「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 読み進める中で、「確かに、やりがいのある仕事があると思いこんで、自分の作り出した幻想に縛られているところがあるなぁ…」と感じた。
    森さんは冷たいと言われることがある、と書いてあったが、むしろこんなに正直に歯に衣着せぬ書き方で思いを綴ってくれる分やさしいのでは、と思う。

  • 仕事について考えたくて、この本を手に取った。

    「自分の時間と労力などを差し出して、その代わりに対価を得る行為が仕事」

    「自分で褒めるためには、何が自分にとって価値のあることなのかを、まず考えなくてはならないだろう。それが、流されないための唯一の方法だ。」

    「自分がどれだけ納得できるか、自分で自分をどこまで幸せにできるか、とういことが、その人の価値だ。その価値というのは、自分で評価すればいい。」

    周囲の雑音に流されずに、自分自身が自分のことをわかっていること。それが一番難しくて、自分を保てずに、また自分で考えることをせずに日々を送ってしまう。

    自覚的に日々を送ること。

  • 人は働くために生まれたわけではない。働かないほうが楽しいし健康的だという文章に惹かれた。一生働かなくてもお金があれは働く必要もない。再読したい。

  • 身も蓋もない話。
    でも森博嗣節絶好調。
    万人には当てはまらないけど、当たり前の事をスパッと言ってくれるのは痛快。
    1日1時間で、計7日間で書いたそうだ。流石である。

  • 読み易く味があり奥深い。
    日本人全員がこんなマインドだとありがたいのだが。

  • 会社の人事として、「我が社で仕事をすることは楽しいし、やりがいがある!」と言いたくて、断続的に仕事についての本を読んできた。が、そのような夢物語を言う必要はないし、もしかすると有害でさえある、ということが腑に落ちた本。あぁスッキリ。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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