1904年6月16日。「おはようダブリン」で始まり「おやすみダブリン」で終わる,レオポルド・ブルームとスティーブン・ディーダラスの一日。
著者のジェイムズ・ジョイスが「たとえダブリンが滅んでも『ユリシーズ』があれば再現できる」と語ったほどダブリンの街を詳細が詳細に記されている小説らしいので,おそらくこのコミックも念を入れた街の描写であると思われ,風景を見るのが楽しかった。あらすじ紹介を読むつもりで見るにはわかりやすくて良かったと思う。しかし『オデュッセイア』をきちんと読んだことがないのでそちらを先に読まないとお話にならないと思ったのだった。
「毎日やってくる一日だけど…同じ一日は二度と来ない。一日はまるで人の一生。全ての一日には一生と同じ価値がある。1つの神話あらゆる歴史と同じ価値がある。」