レイヤー化する世界 [Kindle]

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著者 : 佐々木俊尚
  • 佐々木俊尚 (2013年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

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レイヤー化する世界の感想・レビュー・書評

  • よかった。ジャーナリズム。とくに批判するとこはなかった。まだまだ勉強不足か

  • ボヤッとしてた歴史認識(トレンド)の解像度が上がった。よくまとめられてる。

  • 全体3部構成のうち前半2部は現在の状況に至る歴史的経緯・必然を丁寧に説明している。当然、著者の論点は第3部に集中し、そこに多くの含蓄ある視点で書かれ、他書に類例をみないだけに面白い。ただ、ページ数の制約等のためだろうが、前2部が丁寧だっただけに、更に掘り下げが欲しいところ。本テーマの更なる探求に期待。

  • 国民国家・民主主義の崩壊を歴史的流れから紐解く。世界は均質化するのではなく、それぞれの属性によってゆるーくつながりながら、細分化し、富は世界中に分散する。それらを推し進めるテクノロジーとうまくやっていこうよという話。

  • ずっと前に買って、やっと読めた。

    批判する人も多いけど、自分には得るものが多かった。

    忙しいけどちゃんと本は読んでいきたい。

  • 国民国家がグローバル化でフラットになっていってひとつの〈場〉となり、個人は所属組織等ではなく属性(レイヤー)ゆるやかに規定されていくよ、という話。イメージとしては面白く、私自身、SNS などでは確かにそうだなぁと実感できる部分もあったのですが、実際にその世界を生きていく人間として、そんなになめらかに生きていけるものなのかしら…ということは思いました。それぞれのレイヤーはうまく分けられているものではなく、ひとりの人間の中で、双方向的に影響を与えあうような気もするので。

  • レイヤーという言葉を使っているくらいで、特に筆者独自の考え方が展開されているわけではない。植民地などの例を挙げ、ウチとソトの性質を利用して、ウチはソトから富を搾取してきたが、産業革命が終了してその成長が止まってしまうと、今までの仕組みは崩壊すると主張する。人々は今までの或を超えてつながりだし、権力構造は上から押しつけるスタイルから、下から管理する構造に転換する。人々の生き方は歯車のような人生からアメーバのような人生に代わっていく。自立しよう。。。。という内容。
     前半は世界史の教科書のようで膨大な情報量がつめられているため忍耐力を要するが、知識のない自分にとっては本書は大変勉強になった。

  • インターネットによって、国籍を超えた企業が労働と富のグルーバル化を進めることにより、国家の力は弱まり、ITを基盤としたシステムそのものが権力化する。ウチとソトがあいまいになり、いくつもの「場」が形成され広がっていく。

  • * 中世
    * 帝国
    * 民族
    * 近代
    * 国家
    * 国民
    * 未来
    * 場
    * レイヤー
    * 共犯関係
    * キーになる考え方
    * ウチとソトを形成することにより、ウチのなか(例えば、国等)の繁栄を目指してきて、実際に人類は発展してきた(中世→未来)
    * 未来には、そのウチとソトという境目はなくなり、シームレスに世界は動き始める
    * したがって、内側で繁栄するという活動はこれまでのようにできなくなり、そのような発展の方法だけでは、今後の発展は難しい。
    * これからは「場」と「レイヤー」という考え方が台頭してくる
    * 場とはFaceBookなどを始めるプラットフォームのようなもの、そこではすべての動きがプラットフォーム開発者にフィードバックされている
    * レイヤーとは、人間それぞれのステータスや活動なのど、その人を形作っている様々なモノである(テニスサークル、会社の同僚、学校の友人など)。
    * これまでウチとソトでつながっていた・分かれていたという関係性は、ウチソトの境目がなくなることによりこのレイヤーでつながることとなる。また、このつながりはゆるいものとなる。
    * 自分とは、幾重にも重なるレイヤーのすべてを通した光のようなものになり、我々はその光がどのようになっているのか、常に確認する必要があるのではないか。
    * また、その「場」というプラットフォームの開発者に情報をとられていることを嫌うのではなく、その利用するからゆえに得られるメリットを十分に活用することが今後必要なのでは?=共犯関係。



