煌夜祭 (中公文庫) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 魔物の力が最も高まる冬至の夜、島主の館に語り部が集い、夜を通して話をする煌夜祭。

    ある朽ちた島主の館で二人の語り部が煌夜祭を行う。
    少し悲しくてとても美しい物語だった。
    書き下ろし短編「遍歴」が物語のよい締めになっていた。

  • 最近読んだファンタジーの中で一番好きな作品。
    ただ、登場人物や島がカタカナなので途中訳分からなくなるところも。何度か混乱し行ったり来たりした。
    おとぎ話のように美しい情景と残酷な描写の多い魔物。少しづつ伏線が回収されていくにつれ読むスピードが止まらなくなる。
    読み終えた時の満足感がすごかった。

  • 2022/04/18 読了
    それぞれ関係がないように思われた話が、だんだんと一つの大きな話につながっていく

    名前が独特ではじめのうちは覚えづらいが、話をまたいで登場するので、メモして読むとわかりやすかった
    世界観がしっかり作り込まれていて、小物や風習など細かい部分まで楽しめた

    短い本なのに、没入度がすごい
    読み終わってすぐまた読みたくなる

    はじめての多崎礼さん作品だが他も読んでみたくなった

  • 思い出した、こういう感じのファンタジーが好きだったんだ。
    RPG風のライトファンタジーも良いけど、自分はやっぱりこっち側だな。

    ただ、歳をくったせいか登場人物や島の名前が覚えられず、覚えても次の章に入るとすぽーんと忘れてしまうのが困ったところ。
    伏線に気付いても「あ、これ……えーと、アレだ、どこかの伏線回収なのはわかるけど、どこだったっけーっ!?」と頭を抱えること度々。
    後でもう一度、最初から読もう……

  • 最初は物語の語り部たちが伝承を語っていく形式の短編小説集なのかな?と思っていたら、どんどんとそれぞれの話の繋がりが見えてきて、気がつくと語り部たちの話にのめり込んでいた。差別もあるし裏切りもあるし、作者さんの後書きにある通り完全無欠のハッピーエンドではきっとないんだろうけど、そういう厳しい世界で助け合って努力して、必死に最善を掴もうとする姿がとても美しいお話だった。語り部ってなんなのかって最後に分かるとうるっとくる。読めてよかった。とても素敵なお話だった。

  • 冬至の日も近いので、ツイッターで見つけたこの本を読んだ
    短い話が繋がっていく話
    通勤の電車で読んでいて、読むのに数週間かかったせいか、最初の話の登場人物を忘れてしまい、「遍歴」でこの人どこに出てきた状態だったけど、短編読んでるときは面白かった

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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