ホテルローヤル (集英社文芸単行本) [Kindle]

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著者 : 桜木紫乃
  • 集英社 (2013年1月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (116ページ)

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ホテルローヤル (集英社文芸単行本)の感想・レビュー・書評

  • 廃業したラブホテル「ホテルローヤル」を中心に、そこに訪れる人、関わる人達の短篇集。じっとりジメジメ暗い。
    「北海道の山の中にある廃業したチープな作りのラブホテル」通り、出てくる人たちの人生も暗い。

  • ホテルを取り巻く人びとの短編集。
    心の襞にすうっと入り込んでくるような一冊。
    軽い寂寥感を伴う文章、好きです。

  • 最後の話良かったなあ。

  • 元アイスホッケー選手。怪我で引退。スーパーの派遣の女とつきあう。
    カメラの投稿サイトにはまる。潰れたラブホの一室でヌード写真をとる。
    一部屋だけ、掃除をしてない。その部屋で撮影。

    ラブホで教師と高校生が心中。客が入らず。ホテルをしめる。大人のおもちゃの営業が引取にくる。久しぶりに、その男とおもちゃで遊ぼうとするが、男がたたず断念。

    単身赴任の教師。仲人と妻は、高校の生徒と教師の時代から関係していた。
    3連休に家に帰る。入り口で妻が男が家に入るところ。そのままホテルに泊まる。電車で一緒だった教え子に見られた。父と母が家出。母が父の弟と浮気。父は弟の借金の保証人。

    地元の電気屋をしめて、大型店に務める。業績ふるわず。リストラか転勤。ひきとった義理父がいるので声をだせない。ホテルローヤルに入る。
    住職は不能。妻は檀家と寝てお布施をもらう。

  • 直木賞受賞作。北国のラブホテルにまつわる短篇集。廃墟になった後から建てる前まで時間を遡って描かれている。全体通して生活臭や哀愁が漂うストーリー。

  • 地方の同一ラブホテルを軸とした、それぞれの営み。エロス的なものよりも、生活臭漂う物語の数々。 と言う印象が残る。

  • 北海道にあるラブホテルとそこに関係する登場人物が重なりあった短編小説集。直木賞の受賞作。

  • 最後の話で救われた気分。

  • 北海道の田舎に建つ、一つのラブホテルとそれを利用する人々を描いた話。
    物語は、既に廃墟となったホテルローヤルのエピソードから始まり、時系列を遡りながら展開されていく。

    廃墟となることを約束されたひとつのホテルと、どこか危うさを持った人々が織りなす暗いながらもとても引き込まれるお話。

    文章面では情景の描写にちょっと心許ない印象は受けたけど、
    儚く、どこか陰鬱な印象を見事に演出しきっていたと思う。

  • 1つのラブホテル「ホテルローヤル」を中心に展開する

    男女・家族の7つの物語。



    最初が廃墟になった「ホテルローヤル」が舞台となり



    最後が、「ホテルローヤル」が開店する前の話。



    すっごい感動がいきなりあるわけではないですが

    徐々にじわじわと思いが伝わってきます。



    特に好きなのは「えっち屋」と「バブルバス」。



    しみじみとした悲しみ、どのタイミングで涙が出てきたのか

    分からないうちに、ふと泣けてくるそんな味わいがあります。

  • ご実家がラブホテルであるとのことで納得しましたが、女流作家としては扱いづらい素材。健全なカップルだってラブホテルを利用するのに、ほとんどの話しがストレートじゃない。まあ、単純なラブストーリの舞台にラブホテルを選ぶ必然性はないわけだけど。最後の「ギフト」で明るく締めくくっているが良かった。希望があるし、若々しくて良かった。この話しが先にきていたら、その後の展開で読後感が重くなっちゃうもんね。でも正直なところ直木賞受賞作品としてはパンチに欠けているような...地味すぎです。

  •  ラブホテルというのはあらゆる意味で境界線上にある。街中に堂々と立つものもあるが、大抵は裏通りにあったり、郊外のそれも比較的日常の生活圏から離れた所に建っている。人目を引くような派手な名前や格好をしているわりに、駐車場の入り口には深いすだれ状のものが目隠しで設置されており、ホテルの窓も偏光ガラスのようなもので覆われ、怪しげな雰囲気に包まれている。
     そのホテルの使用目的はあまりに明白であると思われ、多くの人は公然の秘密として語られることはない。たとえ視界に入ってもそれを使う目的を持っている者以外には見えないものとして扱われる。存在しながらも存在しないとされる実に不思議な空間なのだ。
     しかし、そのラブホテルにも当然の事ながらさまざまな人間模様がある。しかも、その性格上極めて凝縮された形で現れるのである。この小説ではそうした様々人間模様を様々な形から照射している。性愛の行為そのものよりも、そこにいたるさまざまないきさつや理由が短い話の中で語られる。また、ホテルの従業員や経営者の話があるが、これが実は本筋のなのである。聞くところによると作者の実体験がこの小説のリアリティを支えているという。事後の清掃に従事する人の心情描写などの詳しさも納得できた。
     ある意味、極限の人間模様を描いた作品ともいえるが、実はそれが限りなく人間の本質そのものに近いものを描き出していく。それがこの作品の面白さである。
     今回は電子文庫で購入した。話題の本をすぐにブックリーダーで読める時代になったことを実感した。

  • ラブホテル「ホテルローヤル」を舞台または狂言回し(人ではないですけど)とする複数の小品からなる作品です。人によって受け止め方は違うと思いますが,ついつい引き込まれる感がありますね。

  • 最新直木賞受賞作。北国の、経営難で廃業したラブホテルにまつわる短篇集が、廃業後から時間を遡って描かれる。

    一編一編はそれほど面白くないが、全体的にものすごく筋が通ってる感、まとまった感があり読後感が素晴らしく、さすが受賞作と思わせる。

    また、廃業の大きな原因となった心中事件がドロドロと描かれるのかと思いきや、教師と女生徒との逃避行のきっかけを描くにとどめ読者の想像に任せるところなど、「うまい!」と舌を巻かされる。

    若干、奇をてらった感じもするが、実家がラブホテルの作家さんだそうで、こういう設定になったのでしょう。

  • 某所での予告通り、本年度の直木賞受賞作品を早々に読む。
    いつもはすぐに食指が動くわけでは無いのだが、今年はあらすじを
    チラッと読んだ段階ですぐにKindle版の購入を決めた。
    だって、あらすじだけでかなりのドロドロ感(^^;)を感じたから。

    北海道・釧路のラブホテル、ホテルローヤルを舞台とした連作短編集。
    面白いのはその構成で、時系列が逆、つまり現在から過去に向かって
    話が進んでいく。

    たしかにドロドロの要素はあるものの、主題はきっとソレでは無い。
    どちらかというと陰鬱で重い雲がどこまでも続いている空、のよう
    な雰囲気。正直気分は限りなくどんよりしてしまうのだけど、書か
    れていることがイチイチ他人事と思えない。ある意味でもの凄く惹き
    の強い作品であることは間違い無い。

    作者は北海道・釧路在住の女流作家。
    鈴井貴之や大泉洋同様、何故か北のアーティストに惹かれてしまう僕。
    なんでなんだろうなぁ・・・。

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