    * 思うこと
    *
    * 自分を構成する幾重ものレイヤーを、透き通る光、というものが自分であるというワードは、とてもしっくりきた。これを自分のなかで見つめ直しつづけ、独立していくということが大事なのだろう、アイデンティティーになるのであろうと、感じた。
    * ウチとソトという考え方もおもしろい。というか、これまでただ単に「古い考え」だと思っていた、ものに新しい言葉が与えられた気がする。しかし、この考えがただおkということではなく、その内側で繁栄されるというメリットもよく考えることが必要。全く専門がない、というのもいかがなものかという意見がある。
    * 個々人として、光を考えていくとなると、モチベーション、目標、目的がどれほど大事になっていくことか。。。

  • 「場」と「レイヤー」という考え方が非常に参考になった。
    今の自分が色んな所に顔を突っ込んでいながら、
    どれも身になっていない気がしていたため、
    反省していたところだが、自分がたくさんのレイヤーを
    持っていると考えたら何だか納得できた。
    逆に、自信が持てた。
    これからは持っているレイヤーを活用することを考えよう。

  • レイヤー化の話しまでが長い、のだけれど、レイヤー化の話は誰だって想像のできるようなところまでの当たり前のことしか書いてない。逆に国家や宗教、経済による纏まりの話の方が、知らない、というか、考えたことのない知見で楽しめた。

  • 佐々木俊尚( @sasakitoshinao )著。
    タイトル的にも著者的にもIT関係の本と思いきや、帝国の説明から始まり、今の国民国家がもうすぐ滅び、それぞれの場の上にレイヤー化されたそれぞれの世界で生きていくしかないんだよって本。

    世界の中でウチ(例えば日本)とソト(外国)っていう区切りはナンセンスになっていくから、色んな場の上に、そして自分の中に色んなレイヤーを作っていって、動き続けていくしかないって本。

    と、ちょっと抽象的になってしまったので、とりあえず読んでみるといいと思います。ぜひー。

  • 帝国から国民国家・民主主義への変遷と現在のテクノロジーによる革命で新たしい構造の中で、それぞれがどう生きるか、を考えるきっかけを与えてくれます。他の書籍でも触れられているGoogle, Apple, Amazonという超国籍企業による全世界規模のフラット化の中で、それらサービスを使うことは、利用され、利用しの関係を自覚しながら生きていくということであり、もはや懐かしい域に入ってしまった「マトリックス」の世界での生き方がオーバーラップします(そういう意味であの映画で提示した世界観はこれからの私たちの生き方について問うていたという)。
    ちょうど「ヨーロッパの戦争」(名著!)を読み終えていたこともあり、本書を染みこむように読むことができました。

    過去の成功体験から抜け出せない日本のこれからを心配してしまいますが、

  • 「一つの場所で全てが完結する」国民国家的な枠組みの存在感が薄れ、「いろんな場所に起因する要素が折り重なって世界を形成する」空間へ社会が変容する、という要旨の本。

    佐々木さんの指摘はまさに的を射ていると思うけど、それは佐々木さんみたいな先進的な人の周囲では強くそのように変化していても、俺みたいな市井の小市民の周囲では、そこまで強く変化していないかな…、と思うのも、また事実ではあった。

    やっぱり、佐々木さんみたいな先進的な考え方が大人の間で広く普遍的に受け入れられる考え方かというと、正直まだそうなってはいないと思うし、「そういう考え方は間違っている、現実見ろ」と指摘されることもあるので。
    (もっとも、佐々木さん的な世界観を自分のものにできているかというと、そのレベルにはまだまだ達していないし、そのへん修行が足りないとは自覚してます…すみません)

    とはいえ、AppleやFacebook、GoogleやLINEといった存在がマニア以外の人々の生活にも強烈に影響を及ぼしつつある今、時代の変化に向き合い、最適な生存戦略を考えるしかない、と強く感じた。

  • 中盤までの歴史的背景の部分は勉強になった。ラストのオチの部分が性急で概念的に感じられた。結論自体は作者が常日頃言っておられることだし、意見には同意するのだけど、ここまで読んできてオチはそれだけ?と思えてしまう。

