと、自宅に一人いながら世界中の人とつながれるインターネットを例に挙げて主張しています。事実、インターネットの出現で内向型の成功者がとても増えているのだそう。

    「自分は世の中により高い価値を提供できるのだ」と励ましてくれるような読後感を持てた1冊でした。

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