生き物たちは、それぞれに役割があるのだと幼いころのモクレンに父親が教えているシーンが印象的でした。
植物と会話ができるモクレンと父親。
花を摘むとき花は「いいよ」と応えるのに摘まれる瞬間、花は痛くて悲鳴をあげる。
父親曰く、花たちは悲鳴をあげるけど運命を受け入れている。
野菜や肉や魚たちも食べられる運命を受け入れて人々の細胞になる。
なのに人間だけは運命を受け入れられなく自分だけ生きようとあがく。
それだけたくさんの命をいただいた人間の命は自分のものだけではない。
自分の中に野菜や肉たちも一緒に生きている。
間違っても自分から死のうなんてしてはいけないと。
このコミックは輪廻転生がテーマで生命が誕生していずれ回帰するのだということを教えてくれる。
胸に刻んでおきたい名言が、ところどころに散りばめられている。