アルゴ [DVD]

監督 : ベン・アフレック 
出演 : ベン・アフレック  ブライアン・クランストン  アラン・アーキン  ジョン・グッドマン 
制作 : ベン・アフレック  ジョージ・クルーニー  グラント・ヘスロヴ 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.80
  • (98)
  • (199)
  • (131)
  • (21)
  • (6)
本棚登録 : 905
感想 : 166
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967011944

感想・レビュー・書評

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  • ご存じ2012年のアカデミー賞作品賞を受賞。
    1979年のイランでのアメリカ大使館占拠事件に際して、映画のロケハン隊に化けてのイラン脱出劇。
    結果が分かっているにも関わらず、映画のロケハン隊に化けた米大使館員らがテヘランの市場で怒りを露にする群衆に取り囲まれて逃げ出すシーンや、緊張感あふれる空港の通関シーン等、全編通じての緊張感にハラハラドキドキと痺れました。
    主演のベン・アフレックの寡黙な演技も好感が持てます。

    映画ではCIA役のベン・アフレックが脱出の企画立案から実行まで、全てを取り仕切りますが、実際はカナダ大使館がかなり動いたようで、CIAは裏方だったようです。ハリウッドの映画ですからまあ仕方ないでしょう。

    革命前のパーレビ国王とアメリカとの関係が、革命を呼び起こしたとして、前段では、政治的には中立的ですが、後半ではその印象は薄れてしまいます。

    結果としては、政治色を抜きに、脱出劇として観れば、派手さはないものの全体に緊張感が張り詰め、出色の出来だと思います。アカデミー賞も妥当なのではないでしょうか。

  • アカデミー作品賞に恥じない、あっという間の2時間でした。

    1980年代前後の風俗を懐かしく思い出したのだけれども、
    実際の事件そのものは記憶にそれほど残っていなかったことにショック。自分はどこを見て暮らしていたのだろう。

    特典映像を見ると、話の細部は映画脚本としての盛り上げもあるよう。だからといって実際に起こっていたことが緊迫感に欠けるものだったわけではないことは容易に想像できる。

    自分が係わった時代に起きたことを次の世代や周辺の人たちに伝える重要性を再認識したし、外交の難しさ、重要性を考えるために中高生などにどんどん見てもらいたい。

    ベン・アフレックが、とんでもなく恰好良かった。
    主演・監督すると、こういうことになるの?

  • これは傑作です。真実は小説より奇なり、実話に勝る脚本はないんですな。脇が名優揃いだし、音楽もファッションも時代の雰囲気を陰に陽に伝えています。TIMEにさりげなく映る「クレイマー・クレイマー」のチラシとか、D・ストレイツの「悲しきサルタン」とか心憎いです。実写も交えての緊迫感溢れる演出に脱帽です。必見です。

    2018/10/15
    もう一度観たくなり再度鑑賞。やはり最高に面白い。
    アラン・アーキンって名優だな。
    明日の脱出に備えてのシーンで流れるツェッペリンの「レビー・ブレイクス」が痺れる。
    スターウォーズのフィギュアに混じったアルゴの絵コンテが映るラストシーンがよいです。

  • 相当面白い。
    エンディングで判明するが、登場人物たちがかなり史実に忠実にキャスティングされている。凝ってる。
    最後までドキドキさせられる、久しぶりの興奮ノンストップムービーでした。

    補足
    実話を基にしているが映画化にあたって少なからず”演出”も含まれている。
    エンターテインメント性を重視した演出で脚色されているが、まああくまで映画なんで、しかも面白いんで、いいんじゃないでしょうか。

  • 久しぶりに映画を観た!という感情を持てた。
    時代背景のこともあってかCGもワイヤーアクションもなく
    昔の映画を観ているような映像。
    エンドロールでは、実際の画像と映画上の画像を同時に見せる。そのあたりのセンスもよかった。
    DVD特典の実際の人物たちのインタビューも興味深く見ることできた。
    インタビューと照らし合わすと、最後の飛行場あたりが映画では演出されているところかな。まぁ、ドキュメント映画じゃないからね。

