Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 1/19 号 [サウジvsイラン 中東冷戦]

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  • CCCメディアハウス (2016年1月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910252530162

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 1/19 号 [サウジvsイラン 中東冷戦]の感想・レビュー・書評

  • 表紙にもあるように、イランとサウジとの対立の問題に関する記事が多い。

    p.11 ラマディ奪還が示す打倒ISISの処方箋
    ラマディ制圧の最大のポイントは、戦闘を主導したのが従来のシーア派民兵ではなく米軍の空爆支援を受けた政府軍だったという点。スンニ派のISIS撲滅のためにはスンニ派住民の協力が欠かせず、また、イランとつながりが深いシーア派民兵に対してアメリカは支援しづらかった。
    欧米の空爆支援と政府軍地上部隊という組み合わせが、今後のイラクでの対ISIS戦略の中核になるかもしれない。

    Newsweek誌12/15号で書いてた通りになったな。


    p.22 サウジvsイラン「冷戦」の本音
    サウジは、王政廃止を求める国内シーア派の脅威、オバマ大統領がシリアのアサド大統領退陣を求めない方向へ傾いているらしいこと、イラン核協議最終合意が示唆するようにアメリカとイランが接近していることに危機感を感じており、アメリカを再び味方につけてイランと対立させるためなら核合意やシリアの停戦協議を台無しにすることも厭わないと考えていると批判する人もいる。
    一方のイランでも、保守派が核合意と経済制裁解除によってイランと欧米が過剰に結びつき、欧米の思想や製品がイランに流入することを恐れている。
    シーア派宗教指導者の処刑や大使館襲撃など、両国の一連の動きは国内政治的動機が占める部分が大きい。
    いまや両国の代理戦争が中東各地の紛争と絡み合っており、両国の協力なしに紛争の政治的解決は不可能。
    中東での出来事を「スンニ派対シーア派」という単純化した構図でのみ捉えることは慎まなければならない。イランとサウジの対立激化の動機は、双方の国内事情にあるのだ。


    p.24 イランとサウジアラビア 友好と対立の歴史
    5 0年代、中東での親ソ的アラブ民族主義による王政打倒の動きに危機感を持ったサウジ・イラン両王家は接近、両国を反共の砦とする米国とも友好関係。
    イラン革命により、革命波及を恐れたサウジは、イラン・イラク戦争では米とともにイラクを支援、イランを封じ込める。
    湾岸戦争でフセインという共通の敵の出現によりイラン・サウジは再び接近。
    イラク戦争終結により、フセインという共通の敵を失った両国の距離は離れ、アラブの春に端を発する各地の紛争の代理戦争を支援する形で対立を深めていく。

    こう見てくると、やはりシーア派・スンニ派対立という見方だけでは両国関係を説明できないことが分かる気がする。


    p.26 なぜ大国の衝突は中東で勃発したか
    イランとサウジは地政学的に対立し、宗教対立がその火に油を注いでいるとする。

    行進するイラン革命防衛隊海軍の写真、全員サングラスかけててすごい。悪そう。これが正装なのか?

  • サウジとイランの冷戦は過去35年にわたって中東地域に影を落として熱戦になってきた。
    この2国の冷戦で最大n戦場はシリア。

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