別れの時まで (小学館文庫) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
4.33
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (245ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読む本に困っていたところ、友人がサラッと推薦してくれた
    蓮見圭一作品をKindleで。読み始めて最初に"しまった!!"と(^^;)。
    正直苦手な恋愛小説、それも雰囲気はかなりオトナでアダルティ。
    導入部を読んだ段階で読了まで行くか不安だったのだけど、
    不思議なことにわりと一気に読めてしまった。

    物語の軸を簡潔、そして乱暴に書くと、
    「妙齢子持ち男女の特殊な恋愛模様」。身も蓋も無い作品のような気が
    するが決してそんなことは無い。全編に漂うフワッとした浮遊感と、
    ところどころで呟かれるキラッとした台詞がイチイチ魅力的。例えば、
    「好きになった女は、みんな美人で、みんないい女なんだよ」とか、
    「天気予報も見ないで男に会いに行く女がいると思う?」とか。
    ・・・パクって他で使う、のはちょっと小っ恥ずかしくて無理だけど。

    そんな内容なのにもかかわらず、終盤では公安・過激派・左翼と言った
    妙に重いテーマも。そういう部分を採り入れながら、全体的な雰囲気が
    全く崩れないのはある意味凄いと思う。

    この人の恋愛小説だったら、もう少し読めるかも。
    ちょっと他もチェックしてみようかな?

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1959年、秋田市生まれ。立教大学卒業後、新聞社、出版社に勤務。2001年に刊行したデビュー作『水曜の朝、午前三時』が各紙誌で絶賛されベストセラーになる。他の著書に『八月十五日の夜会』などがある。

「2023年 『美しき人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蓮見圭一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×