    それにしてもベンアフレック。よかったねぇ
    「グッド・ウィル・ハンティング」以来、マットデイモンに比べてイマイチだった彼も、これで評価上がったね。

  • 真実はともかく、映画としては最高にこわい。
    激しい銃撃戦もないし、悪魔のような登場人物もいないのに、最高に緊張した。
    真実であることをウリにしていますが、政治的な事や、真実がどこにあるのかを考える事より娯楽として楽しむべき。
    ああ怖かった。

  • 実話を元にしたお話で更に面白いというお得映画。イラン革命下でおきたいわゆる「カナダの策謀」を描いた作品。映画なので演出や脚色はもちろんあるがそれを割引いても、当時の空気感を疑似体験できるという映像の強みを感じた

  • すでに公開終了になっていた作品だが、
    ちょうどアカデミー作品賞受賞のタイミングで、
    唯一公開していた塚口で観ようと思っていた矢先、
    西宮でも再上映ということで、こちらで観ることに。

    ベース実話とわかっていながら、
    こんなにもヒリヒリと緊張する作品を観るのは、
    「スラムドッグ・ミリオネア」以来だったかも。
    設定は努めてパロディーなのに、その背景がふざけてないから、
    それがかえって怖かった。

    恥ずかしながらこの件について、全く知識がなかったので、
    とってつけたように後々wikiってみたりしたが、
    映像から伝わる当時の緊迫した様子。
    それ故にこうして映像化してくれたのは、
    いろんな考えがあるかと思うが、
    リアルタイムでないわたしにはとてもありがたかった。

    とにかくあの、80年代の雰囲気とか、質感とか、
    うまいな、と思うし、
    イランの街並みや、車で通り抜けする場面など、
    あれほどハラハラするのはそこにリアルがあるからなのだろうか。

    観る前は「リンカーン」を疑わなかったが、
    ある意味この時期にこの作品がアカデミー賞なのもありかと思った。
    全ては「リンカーン」観てからにしよう。

    それにしてもベン・アフレックって、
    アルマゲドンのあの青年だったのか!
    時の流れを感じる。

    http://onionmovie.jugem.jp/

  • 冷戦時代のイラン。反米テロリストがアメリカ大使館を占拠。6名の大使館員たちは運良く脱出し、イラン国内のカナダ大使宅に隠れるが、そこから身動きが取れなくなった。そんな彼らの国外救出作戦を映画化した作品。しかし、この作戦がぶっ飛んでいる。CIAとハリウッドが協力し、マスコミ発表までしてニセSF映画「アルゴ」をでっちあげ、その撮影スタッフとして6名をイランから脱出させるというものだ。信じられない現実離れした作戦。実話じゃなければ、コメディーにしかなり得ないだろう。

    しかし、そんな非現実的な救出劇を「笑い」に頼ることもなく、徹底的にリアルに描き切った演出はお見事。ラスト、空港内での逃げる大使館員と追うイラク兵との冷戦追跡は手に汗握る。「志村、後ろ、後ろ」って言わせるドリフ芸に匹敵する。

    お金もかからない、有名俳優も登場しない、一歩間違えると「貧相」と片付けられそうなアイデア一発勝負な作品が最近のアカデミー賞では評価されるようで、この作品もその流れに乗って、作品賞をとってしまった。とはいえ、地味は地味だ。映像も俳優のファッションも1980年を忠実に再現して、古臭い。知ってる俳優も主演兼監督のベン・アフレックだけ。ジョージ・クルーニーもプロデュースだけじゃなくて、出演すりゃいいのに。

  • 緊張感やばすぎ。事実にどこまで忠実かわからないが、やはり言葉の通じない相手というのは単純に怖い。脱出作戦決行までにクレーンで吊るされた死体や燃える車など恐怖感をうまく煽っているのもうまい。

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