  • これまでの歴史から、今起きている大きな変化を解説していく一冊。この変化にどう乗るか、ちゃんと乗れるかって、今30代の自分、2歳の息子ともどもとっても重要だと思う。
    個人的には、クラウドやらインターネットやらITやらは身近にあり、それなりに知識もあり、この変化も実感のあるものなので、すんなり納得ではあったのだけれど、友人の中にもこの感覚を全く理解できない人はきっと少なくないだろうなぁ、と思うし、彼女たちのこの本を勧めても、その感覚を変えられるかというと疑問かなとは思う。確か佐々木さん本人もツイートしていたと思うのだけれど(うろ覚え)、高校生とか若い世代を対象にしている(ということだった気がする)ようだし、確かにそれくらいの世代の方が、この流れをすんなり理解するんじゃないかなとは思う。
    ただ、何となく未来への不安感みたいなものの方が強くて、そこにはもちろんあるはずの可能性とか楽しそうな印象が少し“おまけ”のように感じられてしまったのが残念というか、自分という人間の固定観念なのかもしれない。

  • 前置き(現代に到るまでの歴史)がやたらに長いのはさておき・・・。
    amazon/google等の超巨大企業の提供する『場』によって我々は支配され、世界はフラット化し、極一部のプレイヤーにのみ利益は集中していくという、良くあるといえば良くある話。

    その中で、我々はどうやって生きていけばいいのだろうかということに言及しているのが、この本の唯一の見所でもある。

    自分が属する様々なレイヤー(Google的にはサークルというキーワードがわかりやすいか)の掛け合わせ(集合体)として、自分の立ち位置を常に探し続け、生きていくのだ。

  • 自分はどのレイヤーで生きるか?

  • 世界史を振り返ることで、今の世界も間もなく激変するだろうと考える本。未来を予測するのに技術的視点や近代的視点に偏らず、古代からさかのぼって思考のヒントを得るのは私にとって新しい見方だ。説得力があり、内容も興味深い。世界がレイヤー化して困る人がいるかもしれないが、私はこの変化を楽しみに歓迎したいと思う。

  • *****
    世界の統治メカニズムは「境界線が明確な国民国家」から「境界線が曖昧で多層的な数多くのレイヤー」に移り変わって行く、というお話。
    そもそも「国民国家」という形自体、隆盛を極めた帝国主義が廃れ、次に来た絶対王政が限界を迎えたときに、消去法的に選ばれた統治の形であり、また国民国家がうまく回るためには国のソトからウチに利益を取り入れることが大前提だけどもはや地球上にソトとウチって区別なんてなくなるので、早晩なくなることは自明である。その上で、これから世の中の趨勢となるのは、それぞれの属性/ニーズ/嗜好性などの一塊の場や集団の中で機能するシステムを作り出した主体(主には企業)が世界の統治の基本単位になる。
    *****

  • 歴史を中世・近世/現代・未来の3つに分けた上で、現在の(主にIT関連)パラダイムシフトを踏まえ、歴史の延長線として今後の世界像をとらえようとする試み。
    佐々木氏の論考のメインテーマである、個人が複数持つ嗜好や特徴が「レイヤー」という形で社会と繋がっていく点を軸にして未来像が語られる。

    個人的には中世の帝国、近世の国民国家の成り立ちについて、その本質が上手く書かれている為、中高生時代に世界史を勉強したが、暗記だけで終わった、よくわからなかった、という人にとって知識を再編集するいい機会になるのでは、と感じた。

    佐々木氏も言及していたが、今までの氏の著作と比べると平易に書かれている為、中高生にとっても読み易いと思う。

  • 「銃・病原菌・鉄」「企業が帝国化する」 が軸となる議論。

  • これは面白かった。"世界史観”というものを身に着けたくて、何度か世界史の教科書に挑戦したが、挫折。この本を読んだおかげで、世界史というものの全体像がよくわかった。

     世界史の理解というのは、本書のその先のレイヤー化する世界というのを説明するための布石に過ぎない。
     「先進国から仕事なくなるよ?」「コンピュータに仕事奪われるよ?」と言った煽り本ではなく、そういう未来を見据えつつ、どのように生きていけばいいのかが書いてあった。

     私も本をたくさん読み、狡猾にしぶとく生きていきたい。

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